細岡駅(ほそおかえき)は、北海道釧路郡釧路町達古武(たっこぶ)にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線の駅(臨時駅)である。電報略号はホヲ。事務管理コードは▲111602[3]。駅番号はB57。例年4月25日から11月30日までの営業となっている[JR北 1]。
歴史
1927年(昭和2年)に釧路駅 - 標茶駅間が開業した当初から設置されている駅であるが、2023年(令和5年)3月18日以降は「ご利用の少ない駅」見直しの一環として臨時駅の扱いとなり、冬季の列車停車をとりやめている[JR北 1][注 1]。
年表
- 1927年(昭和2年)9月15日:鉄道省釧網本線釧路駅[注 2] - 標茶駅間開業に伴い開業(一般駅)[4]。
- 1973年(昭和48年)2月5日:駅員配置が運転扱い要員のみとなる[5]。貨物・荷物取扱い廃止[1]。簡易委託化。
- 1984年(昭和59年)2月1日:駅員配置終了[6]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR北海道に継承[1]。
- その後、簡易委託廃止、完全無人化。
- 1993年(平成5年)
- 2023年(令和5年)3月18日:同日実施のダイヤ改正に併せて臨時駅となり、以降毎年4月25日から11月30日までの季節営業となる[JR北 1]。
駅名の由来
1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』では以下の2説を示している[9]。
- 釧路川の左岸に「細い岡」が連なっているところから
- 鉄道建設の際の監督官が「細岡」という姓であったため
駅構造
単式ホーム1面1線の地上駅。旧上り本線が使われており、かつては下り本線(相対式ホーム)も有していた。釧路駅管理の無人駅である[2]。
現在の駅舎は1993年(平成5年)に改築された、延床面積25平方メートルの平屋建てログハウス[2]。トイレは簡易水洗式となっている[7]。
ホーム(2018年9月)
駅名標(2018年9月)
利用状況
乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
駅周辺
当駅は釧路湿原国立公園の区域内にある。カヌー下りの終点にもあたる。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■釧網本線
- *:釧路湿原駅は一部の列車のみ停車する。
- 2023年3月のダイヤ改正以降、冬季間は全列車が当駅を通過する。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、923頁。ISBN (978-4-533-02980-6)。
- ^ a b c d “ログハウスに変身 JR釧網線細岡駅”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1993年6月5日)
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、246頁。doi:10.11501/1873236 。2023年4月2日閲覧。
- ^ 内閣印刷局, ed (1927-09-08). “鉄道省告示 第198号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (210) .
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 104
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 113
- ^ a b “釧網本線細岡駅今月から改築”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1993年4月17日)
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 128
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、160頁。(ASIN) B000J9RBUY。
JR北海道
- ^ a b c (PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2022年12月16日。 オリジナルの2022年12月16日時点におけるアーカイブ2022年12月16日閲覧。 。
- ^ a b (PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2016年3月28日、6頁。 オリジナルの2020年2月5日時点におけるアーカイブ2020年2月5日閲覧。 。
- ^ 「」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。 オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブ2017年12月10日閲覧。 。
- ^ 「」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。 オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブ2018年8月19日閲覧。 。
- ^ “” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
- ^ “”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
- ^ “”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
参考文献
- グループ169.1『北海道 釧網本線』(1999年)
- 北海道旅客鉄道釧路支社『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』(2001年)
関連項目
外部リンク
- 細岡|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|駅・鉄道・観光|JR北海道- Hokkaido Railway Company