座標: 北緯37度50分18秒 東経139度14分14秒 / 北緯37.83833度 東経139.23722度
瓢湖(ひょうこ)は、新潟県阿賀野市水原(すいばら)地区にある人造湖。オオハクチョウやコハクチョウの飛来地として知られる。ラムサール条約の登録湿地であり、日本の重要湿地500でもある。
概要
瓢湖にはオニビシやハス、ヨシ、マコモなどが生育している。31科100種の鳥類の生息が確認されており[1]、毎年10月頃から3月頃にかけて6000羽ほどのオオハクチョウ及びコハクチョウが飛来し、越冬する他、トモエガモ[2]、オナガガモやホシハジロなどのカモ類も数多く飛来する。日中は周辺の田圃で採餌することが多く、カモなどのほうが目立つが、夜には湖で羽を休める。また、オオワシ[2]およびフナやヘラブナなどの魚類、オニヤンマやギンヤンマなどのトンボ類も確認されている。
1954年3月に「水原のハクチョウ渡来地」として国の天然記念物に指定、2005年(平成17年)に国指定瓢湖鳥獣保護区(集団渡来地)に指定されている(面積281ha、うち特別保護地区24ha)。2008年(平成20年)にはラムサール条約の登録湿地に登録されている[2]。
周囲は「瓢湖水きん公園」として整備されており、旧水原町の「町の花」となっているアヤメやハスなどの草花でも親しまれている。
初夏の瓢湖。冬季以外でも白鳥の姿が僅かに見られる(2020年5月)
園内にある白鳥資料館「白鳥の里」(2020年5月)
開花前のあやめ園(2020年5月)
「白鳥おじさん」による餌付け(2018年1月)
歴史
- 1639年(寛永16年)用水池として完成。当時の池の形が瓢箪に似ていたことから、「瓢湖」と呼ばれた。
- 1950年(昭和25年)初めてハクチョウが飛来した。
- 1954年(昭和29年)吉川重三郎(通称:白鳥おじさん)が、野生のハクチョウの餌付けに全国で初めて成功した。
- 白鳥の飛来地として、同年2月に新潟県の、同年3月20日に国の天然記念物に指定された。
交通アクセス
関連項目
脚注
- ^ 国指定瓢湖鳥獣保護区瓢湖特別保護地区指定計画書(区域の拡張)(環境省案) (PDF) - 平成20年5月9日環境省報道発表資料
- ^ a b c “Hyo-ko | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2008年10月30日). 2023年4月12日閲覧。
- ^ “新潟交通観光バス新潟~水原線の時刻表(令和3年3月27日現在)”. 阿賀野市営バスの概要. 阿賀野市. 2021年9月15日閲覧。
- ^ “阿賀野市営バス路線別時刻表・路線図”. 阿賀野市. 2020年12月27日閲覧。
- ^ “「白鳥」40年の歴史に幕”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2001年3月2日)
- ^ その後、2002年12月から北海道大沼の白鳥に由来するスーパー白鳥(八戸駅・新青森駅 - 函館駅間を運行、~2016年3月まで)に引き継がれた
参考文献
外部リンク
- 瓢湖 - 阿賀野市
- にいがた観光ナビ:瓢湖水きん公園 - 新潟県観光協会
- - ウェイバックマシン(2019年2月27日アーカイブ分)
- 瓢湖 白鳥見学完全ガイド - 角屋旅館