「移民の歌」 (いみんのうた、Immigrant Song) は、イギリスのロックグループ、レッド・ツェッペリンの楽曲。1970年、彼らの第3作アルバム『レッド・ツェッペリン III』のA面1曲目に収められて発表された。作詞作曲はジミー・ペイジとロバート・プラント。レコードでの演奏時間は2分20秒余。
「移民の歌」 | ||||||||||||||||
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レッド・ツェッペリン の シングル | ||||||||||||||||
初出アルバム『レッド・ツェッペリン III』 | ||||||||||||||||
B面 | ヘイ・ヘイ・ホワット・キャン・アイ・ドゥ | |||||||||||||||
リリース | ||||||||||||||||
録音 | 1970年 ヘッドリィ・グランジ | |||||||||||||||
ジャンル | ロック | |||||||||||||||
時間 | ||||||||||||||||
レーベル | アトランティック | |||||||||||||||
作詞・作曲 | ジミー・ペイジ ロバート・プラント | |||||||||||||||
プロデュース | ジミー・ペイジ | |||||||||||||||
レッド・ツェッペリン シングル 年表 | ||||||||||||||||
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概要
他の『レッド・ツェッペリン III』収録曲と同様1970年前半、ブロン・イ・アーでリハーサルされていたが、同年6月、公演に訪れたアイスランドでプラントが歌詞のヒントを得て完成した[2]。歌詞の内容は氷雪 (ice and snow) と白夜 (midnight sun) の国、すなわち北欧からやって来た航海者が西方の海岸 (western shore) 「新天地」に至り、大君主 (overlord) となって争いを収め、人々に平和と信頼とを取り戻すよう求めるというものであり、新天地とはアイスランドもしくはブリテン島と解釈されている。ただし日本では、クリストファー・コロンブス以前にアメリカ大陸に到達したヴァイキングの伝説を歌ったものと考察されることもある。
アメリカ、日本などでシングルカットされた。B面はオリジナル・アルバム未収録の「ヘイ・ヘイ・ホワット・キャン・アイ・ドゥ(Hey, Hey, What Can I Do)」[1]。アメリカではビルボードチャートで16位まで上昇するヒットとなった。なお「ヘイ・ヘイ・ホワット・キャン・アイ・ドゥ」は1972年にアトランティック・レコードが発売したコンピレーション・アルバム『The New Age of Atlantic』に収録されている。
ほぼ同時期に発表されたドイツのハードロックバンド、ルシファーズ・フレンドの楽曲「(Ride The Sky)」が「移民の歌」に酷似しており、ルシファーズ・フレンドが盗用したのではないかと疑惑もあがっていたが、彼らは「Ride The Sky」をレッド・ツェッペリンがリリースする前からライブで演奏していた。
ステージ・パフォーマンス
『レッド・ツェッペリン III』の発売に先立って1970年7月16日、バス・フェスティバルで初演。以後1972年前半のアメリカツアー終了まで約2年間、「ハートブレイカー」とともに、コンサート開幕を飾る強力なメドレーとして演奏された。ライヴ演奏時には、レコード版には無い長いギターソロが演奏された。1972年後半から1973年初めまではアンコール曲となり、それ以後はプラントの喉の悪化のためか、レパートリーから外された。
楽曲の使用
「移民の歌」は人気の高いナンバーの一つであり、特に曲冒頭部のプラントの雄叫びは、テレビ番組などでしばしば戦いのテーマ曲として使用されている。
プロレスラーのブルーザー・ブロディがかつて入場のテーマ曲として「移民の歌」を使用しており、現在は真壁刀義が布袋寅泰バージョンを入場テーマ曲として使用している。ただし、新日本プロレスワールドでは権利上の関係で別の曲に差し替えられる。尚、試合会場及びテレビ放送では流れるようになっている。
NFLのミネソタ・バイキングスが2007年シーズンから試合前のテーマ曲として「移民の歌」を使用している。
2017年公開の映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』では、劇中の挿入歌として使用されている。