経歴
1903年、北海道札幌市生まれ。浦和高校を経て、1930年に(東京帝国大学)東洋史学科を卒業。卒業後は史学会委員、駒澤大学(講師)などを経て、1938年から回教圏研究所研究員。
太平洋戦争終結後、1946年に中国研究所が設立されると常勤研究員となった。学界では、1957年から10年間、雑誌『歴史評論』の編集長を務めた。1960年と1962年には現代中国学会代表幹事。1966年から1973年まで専修大学教授をつとめた。
研究内容・業績
太平天国の乱や義和団の乱、西安事件などの研究に大きな功績を残した。 主著に「アジアの歴史と思想」「中国革命と大日本帝国」、訳書にロジェ・ガロディ「現代中国とマルクス主義」など。 また、イスラーム学・日本近代思想史の分野においても優れた論考がある。
著作
著書
共著
- 『東洋史学序説』松田寿男と共著、四海書房 1936年
- 『中国革命の思想』竹内好・(山口一郎)・斎藤秋男共著、岩波新書 1953年
- 『世界史潮 現代の理解のために』井上幸治・山上正太郎共編、日本出版協同 1953年
- 『総合世界歴史事典』井上幸治,川崎庸之共編 時事通信社 1954年
- 『中国現代史』岩村三千夫共著、岩波新書 1954年
- 『愛と革命と青春 中国の若ものたち』幼方直吉共編 平凡社 1956年
- 『日本の近代化と中国』家永三郎共著 三省堂 1956年
- 『集団主義と国民教育 中国教育の課題と実践』 斎藤秋男共編 国土社 1957年
- 『世界史読本』井上幸治共編 東洋経済新報社 1959年
- 『日本国民の世界史』上原専禄・江口朴郎共著、岩波新書 1960年
- 『近代日本における歴史学の発達』 松本新八郎,江口朴郎共編 青木書店 1976
- 『尾崎秀実著作集』全5巻 編集委員:尾崎秀樹、今井清一、竹内好、野原四郎、橋川文三 勁草書房 1977年-1979年