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秋刀魚の味

秋刀魚の味』(さんまのあじ)は、1962年松竹が製作・配給した日本映画小津安二郎監督の遺作でもある。昭和37年度芸術祭参加作品。

秋刀魚の味
An Autumn Afternoon
監督 小津安二郎
脚本 野田高梧
小津安二郎
製作 山内静夫
出演者 岩下志麻
笠智衆
佐田啓二
岡田茉莉子
中村伸郎
東野英治郎
北竜二
音楽 斎藤高順
撮影 厚田雄春
編集 (浜村義康)
製作会社 松竹大船撮影所
配給 松竹
公開 1962年11月18日
上映時間 113分
製作国 日本
言語 日本語
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概要

これまでに小津安二郎が一貫して描いてきた、妻に先立たれた初老の父親と婚期を迎えた娘との関わりが、娘を嫁がせた父親の「老い」と「孤独」というテーマと共に描かれている。また、笠智衆演じる父親と中村伸郎北竜二演じる友人たちとの応酬が喜劇味を加えている。

主演の笠は孤独な父親を見事に演じたほか、娘役の岩下志麻も快活な演技を披露し、それまでの小津作品とは違った味わいを醸し出している。『彼岸花』『秋日和』に続いて高橋とよが「若松の女将」役で出演している。ちなみに作中で岩下が失恋するシーンは、小津が100回以上撮り直すほどこだわったとされる[1]。岩下が演じた路子の衣装は、浦野理一が和服を、森英恵が洋服を担当した。衣装選びには小津が立ち会い、生地からブラウスの襟の形にいたるまで、丁寧に時間をかけて検討された[2]

この作品を発表した翌年の1963年、小津は60歳の誕生日に亡くなったため、この作品が遺作となった。

1962年度のキネマ旬報ベストテンに第8位にランクインされたほか、毎日映画コンクール東野英治郎が男優助演賞、岸田今日子が女優助演賞、厚田雄春が撮影賞をそれぞれ受賞した。1999年キネマ旬報社が発表した「映画人が選ぶオールタイムベスト100・日本映画編」では第82位にランクインされた(同じ順位に『砂の女』、『椿三十郎』、『影武者』、『カルメン故郷に帰る』など)。

2013年、小津の生誕110年・没後50年を記念して、松竹東京国立近代美術館フィルムセンターが共同でデジタル修復を行い、カンヌ国際映画祭クラシック部門で上映された。画像の修復にはかつて小津作品で撮影助手を行ったことがある川又昂が担当した。

あらすじ

大手企業の重役として働いている平山周平(笠智衆)は年頃の長女の路子(岩下志麻)、次男の和夫(三上真一郎)との三人暮らし。旧制中学以来の友人である河合(中村伸郎)が長女の縁談話を持ってきても「まだそんなこと考えてないんだ」と聞き流している。しかし、クラス会に呼んだ元恩師の佐久間(東野英治郎)が婚期を逃した娘(杉村春子)と二人でわびしく暮らしているのを知り、娘の結婚について真剣に考え始める。路子自身にも「お嫁に行かないか」と声をかけるのだが、路子は不機嫌そうにするばかりで取り合おうとしない。

やがて、路子が密かに思っている人がいることを周平は知る。相手は長男の幸一(佐田啓二)の会社の同僚である三浦(吉田輝雄)だった。周平に頼まれた幸一は三浦の気持ちを探ろうとするが、三浦には既に恋人がいた。 話を聞いてがっかりした表情を見せた路子だったが、河合の話を受け入れて見合いをし、結婚する。婚礼を終えた夜、ひどく酔って帰宅した周平は台所の椅子にひとり寂しく座るのだった。

キャスト

平山周平
演 - 笠智衆
サラリーマン。妻を亡くし、長女と次男の3人で暮らす。
平山路子
演 - 岩下志麻
周平の長女。24歳。父と弟の身の回りの世話をする。
平山幸一
演 - 佐田啓二
周平の長男。路子の兄。妻と団地暮らし。
平山秋子
演 - 岡田茉莉子
幸一の妻。
三浦豊
演 - 吉田輝雄
幸一の同僚。
田口房子
演 - 牧紀子
周平の会社のOL。
平山和夫
演 - 三上真一郎
周平の次男。学生。幸一と路子の弟。
河合秀三
演 - 中村伸郎(文学座)
周平の旧友。路子の会社の上司。
佐久間清太郎
演 - 東野英治郎(俳優座)
周平のかつての恩師。今はラーメン屋を営む。
河合のぶ子
演 - 三宅邦子
河合の妻。
バーのマダム
演 - 岸田今日子(文学座)
周平の亡き妻の若い頃に似ている。
堀江タマ子
演 - (環三千世)
堀江の後妻。
堀江晋
演 - 北竜二
周平の旧友。若い妻を娶っている。
「若松」の女将
演 - 高橋とよ
河合にからかわれてばかりいる。
佐々木洋子
演 - 浅茅しのぶ
周平の秘書。
渡辺
演 - 織田政雄
周平の同窓生。
バーの客
演 - 須賀不二男稲川善一
アパートの女
演 - 志賀真津子
坂本芳太郎
演 - 加東大介(東宝)
周平の軍隊時代の部下。佐久間の店で周平とバッタリ再会する。
佐久間伴子
演 - 杉村春子(文学座)
佐久間の娘。父親の世話をしているうちに婚期を逃す。
菅井
演 - 菅原通済(特別出演)
周平の同窓生。
緒方
演 - 緒方安雄(特別出演)
周平の同窓生。

スタッフ

  • 脚本:野田高梧、小津安二郎
  • 製作:山内静夫
  • 撮影:厚田雄春
  • 美術:浜田辰雄・荻原重夫
  • 音楽 : 斎藤高順
  • 録音:妹尾芳三郎
  • 照明 : 石渡健蔵
  • 編集:(浜村義康)
  • 録音技術 : 石井一郎
  • 色彩技術 : 渡辺旦
  • 監督助手 : 田代幸三
  • 撮影助手 : 老川元薫
  • 現像 : 東京現像所・アグファ松竹カラー
  • 装置 : 高橋利男
  • 装飾 : 石井勇
  • 衣裳 : 長島勇治
  • 録音助手 : 堀義臣
  • 照明助手 : 本橋昭一
  • 進行 : 金勝稔
  • 監督 : 小津安二郎

テレビドラマ

新春ドラマスペシャル
秋刀魚の味
ジャンル テレビドラマ
脚本 野田高梧小津安二郎
演出 福本義人(共同テレビ
出演者 宇津井健
財前直見
ほか
製作
プロデューサー 足立弘平(松竹)、高橋萬彦
制作 フジテレビ
放送
放送国・地域  日本
放送期間2003年1月3日
放送時間金曜21:00 - 23:20
放送分140分
回数1

特記事項:
小津安二郎生誕100周年記念番組
(テンプレートを表示)

2003年1月3日にフジテレビで、小津安二郎生誕100周年記念「新春ドラマスペシャル」としてリメイク版が放送された。

放送時間

キャスト

スタッフ

  • 脚本:野田高梧、小津安二郎、(加筆・福本義人共同テレビ))
  • プロデューサー:足立弘平(松竹)、高橋萬彦、矢吹東
  • 演出:福本義人(共同テレビ)
  • 演出補:都築淳一
  • 記録:幸縁栄子
  • 局系列:FNN
  • 制作会社:CX
  • 制作協力:共同テレビジョン松竹
  • 企画:永山耕三、(編成・金井卓也)
  • 音楽:(選曲・大貫悦男)(音響効果・原田慎也)(MA・亀山貴之)
  • 撮影:川田正幸(技術プロデューサー・石井勝浩)
  • 照明:米田俊一
  • 映像:下山一仁
  • 音声:片寄正一
  • 編集:深沢佳文
  • 美術プロデューサー:杉川廣明
  • デザイン:根本研二
  • 美術進行:吉見邦弘
  • 大道具制作:宮本昌和
  • 大道具操作:下ノ門勝広
  • 装飾:池田護、大津泰雄
  • 持道具:和泉直子
  • 衣裳:森脇茂
  • メイク:森田京子
  • 着物スタイリスト:冨田伸明
  • スタイリスト:岡のぞみ
  • アクリル装飾:中村哲治
  • 建具:阿久津正巳
  • 電飾:谷口雅彦
  • 植木装飾:潟山直希
  • 題字吉川紫暎

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ 週刊現代2021年1月9日・16日号 シリーズ“女優という人生”岩下志麻・可憐に生きた「最後の銀幕スタア」p.22.
  2. ^ “(小津安二郎がいた時代)赤いやかん 好きなものが最優先 /首都圏”. 朝日新聞: p. 35. (2014年7月13日) 

外部リンク

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