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概要
奥山和由プロデュース、村川透監督によるハードボイルド映画。主演の郷ひろみは当時、松田聖子との交際が芸能ニュースとして取り上げられていたが、映画公開の直前の1985年1月に破局を迎えるなど波乱に富んでいた時期であった。
音楽にはフランス映画界の巨匠フランシス・レイを起用している。
ストーリー
2人を殺害し、7年間の刑務所暮らしを終えて出所してきた早瀬俊夫は刑務所で知り合った岡野を訪ね、彼の債権回収の仕事を手伝う。やがて金のためなら何でもやる総会屋・立花の事務所で、銀座の高級クラブを経営する妖艶な女・市川多恵子と出会う。彼女のバックには政界の黒幕・神崎がついていた。俊夫は自分の野望を成し遂げるために多恵子と関係を結ぶ。多恵子のツバメだった工藤は俊夫に憎悪を抱くが、俊夫の度胸の良さに心服し舎弟となる。2か月後、俊夫は多恵子が西麻布に開店した高級クラブのバーテン兼用心棒を務めていた。そのクラブに置かれていたピアノを華麗に引き始める女性に俊夫は目を奪われる。彼女の名は王麗花。父親はアメリカで名の知れた華僑で、母親は日本人だという。俊夫は執拗に彼女を追い求め愛を交わしていく。多恵子は俊夫の気持ちが麗花にあることに気づく。閉店後のクラブで俊夫と多恵子と工藤が会話するなか、海外から帰国したばかりの麗花が俊夫に会いに来た。人目をはばからず俊夫に抱きつく彼女を抱きしめながら俊夫の視線は多恵子を見つめる。多恵子は一人歌を歌いながら店を後にする。久しぶりに会えた俊夫と麗花はその夜激しく求め合う。やがて俊夫は自らの計画を実行する。「人が10年かかるところを3年でやってみせる」という決意のもと、多恵子から借金をして自分の店を持った。野望は一つずつ達成されていく中、俊夫は多恵子と立花が欲しがっている森山ビルの譲渡権利書の話を耳にする。立花を出し抜いて俊夫と手を組むことを多恵子は画策する。俊夫は綿密な計画を組んで実行した。俊夫は岡野と共に森山ビルを襲撃し、森山を監禁する。5日間に渡り水・食事を与えず脅迫し、譲渡権利書に署名させる。俊夫は多恵子のもとに戻るがその権利書には多恵子ではなく俊夫の名前が書かれていた。多恵子は俊夫にだまされ愕然とする。それから数年が経ち俊夫はアウトロー社会でトップクラスの人物にのし上がっていた。しかし気まぐれな麗花は俊夫のもとを去り、俊夫は空虚な日々を酒で紛らわしていた。そんなある日、麗花が帰国することを伝えてきた。成田空港で出迎えようとする俊夫に、工藤はその前に会ってほしい人物がいると告げる。うらぶれた一軒のバーに案内するとそこには見る影もない多恵子がいた。