綿貫 陽介(わたぬき ようすけ、1998年4月12日 - )は日本の男子プロテニス選手。埼玉県春日部市出身。ATPランキング自己最高位はシングルス107位、ダブルス374位。身長180cm、体重70kg[1]。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。
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2018年シティ・オープンでの綿貫陽介 | |||||||
基本情報 | |||||||
国籍 | 日本 | ||||||
出身地 | 同・埼玉県春日部市 | ||||||
生年月日 | 1998年4月12日(25歳) | ||||||
身長 | 180cm | ||||||
体重 | 70kg | ||||||
利き手 | 右 | ||||||
バックハンド | 両手打ち | ||||||
ツアー経歴 | |||||||
デビュー年 | 2016年 | ||||||
ツアー通算 | 0勝 | ||||||
シングルス | 0勝 | ||||||
ダブルス | 0勝 | ||||||
4大大会最高成績・シングルス | |||||||
全豪 | 2回戦(2023) | ||||||
キャリア自己最高ランキング | |||||||
シングルス | 107位(2023年4月3日) | ||||||
ダブルス | 374位(2019年1月7日) | ||||||
獲得メダル | |||||||
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2023年4月28日現在 ■テンプレート ■プロジェクト テニス |
2016年全日本テニス選手権優勝。コーチは、ボリス・ベッカーや松岡修造などを育てたボブ・ブレッド[2]、長兄の綿貫裕介を経て、2023年現在は次兄の綿貫敬介が務めている。
選手経歴
ジュニア時代
両親のテニススクールで1歳からテニスを始める。12歳から修造チャレンジに参加し、ジュニア時代から日本代表選手として国際大会に出場する。2015年の年間最終ランキングは1760位。
2016年 全日本選手権初優勝 ジュニア世界2位 プロ転向
2016年3月21日付の世界ジュニアランキングで自己最高の2位を記録した。同年の全日本選手権では決勝で内山靖崇に勝利し、史上2番目に若い全日本チャンピオンに輝く。年間最終ランキングは590位。
2017年 フューチャーズ4勝目
ITF男子サーキットをメインに巡り、6月に東京で開催されたフューチャーズ大会の決勝で竹内研人を4-6, 6-1, 6-4の逆転で優勝。さらに台湾で開催されたフューチャーズ大会の決勝でも高橋悠介を6-2, 6-3のストレートで破り、フューチャーズ4勝目を挙げた。年間最終ランキングは351位。
2018年 ツアー初勝利
ウィンブルドンで初めてグランドスラムの予選に出場するも、1回戦で敗退。シティ・オープンで予選を突破し初めてATPツアーの本戦に出場。1回戦でダニール・メドベージェフに敗れた。楽天ジャパン・オープンでも予選を突破し本戦出場、本戦1回戦でロビン・ハーセに勝利しツアー初勝利を挙げる[3]。年間最終ランキングは188位。
2019年 チャレンジャー初優勝
11月の兵庫ノアチャレンジャーでは決勝で杉田祐一を6-2, 6-4のストレートで破り、ATPチャレンジャーツアー初優勝を果たした。この活躍により、世界ランキングを226位まで上昇させた。他にもグランドスラムでも本戦出場は叶わなかったが、全豪オープンとウィンブルドン選手権では予選決勝まで駒を進めた。年間最終ランキングは265位。
2020年 チャレンジャー2度の準優勝
2月、クリーブランドで開催されたクリーブランド・チャレンジャーでは決勝進出するも、決勝でミケル・トルぺガードに3-6, 6-1, 1-6で敗れて、チャレンジャー2度の準優勝を飾った。年間最終ランキングは251位。
2021年 ツアー本戦2勝目
ウィンストン・セーラム・オープンではラッキールーザーとしてATPツアー本戦に出場し、1回戦でハウメ・ムナルを3-6, 6-3, 6-0の逆転で初戦突破を果たし、ATPツアー本戦2度目の勝利を挙げた。2回戦ではマートン・フチョビッチに5-7, 1-6のストレートで敗れた。この頃、不振が顕著となりランキングは300位台まで低迷。年末までにコーチやスポンサーが軒並み離れた。状況を打開するためフォームの改造や筋力強化などを行った[4]。年間最終ランキングは278位。
2022年 トップ150入り
5月のリヨン・オープンでは予選敗退するも、ラッキールーザーにより、本戦出場。1回戦で第8シードのペドロ・マルティネスを6-7(2), 6-4, 6-2で勝利。2回戦では權順宇に6-3, 6-4で破り、ATPツアー・250シリーズで初のベスト8入りを果たす。11月に神戸チャレンジャーと四日市チャレンジャーでは2週連続優勝を飾る。年間最終ランキングは146位。
2023年 グランドスラム初勝利
全豪オープン予選に第30シードとして出場。予選2回戦で元世界ランキング39位のミハイル・ククシュキンを4-6, 7-6(7-3), 6-3で逆転勝利を挙げると、予選決勝で(フアン・パブロ・バリジャス)を6-3, 6-4のストレートで下し、グランドスラム大会の本戦初出場を果たした。本戦1回戦には世界ランキング59位のアーサー・リンダークネッシュに6-3, 6-3, 6-2のストレートで勝利し、グランドスラム大会初勝利を飾った。2回戦では第29シードのセバスチャン・コルダに2-6, 5-7, 4-6のストレートで敗れた。大会後には世界ランキングを114位まで上昇させた。
3月のBNPパリバ・オープン予選1回戦では中国のシャン・ジュンチェンに6-7(1), 6-7(3)で敗れた。マイアミ・オープン予選1回戦ではアレクサンダー・ブロックスを3-6, 6-3, 6-0の逆転で下して、予選2回戦では(クリストファー・オコネル)を6-4, 6-4のストレートで破り、ATPマスターズ1000初の本戦出場権を獲得した。本戦1回戦ではブノワ・ペールと対戦し、6-4, 7-5のストレートで勝利[5]、ATPマスターズ1000初勝利を挙げた。2回戦では第12シードのフランシス・ティアフォーに7-6(5), 6-7(3), 4-6の逆転で敗れた[6]。
4月、全米男子クレーコート選手権では予選2試合を突破して本戦出場。1回戦では(ヤニック・ハンフマン)に4-6, 6-3, 2-6の初戦敗退するも、世界ランキングを107位を更新した。同月下旬、マドリード・オープンでは予選2試合を突破して、本戦1回戦では(コランタン・ムーテ)を6-3, 6-3のストレートで下し、大会初勝利を挙げる。2回戦では第11シードのキャメロン・ノーリーに4-6, 6-7(5)のストレートで敗れた。
5月、カラアナ・チャレンジャーでは1回戦で第8シードの(チアゴ・モンテイロ)を6-4, 4-2の時点で相手の途中棄権により、初戦突破するも、2回戦で(ボルナ・ゴヨ)に4-6, 5-7のストレートで敗れた。
成績
- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
シングルス
グランドスラム大会
大会 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | (2023) | 通算成績 |
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全豪オープン | A | Q3 | A | A | Q2 | 2R | 1–1 |
全仏オープン | A | Q1 | Q1 | A | A | 0–0 | |
ウィンブルドン | Q1 | Q3 | NH | A | A | 0–0 | |
全米オープン | A | Q2 | A | A | A | 0–0 |
大会最高成績
脚注
- ^ “Overview” (英語). ATPTour.com. ATP Tour. 2023年3月26日閲覧。
- ^ “プレーヤー:詳細ページ|日本テニス協会公式サイト[JTA]”. www.jta-tennis.or.jp. 2018年8月2日閲覧。
- ^ “綿貫 初勝利、世界44位破る”. tennis365.net (2018年10月1日). 2018年10月17日閲覧。
- ^ “【自分はそんなに特別ではない】”. webスポルティーバ (2023年1月23日). 2023年1月28日閲覧。
- ^ “テニス、綿貫陽介は2回戦進出 マイアミ・オープン”. 共同通信. 共同通信社. (2023年3月24日)2023年3月26日閲覧。
- ^ “西岡は初戦敗退 綿貫もティアフォーに惜敗 マイアミOP”. AFPBB News. AFP. (2023年3月26日)2023年3月26日閲覧。