那須どうぶつ王国(なすどうぶつおうこく、Nasu Animal Kingdom)は、栃木県那須郡那須町大島1042-1にあるテーマパーク形態の動物園である。
概要
那須地域のテーマパークとしては後発となる1998年4月にマウントジーンズスキーリゾート那須を経営する丸紅と那須町ら出資する第三セクターの株式会社那須高原リゾート開発によって開国。日帰り入浴施設「#那須五峰の湯」を併設している。同スキー場の補完施設を兼ねており、駐車場は共用で王国内にスキー客用の仮眠室が置かれている。
福島県白河市と接する栃木県北端の那須五峰(那須高原)の東京ドーム約10倍の敷地に、アーケード型の「王国タウン」と、牧場形態の「王国ファーム(冬季閉鎖)」に分かれて500頭以上の動物を飼育している。[3]
主に草食動物や小型動物、鳥類などを飼育・展示しているのが特徴。開園以来長らく猛獣は展示されていなかったが、2018年3月24日に全天候型屋内施設「WET LAND」がオープンした際、ジャガーが初めての猛獣として展示されることになった。
他には身近な動物に触れ合える「レンタル犬」、「ふれあいドッグパーク」、「キャットハウス」などのコーナーのほか、関東有数の広さ[4][5]を公称するドッグランもある。旅行ガイドブックでは、那須高原の主要な観光施設として紹介されている[6]。
もともとは丸紅の新規事業として、ムツゴロウ動物王国を展開していた畑正憲監修のもと[1][7][8]、イヌとネコの展示を主体とした「人間と動物の自然な関係」を掲げるテーマパーク[7][1][9][2] として開国。開国当初は関東広域圏でCMが出稿されていた。
2005年9月に丸紅が中期事業計画により那須のレジャー事業のリストラを決定[10]。マウントジーンズスキーリゾート那須を丸紅子会社の第三セクターである株式会社ハンターマウンテン塩原へ譲渡(翌年同社を東急不動産へ売却)し、当王国のみ保有することにとなった那須高原リゾート開発の丸紅持株分を移動動物園を展開する兵庫県神崎町に本社をおく有限会社アニマルエスコートサービスへ2006年4月に譲渡した。
親会社の異動に伴い畑正憲との関係を絶ってからは、カピバラなどの小動物やオットセイなどの水棲動物の展示を始めたり[9]、近接の福島県でCMを出稿し東北地方からの集客を図るなどリニューアルしている。また、2014年には経営破たんした神戸花鳥園の施設を親会社が買収し、姉妹施設となる神戸どうぶつ王国を開業している。
近年はマヌルネコが人気を集めている。2021年にはクラウドファンディングを活用して改修した新しい飼育施設をオープン[11]。また、ユーチューブに「マヌルネコのうた」を公開し、2022年7月時点で再生回数は257万回を超えている[12][13]。
近隣には設立母体が同じマウントジーンズスキーリゾート那須のほか、那須アルパカ牧場、那須サファリパーク、(那須ワールドモンキーパーク)といった動物園、(那須フラワーパーク)、那須平成の森といった自然園がある。
飼育動物
王国タウン
- レッサーハウス
- アクアステージ
- ミナミアメリカオットセイ
- ふれあいうさぎ王国
- (ジャージーウーリー)、(アメリカンファジーロップ)、(フレミッシュジャイアント)
- WET LAND
- オオカミの丘 Wolf hills
王国ファーム
- ヒツジファーム
- (サフォークダウン)、(コリデール)、フタコブラクダ
- アルパカの丘
- ジングルファーム
- カンガルーファーム
イベント
この他、季節や動物によって特別イベントが組まれる事もある。
- バードパフォーマンスショー
- ニュージーランドファームショー
- アクアステージ
- ザ・キャッツ
- ザ・ドッグ
- レッサートーク
施設情報
- 営業時間
- 敷地内にあるレストランなどの施設とは営業時間が異なるので要注意。
- 休園日:毎週水曜日
- 料金
公式サイト>総合案内>入場料金 を参照
王国温泉 カピバラの湯
所在地
アクセス
- 自動車利用
- 東北自動車道・那須インターチェンジより30分
- 東北自動車道・白河インターチェンジより15分
- 東北自動車道・那須高原サービスエリア(スマートインターチェンジ)より15分
- 詳細は 公式サイトのアクセスマップ 参照。
- シャトルバス
- 那須塩原駅(東北新幹線)、黒磯駅(宇都宮線、東北本線)、那須ガーデンアウトレット、道の駅那須高原友愛の森など発着の無料送迎シャトルバスを利用することができる。電話または公式サイトより利用日の前日までの事前予約が必要となっている。
- 詳細は 公式サイトの送迎バス情報 参照。
画像
王国タウン。小動物の展示が中心。
王国ファーム。
王国ファームから王国タウンを望む。
王国タウンと王国ファームを結ぶ「ワンニャンバス」。
脚注
- ^ a b c 『那須・日光 01年夏版』スターツ出版〈近場の楽園〉、2001年8月8日、24頁頁。ISBN (4-88381-271-5)。
- ^ a b “町のあゆみ”. 那須町公式ホームページ. 那須町 (2008年). 2010年4月26日閲覧。
- ^ “施設案内”. 那須どうぶつ王国 (2008年). 2010年4月27日閲覧。
- ^ 『見たい・知りたい・遊びたい とちぎ探検隊 市町村ガイドブック 2004年度版』下野新聞社、2004年4月27日、25頁頁。ISBN (4-88286-238-7)。
- ^ “日本最大級のドッグランOPEN”. 那須どうぶつ王国. 2010年4月27日閲覧。
- ^ 「那須三大テーマパーク 人気モノに会いに行こう」『日光・那須 '10』昭文社〈まっぷるマガジン〉、2009年4月15日、94-95頁頁。ISBN (978-4-398-26412-1)。
- ^ a b 『日光・那須 2001-02年版』昭文社〈まっぷるマガジン〉、2001年4月15日、108頁頁。ISBN (4-398-22948-5)。
- ^ 『歩いて・遊んで・感じて・止まって 那須レジャーガイド』(初版)下野新聞社、2002年4月20日。ISBN (4-88286-121-6)。
- ^ a b 小暮祥子 (2006年5月26日). “今春リニューアルオープンで様々な種類の動物達が仲間入り!「那須どうぶつ王国」”. All About 子供と自然体験!那須のおすすめレジャー. オールアバウト. pp. p2. 2010年4月26日閲覧。
- ^ 『レジャー関連事業を譲渡する件』(プレスリリース)丸紅、2005年9月22日 。2010年4月26日閲覧。
- ^ “マヌルネコ新施設OPEN!”. 那須どうぶつ王国公式サイト. 2022年7月5日閲覧。
- ^ “ピクピク動かす魅惑の尻尾…中毒性ある「世界最古のネコ」動画、再生180万回突破”. 読売新聞 (2021年5月28日). 2022年7月5日閲覧。
- ^ マヌルネコの歌(Pallas's cat song)Official MV - YouTube
- ^ “幻の白いオオカミ目前に 国内唯一、3月オープン 那須どうぶつ王国”. 下野新聞 SOON. 2022年3月8日閲覧。
- ^ “国内唯一、白いオオカミ公開 那須どうぶつ王国、雄と雌1頭ずつ【動画】”. 下野新聞 SOON. 2022年3月8日閲覧。