『片袖の魚』(かたそでのさかな、英題:The Fish with One Sleeve)は、2021年の日本の短編映画。監督・脚本は東海林毅、主演はイシヅカユウ。2021年7月10日に新宿 K's cinemaで公開後、順次全国公開された。
概要
文月悠光の詩「片袖の魚」(詩集『わたしたちの猫』収録)を原案として制作された。制作にあたっては「日本で初めてとなるトランスジェンダー女性当事者を対象とした俳優オーディション」が開催され、主演のイシヅカユウと、主人公の友人役を務める広畑りかが選ばれた[1]。イシヅカにとっては今作が映画初出演であり、本格的な演技も初めてであった[2]。
また今作は新型コロナウイルス感染症対策として少人数かつスピーディーな制作に対応するため、全編にわたりスマートフォン「Sony Xperia 1」1台のみで撮影された[3]。
「福岡インディペンデント映画祭」のほか、国外でも「ホノルル・レインボーフィルム・フェスティバル」「アウトサウス・クィアフィルム・フェスティバル」といった映画祭でも上映された。
キャスト
スタッフ
関連作品
- 映画『片袖の魚』製作委員会(編集)『点から線へ トランスジェンダーの〝いま〟を越えて 映画『片袖の魚』より』、旅と思索社、2021年7月20日発売、(ISBN 978-4-908309-08-3)
- 岡嶋優『片袖の魚 オリジナルサウンドトラック』、Jeminic records、2021年7月15日発売、JMNC-003
脚注
- ^ “トランスジェンダー女性の“新たな一歩”を描く物語 イシヅカユウ主演×東海林毅監督による短編映画『片袖の魚』劇場公開が決定”. SPICE (2021年4月23日). 2021年9月19日閲覧。
- ^ “イシヅカユウ × 長田杏奈 対談「クィア映画について語ろう」”. Numéro TOKYO (2021年7月27日). 2021年9月21日閲覧。
- ^ “トランス女性イシヅカユウが主演「片袖の魚」7月公開、原案は文月悠光の詩”. ぴあ (2021年4月23日). 2021年9月21日閲覧。