『空色ユーティリティ』は、Yostar Pictures制作による日本のテレビアニメ。TOKYO MXにて2021年12月31日の19時30分から20時まで放送され[1]、放送直後にYouTubeにて全編が無料で公開された[2][3]。アニメ本編は約15分で、後半はキャストとスタッフによるトークパートとなっている[4]。
登場人物
ストーリー
ゴルフを始めたばかりの美波は、遥・彩花とともにゴルフ場に向かう。美波は新しいゴルフボールをおろし、遥は3人の頭文字を合わせた「HAM」という文字をボールに書き込むが、美波は2人のように上手く打てないことに落ち込む。緊張で固くなっている美波に対し、理想をイメージすることが大事だと遥は語る。ゴルフを始めるきっかけとなった遥の姿を思い出し、美波はとても良いスイングを打った。結局パーを取ることはできなかったが、スコアがどうあれ会心のショットがあればゴルフは楽しめるのだ、ということを3人は温泉で語りあう。
製作
監督・演出 キャラクターデザイン 作画監督 | 斉藤健吾[4] |
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脚本 | 望公太[4] |
絵コンテ | 雨宮哲[4] |
色彩設計 | 武田仁基 |
美術監督 | 伊東広道 |
3DCG | 工藤昂史 |
撮影監督 | 向云飛 |
編集 | 奥田浩史 |
音楽・音響監督 | daisuke horita |
音響制作 | デルファイサウンド |
プロデューサー | 李衡達 |
アニメーション プロデューサー | 栗原健 |
アニメーション制作 製作 | Yostar Pictures[4] |
沿革
Yostar Picturesの斉藤健吾が、放送の2年ほど前からゴルフにはまっており、自身のTwitterでも「ゴルフアニメをやりたい」と発言したことから、2021年4月ごろに企画が立ち上がった[5]。マネタイズ案などは無かったが、取締役の稲垣亮祐は、他の仕事のすき間時間にやるのであれば特に言うことはない、やりたいことがあるのであれば好きにやればいいのでは、というように返したという[6][7]。
4月末には脚本が完成し、ゴールデンウィークごろには絵コンテが開始、キャラクター設定の構築が5月に行われ、音響関連を含むアニメ映像が8月には完成しており[7]制作期間は約4か月[5]。
タイトルを決める際に脚本の望公太が出した案に(ユーティリティ)があり、響きの柔らかさなどからそれが採用され、斉藤が普段描いている青空のイメージと合わせ、『空色ユーティリティ』がタイトルに決定した[5]。
キャラクター設定
登場キャラクター3人は年齢や学校をバラバラに設定されている。これは、先輩と後輩ではなく「年の離れた友達」という関係性を描きたかったと斉藤は語っている[5]。呼び方に関しても「先輩」という言葉を使わないことで、友達同士であるという面を表現している[7]。
まず最初に、学校が好きでも嫌いでもない少女・美波が主人公として決まり、その後彼女が学外のコミュニティで楽しみを見つけていく、という姿を描くために、お姉さんの立場にあたる遥と彩花が設定された[5]。また、デザイン面では、耳にピアスを開けた女の子が描きたいことから美波が、黒髪の女の子を描きたいことから遥が決まり、インスタ女子のようなキャラクターにしたいと彩花がデザインされた[8]。
演出
ゴルフのハウツーものにするとそれだけで尺がいっぱいになってしまうことやテンプレート的な展開になってしまうことからあえてゴルフに関する説明は省いており[9][6][7]、ゴルフそのものではなく、ゴルフを通じた3人の関係性を重視している[9][6][7]。
ラストシーンの空を印象的なものにするために、それ以前のシーンでは意図的に空の描写を減らしており、それが、美波が初心者ゆえに地面ばかり見てプレイしてしまうことと重ねている[5]。
主題歌
放送
配信
出典
- ^ a b c “オリジナルTVアニメ『空色ユーティリティ』高木美佑ら出演声優決定”. アニメイトタイムズ. アニメイト (2021年11月19日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ a b YostarPicturesの2021年12月31日のツイート、2022年1月2日閲覧。
- ^ a b YostarPicturesの2021年12月31日のツイート、2022年1月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “空色ユーティリティ”. Yostar Pictures. 2022年1月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “『空色ユーティリティ』斉藤健吾監督インタビュー”. アニメイトタイムズ. アニメイト (2021年12月29日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ a b c d “オリジナルアニメ『空色ユーティリティ』オンエア直前! 監督・斉藤健吾×絵コンテ・雨宮哲対談①”. Febri. 一迅社 (2021年12月28日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ a b c d e f “オリジナルアニメ「空色ユーティリティ」インタビュー。クリエイターの“やりたい”を止めない,Yostar Picturesのスタイルとは”. 4Gamer.net. Aetas (2021年12月15日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ a b “オリジナルアニメ『空色ユーティリティ』オンエア直前! 監督・斉藤健吾×絵コンテ・雨宮哲対談②”. Febri. 一迅社 (2021年12月30日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ a b c “ゴルフが題材のショートアニメ「空色ユーティリティ」斉藤健吾監督インタビュー 「スコアよりも大切なものがある」”. WebNewtype. KADOKAWA (2021年12月30日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ YostarPicturesの2022年1月1日のツイート、2022年1月2日閲覧。
- ^ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ “Sorairo Utility - Watch on Crunchyroll”. Crunchyroll. 2022年1月1日閲覧。
- ^ “Crunchyroll Streams Sorairo Utility Anime, My Next Life As a Villainess: All Routes Lead to Doom! X OVA”. Anime News Network (2021年1月2日). 2021年1月3日閲覧。