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薮田和樹

薮田 和樹(やぶた かずき、1992年8月7日 - )は、広島県広島市東区出身[2]プロ野球選手投手)。右投右打。広島東洋カープ所属。妻はモデルタレントの(karuna)。

薮田 和樹
広島東洋カープ #23
2017年11月7日 天福球場ブルペン
基本情報
国籍 日本
出身地 広島県広島市東区
生年月日 (1992-08-07) 1992年8月7日(30歳)
身長
体重
188 cm
85 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 ドラフト2位
初出場 2015年7月1日
年俸 1600万円(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入り前

広島市立矢賀小学校・広島市立二葉中学校卒。中学時代は広島安芸リトルシニアでプレー。岡山理科大学附属高校では、1学年上の九里亜蓮に続く有望な投手と目されていたが、3年時に右肘を疲労骨折し、目立った成績は残せなかった[3]

高校卒業後は亜細亜大学で野球を続けたものの、右肘の骨折が再発し、3年時に東都リーグ戦へ2試合登板、しかし4年時に右肩を痛め、リーグ戦に復帰できないまま大学野球生活を終えた[3]。1部リーグ通算2試合に登板、0勝0敗、防御率0.00。

2014年10月23日、ドラフト会議広島東洋カープから2位指名を受け、11月25日、契約金7,000万円、年俸1,000万円で仮契約を結ぶ[4]。大学時代の同期にはDeNAに1位指名された山﨑康晃らがいる。

広島時代

2015年は、故障を抱えた状態でのスタートだったが、春季キャンプで1年ぶりに投球練習を行い、3月25日のウエスタン・リーグ中日ドラゴンズ戦(由宇)で二軍初登板[5]。4月28日に、チームから唯一「侍ジャパン大学日本代表 対 NPB選抜」のNPB選抜に選出されたが出場辞退[6][7][8]。7月1日に一軍に初昇格し、初先発初登板したあ同日の対読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)で、5回2失点で初勝利、直球は自己最速の153km/hを計測[9]

2016年は、中継ぎを中心に16試合に登板し、8月31日の横浜DeNAベイスターズ戦では福井優也のアクシデントで緊急先発をし、6回2安打無失点[10]など、終盤に3勝。

2017年は、開幕一軍入りし当初はリリーフだったが、交流戦から先発に転向し、6月13日のオリックス・バファローズ戦(三次)では金子千尋と投げ合い8回を無失点に抑え[11]、8月12日の巨人戦(マツダスタジアム)では菅野智之との投げ合いを1対0で制し、プロ入り初の完封勝利[12]。自己最多の15勝を挙げ自身初タイトルとなる最高勝率を獲得。10月12日に第1回アジア プロ野球チャンピオンシップ日本代表に選出される[13]CSファイナルステージでは第1戦で先発し、5回コールドながらCS初登板完封勝利を挙げた[14]。第4戦にも先発したがレギュラーシーズンでも未経験の中4日の登板間隔が影響し、4回0/3を4失点でKOされ敗戦投手となった[15]

2018年は、開幕4戦目に先発し勝利したものの5回を投げ四死球7とコントロールに苦しみ、次の登板でも5回を投げ四死球8の内容で先発ローテーションから外された。リリーフでは一定の成果を挙げたことにより4月30日の対阪神タイガース5回戦で先発復帰したが、4回を投げ7四死球の内容で二軍落ち。その後一軍に復帰しても不振の投球で即二軍落ちを二度経験し、わずか9試合に登板で2勝1敗、防御率5.74に留まった。26.2投球回に対し与四球32。しかし二軍では16試合の登板で7勝0敗、防御率2.55だった。

2019年は、不調で一軍ではわずか4試合の登板で0勝2敗防御率9.24の大乱調でプロ入り後初の未勝利に終わった。二軍でも20試合6勝8敗1セーブ防御率3.98と苦しんだ。

2020年は、初登板が開幕から10日後となったが、中継ぎで5試合無失点と好投。7月16日の対巨人戦にてシーズン初先発したが、3回3失点でノックアウトされ敗戦投手となった。その後は再びリリーフでの登板が主だったが、9月13日の対阪神戦で3か月ぶりの先発、しかし結果は2回5失点でノックアウト即二軍落ちとなった。10月22日の対阪神戦で1か月ぶりに昇格すると先発として6回2失点8奪三振で二年ぶりの勝利を挙げ残りのシーズンも先発として登板したがこの1勝のみで終わった。

選手としての特徴

投球フォームはテイクバックが小さく、身長188cmの長身から直球は最速156km/h[16]を記録。フォークボールのように変化の大きいツーシーム[17]カットボール、カーブなどを投げる。

人物

 
2017/11/25 セ・リーグ優勝パレード

大学時代は怪我のため登板機会が少なく、ほとんど無名だった。薮田の母親は一時期タクシー運転手として働いており、広島の球団オーナー松田元を偶然にも客としてタクシーに乗せ、その際に息子が大学で野球をしていることを紹介したことをきっかけに、広島のスカウトが視察するようになった[18]

担当スカウトの松本有史は、3年の薮田について「これは凄い逸材に出会ったとビックリしました」と評価していた。その後、薮田は再度故障するものの、松本は母校の伝手で「もう怪我の心配はない」という情報を入手し、また他球団に薮田を指名する動きがあったため、2位での指名に踏み切ったという[18]

薮田と同じく亜細亜大学出身であるモデルの(karuna)と2015年の夏頃より交際。2016年5月に婚約し、翌2017年、karunaの誕生日である5月20日に婚姻届を提出した[19]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2015 広島 6 6 0 0 0 1 2 0 0 .333 120 25.0 25 3 20 0 2 18 1 0 16 16 5.76 1.80
2016 16 3 0 0 0 3 1 0 0 .750 137 31.0 21 3 22 0 2 21 3 0 9 9 2.61 1.39
2017 38 15 2 2 0 15 3 0 3 .833 536 129.0 102 10 51 0 4 115 4 0 42 37 2.58 1.19
2018 9 4 0 0 0 2 1 0 0 .667 134 26.2 28 4 32 0 1 18 3 0 22 17 5.74 2.25
2019 4 2 0 0 0 0 2 0 0 .000 62 12.2 17 4 10 0 0 6 0 0 13 13 9.24 2.13
2020 28 5 0 0 0 1 2 0 2 .333 213 47.0 44 5 31 2 0 33 6 0 25 24 4.60 1.60
2021 1 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 20 4.2 3 0 5 0 0 2 1 0 2 2 3.86 1.71
2022 18 0 0 0 0 1 0 0 1 1.000 103 24.0 19 2 14 0 1 16 1 0 11 11 4.13 1.38
通算:8年 120 36 2 2 0 23 11 0 6 .676 1325 300.0 259 31 185 2 10 229 19 0 140 129 3.87 1.48
  • 2022年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



投手












2015 広島 6 3 5 1 0 .889
2016 16 1 7 0 0 1.000
2017 38 11 20 0 0 1.000
2018 9 1 4 0 1 1.000
2019 4 0 3 0 0 1.000
2020 28 1 8 0 1 1.000
2021 1 0 1 0 1 1.000
2022 18 1 3 0 0 1.000
通算 120 18 51 1 3 .986
  • 2022年度シーズン終了時

タイトル

記録

初記録
投手記録
  • 初登板・初先発登板・初勝利・初先発勝利:2015年7月1日、対読売ジャイアンツ13回戦(東京ドーム)、5回2失点4奪三振
  • 初奪三振:同上、1回裏に立岡宗一郎から見逃し三振
  • 初ホールド:2017年4月11日、対読売ジャイアンツ1回戦(東京ドーム)、7回裏2死に4番手で救援登板、1回1/3無失点
  • 初完投・初完封勝利 : 2017年8月12日、対読売ジャイアンツ19回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、9回無失点6奪三振[12]
打撃記録
その他の記録
  • 初登板で対戦した第一打者に被本塁打:2015年7月1日、対読売ジャイアンツ13回戦(東京ドーム)、1回裏4球目を長野久義に左越ソロ ※史上67人目[9]
  • オールスターゲーム出場:1回 (2017年)

背番号

  • 23(2015年 - )

登場曲

代表歴

脚注

[脚注の使い方]

出典

  1. ^ “広島 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2022年11月11日閲覧。
  2. ^ “矢賀「学区だより」第381号2月1日発行”. 広島市社会福祉協議会. 2021年7月8日閲覧。
  3. ^ a b “ドラ2薮田“鉄腕”横山の背番23継承”. デイリースポーツ. (2014年11月26日). https://www.daily.co.jp/baseball/carp/2014/11/26/1p_0007534192.shtml 2015年5月28日閲覧。 
  4. ^ “広島ドラ2薮田「23」横山魂受け継ぐ”. 日刊スポーツ (2014年11月26日). 2021年7月8日閲覧。
  5. ^ 森田 和樹 (2015年6月28日). “”. 野球好きコラム. JSPORTS. 2015年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月29日閲覧。
  6. ^ “”. 広島東洋カープ公式サイト (2015年4月28日). 2015年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月1日閲覧。
  7. ^ “侍J大学代表vsNPB選抜 メンバー発表”. 日本野球機構公式サイト (2015年4月28日). 2015年5月24日閲覧。
  8. ^ “ユニバーシアード 日本代表壮行試合 NPB選抜チーム出場選手変更のお知らせ”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト (2015年6月25日). 2015年6月26日閲覧。
  9. ^ a b “広島ドラ2薮田5回2失点、大学0勝プロ1勝”. 日刊スポーツ. (2015年7月2日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1500592.html 2015年7月2日閲覧。 
  10. ^ “緊急先発で快投!広島・薮田を覚醒させた“悲劇の一球””. 東京スポーツ (2016年9月1日). 2017年6月13日閲覧。
  11. ^ “広島 薮田が金子との投手戦制し6勝目!オリックスは2戦連続零封負け”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2017年6月13日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/06/13/kiji/20170613s00001173271000c.html 2017年6月18日閲覧。 
  12. ^ a b “広島・薮田「黒田さんになったみたい」1―0菅野に投げ勝った”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2017年8月12日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/08/13/kiji/20170812s00001173453000c.html 2017年8月19日閲覧。 
  13. ^ “大会出場メンバー25名を発表 3監督が記者会見で意気込みを語る”. 野球日本代表 侍ジャパン オフィシャルサイト (2017年10月12日). 2017年10月22日閲覧。
  14. ^ “広島薮田苦手の雨克服し5回完封勝利 今日にも王手”. 日刊スポーツ (2018年10月19日). 2021年7月8日閲覧。
  15. ^ “広島薮田3点リード守れず5回途中降板中4日影響か”. 日刊スポーツ (2018年10月23日). 2021年7月8日閲覧。
  16. ^ “広島ドラ2山口160キロに意欲 現在MAX151「まずは自己最速を」”. デイリースポーツ (2017年11月7日). 2021年7月8日閲覧。
  17. ^ “広島薮田がCS初戦先発、無の境地で「いつも通り」”. 日刊スポーツ (2017年10月18日). 2021年7月8日閲覧。
  18. ^ a b “”. THE PAGE (2015年7月8日). 2015年7月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月27日閲覧。
  19. ^ “モデルのkaruna、広島・薮田和樹投手と結婚「人として選手として尊敬」”. ORICON NEWS. (2017年5月11日). https://www.oricon.co.jp/news/2090531/full/ 2020年11月24日閲覧。 

関連項目

外部リンク

  • 個人年度別成績 薮田和樹 - NPB.jp 日本野球機構
  • 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
  • 23 薮田 和樹 - 広島東洋カープ公式サイト
  • 薮田和樹 (@kazuki_yabuta) - Instagram
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