辛島驍

辛島 驍（からしま たけし、1903年 - 1967年4月27日）は、中国文学者、東大文学博士。

辛島 驍

人物情報
生誕	1903年??月??日 日本福岡県福岡市
死没	1967年4月27日(1967-04-27)（64歳）
出身校	東京帝国大学
学問
研究分野	中国文学
研究機関	京城帝国大学・昭和女子大学
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経歴

1903年福岡市に生まれる。1921年福岡県立中学修猷館^[1]、山口高等学校を経て、1928年帝国大学文学部支那文学科^[2]を卒業。

1929年京城帝国大学法文学部講師となり支那語学、支那文学講座を担当、助教授を経て、1939年教授に就任する^[3]。同年に博士論文「支那現代文学の研究」を東京大学に提出するが、混乱の中で博士号授与は1946年となった。延禧専門学校（現・延世大学校）校長も務めている^[4]。

戦後は昭和女子大学、相模女子大学教授などをつとめた。また、鎌倉文士とのつきあいもあり、鎌倉市図書館館長を務めた。没後博士論文が刊行された。

家族・親族

• 妻は塩谷温の娘。
• 息子：辛島昇は漢文学者。

栄典

• 1945年（昭和20年）1月24日：正五位^[5]

著書

• 『中国の新劇』(昌平堂) 1948
• 『唐詩詳解 実力本位』山海堂 1954
• 『暗号と推理』講談社 (ミリオン・ブックス)　1962
• 『中国現代文学の研究 国共分裂から上海事変まで』汲古書院 1983

共編著

• 『新十八史略詳解』多久弘一共著 明治書院 1959
• 『漢文100題精選 受験完成』多久弘一共編 (中央図書出版社) 1963

翻訳

• 白夫人の妖恋 小説・原作・シナリオ 白夫人の妖術　大日本雄弁会講談社 ロマン・ブックス 1956

  小説(林房雄) 白娘子永鎮雷峰塔-原作(辛島訳) 白夫人の妖恋-シナリオ(八住利雄)

• 中国文学大系 全訳 第1集 第10-14巻 醒世恒言 馮夢竜編 辛島訳註 塩谷温監修 東洋文化協会 1958
• 中国文学大系 全訳 第1集 第15-17巻 拍案驚奇 辛島訳註 塩谷温監修 東洋文化協会 1958-1959
• 中国文学大系 全訳 第1集 第23巻 覚世名言十二楼 李漁 東洋文化協会 1958
• 中国文学大系 全訳 第1集 第1巻 無声戯 第1 覚世稗官編次 東洋文化協会 1959
• 中国文学大系 全訳 第1集 第6巻 警世通言 第1 馮夢竜編 辛島訳註 塩谷温監修 東洋文化協会 1959
• 漢詩大系 第15 (魚玄機)・薛濤 集英社 1964
• 漢詩大系 第16 宋詩選 集英社 1966、今関天彭共著

脚注

1. ^ 『修猷館同窓会名簿 修猷館235年記念』（修猷館同窓会、2020年）同窓会員15頁
2. ^ 『東京帝国大学一覧(從大正15年至昭和2年)』（東京帝国大学、1927年）學生生徒姓名480頁
3. ^ 『京城帝国大学一覧 昭和14年』（京城帝国大学、1939年） 229頁
4. ^ 辛島驍「朝鮮学徒兵の最後」文藝春秋第42巻10号（文藝春秋新社、1964年） 266-272頁
5. ^ 『官報』第5423号「叙任及辞令」1945年2月14日。

参考

• 「中国現代文学の研究」辛島昇の解説