石原 典子(いしはら のりこ、1938年(昭和13年)1月1日 - 2022年(令和4年)3月8日)は、元東京都知事、小説家の石原慎太郎夫人。旧名は石田 由美子。
略歴
1938年、落下傘の紐などを製造する紡績会社・東洋麻糸に勤めていた父・石田光治が同社の彦根工場に赴任し、召集令状を受け中国戦線に出征した後、母方の実家のある広島県広島市己斐町(現在の同市西区己斐)で生まれた[1]。しかし光治は典子を一度も抱けないまま戦死した。
1955年12月に、小学生の時からの知り合いだった小説家の石原慎太郎と17歳のときに結婚する[2]。慎太郎との間に伸晃、良純、宏高、延啓の4人の子供をもうける。
その後、一念発起して慶應義塾大学に入学、30歳前後で学生生活を過ごして卒業。その後、『妻がシルクロードを夢みるとき』を刊行する[3]。
1991年、伸晃の妻・田中理佐の名を「画数が悪い」と“里紗”に改名させた。自身の名も、これ以前に改名している(芸名ではない)。
演じた俳優
著書
- 『妻がシルクロードを夢みるとき』(学研プラス、1979) (ISBN 978-4050025503)
- 『君よわが妻よ:父石田光治少尉の手紙』(文藝春秋、2010) (ISBN 978-4163728704)