西川 僚祐(にしかわ りょうすけ、2002年4月19日 - )は、千葉県船橋市出身のプロ野球選手(外野手)。右投右打。千葉ロッテマリーンズ所属。
経歴
プロ入り前
船橋市立古和釜小学校1年時に薬円台リトルスターで野球を始める[2]。小学校6年時で、すでに身長が176cmほどあり、並外れた体格の持ち主であった[3]。船橋市立古和釜中学校に進学すると、強豪・佐倉シニアに在籍し、3年時には全国選抜大会やジャイアンツカップを制した[2][4]。中学時代から東京ドームや明治神宮野球場の右翼席に本塁打を放つパワーを持ち、中学通算本塁打は25本[2][4]。
高校は東海大学付属相模高校に進学。1年夏から4番を担うこともあった[2]。2年夏は、全国高等学校野球選手権神奈川大会を制し、第101回全国高等学校野球選手権大会に出場[5]。神奈川大会の決勝では、東海大相模は西川の1本を含む5本塁打・神奈川大会決勝の最多得点を塗り替える24得点を記録し、日大藤沢を圧倒した[5]。甲子園では、2回戦で、元謙太ら擁する中京学院大中京に敗れ[6]、西川も2試合で8打数無安打に終わった[7]。2年秋の公式戦では打率.529の活躍を見せ[7]、秋季関東大会準々決勝で習志野高校に勝利し、第92回選抜高等学校野球大会の出場が内定したが[8][9]、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、その代替として行われた交流試合では、大阪桐蔭と対決[10]。西川も安打を放ったが、2-4で敗戦した[11]。高校通算では55本塁打を放った[2]。
2020年10月26日に行われたドラフト会議では、千葉ロッテマリーンズから5位指名を受け、11月28日に契約金3000万円、年俸500万円で契約合意した(金額は推定)[12]。背番号は59[13]。
ロッテ時代
2021年は、4月3日のイースタン・リーグの読売ジャイアンツ戦で公式戦初本塁打を記録[14]。最終的に二軍では76試合に出場し、打率.157、3本塁打の成績で、216打席で75三振と三振の多さに課題を残した[15]。
2022年も、イースタン・リーグにて開幕から三振が多く打率1割台と伸び悩んでいたが、6月頃から徐々に打率を上げ、8月には月間打率.386、3本塁打、14打点をマークし、スカパー!ファーム月間MVP賞を受賞した[15]。一軍デビューはならなかったが、イースタン・リーグの首位打者争いにも加わり、最終的には91試合に出場し、打率.276、8本塁打、48打点で打率2位と、打撃に成長を見せたシーズンとなった[16]。NPB AWARDS 2022にて、ベースボール・マガジン社選定のビッグホープ賞に選ばれた[17]。
選手としての特徴
高校通算55本塁打を誇るスラッガー[2]。ロッテの永野吉成育成・スカウト部長兼ファームディレクターはドラフト直後に、「思い切りの良さ、打球の速さは突出したものがあり、そこを評価させていただきました」と話した[18]。ルーキーイヤーの春季キャンプ1日目に行われたフリー打撃で、左翼100m地点にある、高さ20mの防球ネットを超える場外本塁打を2本放つほどのパワーをもち[18]、井口資仁監督は「逆方向に強い打球を飛ばせる」と評した[19]。
詳細情報
表彰
- ビッグホープ賞(2022年)[17]
背番号
- 59(2021年 - )
登場曲
- 「ハイライト」ベリーグッドマン(2021年 - )
脚注
- ^ “ロッテ - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2022年11月15日閲覧。
- ^ a b c d e f “【ドラフト】千葉ロッテマリーンズ・5位 西川僚祐(東海大相模高) 1年夏から四番を任された右の長距離砲/プロ野球ドラフト会議”. 週刊ベースボールonline (2020年10月26日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “ロッテ5位西川僚祐の少年野球時代の写真に驚き”. 日刊スポーツ (2020年12月7日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ a b “ロッテ西川僚祐はすでにプロ本拠地で4本塁打マーク”. 日刊スポーツ (2021年1月14日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ a b “東海大相模、神奈川大会決勝最多24点!4年ぶり11度目の夏切符”. サンケイスポーツ (2019年7月29日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “東海大相模7回7失点に門馬監督「選手たちも動揺」”. 日刊スポーツ (2019年8月16日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ a b “53発東海大相模・西川僚祐「65本近づきたい」”. 日刊スポーツ (2020年1月3日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “東海大相模・西川、憧れ美爆音耳に豪快弾含む3安打”. 日刊スポーツ (2019年10月21日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “東海大相模・山村主将「優勝しか狙ってない」即練習”. 日刊スポーツ (2020年1月24日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “甲子園交流試合/対戦カードと全16試合の見どころ”. 日刊スポーツ (2020年7月9日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “東海大相模が惜敗 大阪桐蔭と激しい攻防 /神奈川”. センバツLIVE!2021 (2020年8月18日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “ロッテ5位西川が契約合意「一番は確率を上げたい」”. 日刊スポーツ (2020年11月28日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “ロッテドラ1・鈴木昭汰は「35」2位中森は「56」、新人9選手の背番号を発表”. Full-Count (2020年12月9日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “ロッテ2軍が1イニング17点でイースタン優勝飾る 森ら育成選手たち活躍”. Full-Count (2021年9月22日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ a b “【ロッテ】西川僚祐が2軍で打撃開花中 5月の打率1割台から今やイースタン首位打者争いに参戦”. 日刊スポーツ (2022年9月11日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ “【ロッテ】西川僚祐が2軍で打撃開花中 5月の打率1割台から今やイースタン首位打者争いに参戦”. スポーツ報知 (2022年11月14日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ a b “イースタン・リーグ表彰”. 日本野球機構. 2022年12月9日閲覧。
- ^ a b “ロッテ西川僚祐 人知れずキャンプ初日に場外弾2発”. 日刊スポーツ (2021年2月4日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “ロッテ井口監督「まだ粗削り」5位西川のパワー視察”. 日刊スポーツ (2021年2月7日). 2021年2月14日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 西川僚祐 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- 59 西川 僚祐 選手名鑑 - 千葉ロッテマリーンズオフィシャルサイト