赤塚 忠（あかつか きよし[1]、1913年〈大正2年〉4月9日[1] - 1983年〈昭和58年〉11月28日[1]）は、日本の中国学者。東京大学名誉教授[1]。古代中国哲学・中国文学・金石学に広く業績がある[1]。角川書店『新字源』編者の一人。
経歴
1913年、茨城県取手市に生まれる[1]。1936年、東京帝国大学支那哲学科卒業[1]。1937年から1941年まで同大学院で学びつつ、郁文館中学と神戸商業大学（神戸経済大学）予科に勤務、同時に二度応召して中国大陸に赴き[1]、陸軍大尉として敗戦を迎えた。
戦後、神戸大学と神戸経済大学に勤務した後、1955年より東京大学文学部助教授となり、1964年より教授。同時に二松學舍大学をはじめ諸大学の講師を兼任[1]。1974年、東京大学を定年退官し名誉教授、二松學舍大学教授となる[1]。1983年11月28日逝去[1]。
学問・業績
学生時代は宇野哲人や塩谷温に師事した[1]。神戸時代には京大人文研の貝塚茂樹の研究会に参加した[1]。
東京大学では、加藤常賢の後任として甲骨・金石文を研究。宇野精一とともに戦後の中国哲学研究室の中心を担った[2]。1962年、東京大学に学位論文「周代文化の研究」を提出して文学博士の学位を取得。二松學舍では学校法人二松學舍評議員や附属図書館長などの要職を務めた[1]。
栄典
著書
赤塚忠の著作は、『赤塚忠著作集』全7巻としてまとめられている。