石蔵 文信(いしくら ふみのぶ、1955年〈昭和30年〉 - 2022年〈令和4年〉10月3日)は、日本の医学者。医学博士。循環器科専門医。心療内科医。
来歴
京都府出身。大阪府立高津高等学校を経て三重大学医学部卒業。大阪樟蔭女子大学学芸学部健康栄養学科教授を退職後、大阪大学大学院人間科学研究科未来共創センター招へい教授を歴任。
人物
- 大阪大学大学院医学系研究科・医療情報学研究室にて、ITを利用した遠隔診療の研究、ITを利用した専門医~一般医のネットワークシステムの開発、医療経済問題に関する取り組み、などの研究をする。
- 男性の勃起障害と治療、バイアグラの研究についても有名で、関連する著書が毎日放送「知っとこ!」でも取り上げられた。
- 中高年男性に多い高血圧症、糖尿病、心臓病などの疾患を「男性更年期障害」として、大阪市内の眼科いしくらクリニックで外来を担当する。老眼や勃起不全などの中高年から始まる体の変調に対しては、無理をせず、自己の生活を楽しむため「スローライフ」がよいと主張する。
- 精神的疾患について勉強し、患者紹介などで精神科医とスムーズに連携するため、社団法人・大阪精神科診療所協会・会長の(渡辺洋一郎)と共に「一般医-精神科医ネットワーク(通称G-Pネット)」を立ち上げ、大阪を中心に自殺者を減らす活動をしている。
- 平成17年度の性差を考慮した保健医療講演会(千葉市)に於いて、「男性の2007年問題とは?」の講演を行っている。
- 社団法人(日本超音波医学会)2006~07年度評議員。「超音波造影法の新機軸」をテーマにした<国際造影超音波シンポジウム(2007年12月・大阪)>では事務局を務める。
- 2015年(平成27年)6月から、毎日新聞の医療・健康情報サイト「医療プレミア」で、生き方や自身の癌との闘病などについての連載を持っていた[2]。
著書
- 『巨人性うつと阪神性不安』双葉社、2003
- 『パンツの中の健康』双葉社、2004
- 『男もつらいよ!男性更年期』(ソシム) 2007
- 『できる男は2食主義』(メディカルトリビューン) 2009
- 『女房に捨てられないための中年力』メディカルトリビューン 2009
- 『下痢、ストレスは腸にくる』大阪大学出版会 2011 (阪大リーブル)
- (著)石蔵文信、『夫源病 - こんなアタシに誰がした - (阪大リーブル031)』 (出版)大阪大学出版会 2011年 (ISBN 978-4872593143)
- (著)石蔵文信、「いつまでたっても更年期が終わらない…… 奥さん、それは「夫源病」ですね。」(出版)静山社 2013年 (ISBN 978-4863892132)
出典・脚注
外部リンク
- 石蔵文信 (@gghousejp) - Twitter
- 男性更年期外来
- 医療法人医誠会 医誠会病院の募集一覧
- 石蔵文信. “毎日新聞「医療プレミア」”. 毎日新聞社. 2022年11月20日閲覧。