『激突!プロ野球12球団対抗日本シリーズ』(げきとつ プロやきゅうじゅうにきゅうだんたいこうにっぽんシリーズ)は、1981年から1986年までフジテレビ系列の『火曜ワイドスペシャル』でプロ野球オフシーズン中の特別番組として放送されたゲームバラエティ番組である。
概要
プロ野球セ・パ両リーグのスタープレーヤーが各チーム3人ずつ参加、両リーグに分かれてゲームやクイズに挑戦、得点の多い2チームにより日本シリーズを繰り広げる[1]。
この時期各局で行われていたプロ野球オフシーズンのゲーム番組の1つだが、当番組の売りは、セ・パ両リーグに分かれてゲームやクイズを行った後、双方の高得点チームがプロ野球日本シリーズ形式で決勝ゲームを行うという趣向である。
収録は日本青年館ホールで行われていた。
放送日時
出演者
司会
進行役
ゲスト歌手
進行
出場選手は各チーム3人。席はステージ左がセ・リーグ、ステージ右がパ・リーグで、前列は前年のAクラス、後列は同じくBクラスとなる。
まず全12チームでのゲームやクイズを行い、全てが終わった所で各チームの点数を発表し、双方の最高得点チームが「日本シリーズ」進出と認定された。そして、「日本シリーズ」では1対1のゲームを行い、勝った方が優勝、優勝するとステージの上につる下げたくす玉が割れ、大量の紙吹雪・風船・紙テープが舞った。そして優勝チームには優勝旗が授与され、さらに賞品が贈られた。
最後は司会の高島の「ゲーム・セット!!」の掛け声とともに、観客席に出場選手からサインボール(ゴムボール)が投げられて番組終了となった。
ゲームのいろいろ
- ボール・イン・ワン
- 第1のゲーム。毎回行われた。各チーム3名が出場、1人は上にボウルを付けたヘルメット、1人は樋を付けたヘルメットをそれぞれ被り、もう1人はゲスト歌手と肩を組む。合図と同時に、「ボウル」役の選手はピンポン玉をステージにバウンドさせてボウルに入れ、「樋」役の選手の樋に乗せ転がし、その玉を歌手ペアの選手は相手の頬と頬の間に入れ、籠に入れる。制限時間は1分。入れた玉数が点数となる。
- イントロクイズ
- 第2コーナー。これも毎回行われた。同局放送中の『クイズ・ドレミファドン!』の同コーナーと同じで、流れたイントロを聞いて曲名を早押しで答える。正解すれば点数を獲得。ただし不正解でも、本家の「バッテンマスクを着けて解答権を失う」という事は無い。
- ものまねクイズ(正式名不明)
- 1981年頃のコーナー。プロ野球選手のものまねが得意な人が現れ、ある選手のものまねをする。選手は誰のものまねをしているかを、早押しで答える。出場選手のものまねをした時には、その選手がステージに来てそのポーズをした。
- (正式名不明)
- 1982年頃のゲーム。各チームの3名が、かつらを被って「父」「母」「おじいさん」に扮し、仕切り棒の下にしゃがむ。そして江口明の「○○上げて!××下げて!」(これは江口が所属していたナンセンストリオのギャグ「旗揚げ」より)の掛け声と共に、言われた選手は仕切り棒から上がったり下がったりする。引っかかったら終わり、成功した回数が点数となる。冒頭、デモンストレーションとしてB&Bらが担当した時、「おじいさん」に扮したB&Bの島田洋七は「大洋の山下です!!」と本人の前でボケた。するとツービートのビートたけしは「じゃあ、ロッテの倉持はどうなんだよ!!」と言い返した。
- バットで刺せ!
- 1985年のゲーム。「黒ひげ危機一発」をモチーフにしたゲームで、選手の1人が野球ボール状の差し場の上の椅子に座り(「危機一発」の海賊に相当)、他の2人は合図と共に、差し場にバット(「危機一発」の短剣に相当)を刺す。椅子の選手が上昇したら終わり、刺したバットの本数が点数になる。
- モグラ叩き
- 1986年のゲーム。相手リーグの選手代表が台の下に隠れ、合図と共に台の穴から出たり引っ込んだりする。選手はその選手目掛けてピコピコハンマーで叩く。制限時間は1分。
- (正式名不明)
- 全回行われた「日本シリーズ」ゲーム。合図と同時に、選手3名はゴムボールを投げて、相手選手の裏の障子の障子紙を破る(『ドバドバ大爆弾』の「猛烈ピッチング」と同じ)。相手選手はグローブを持って、破らせないように妨害する。制限時間は1分。交代で行い、破った数の多い方が優勝となる。使ったゴムボールは、EDのサインボールに使われた。
備考
- テーマ曲は、第5回までは当時のフジテレビのスポーツテーマ『ライツアウトマーチ』(作曲:アール・エレソン・マッコイ)だったが、第6回のみ新スポーツテーマ『フジテレビ・スポーツテーマ』(作曲:新田一郎)となった。
- 後身の『オールスタープロ野球12球団対抗歌合戦』と違い、継続中に球団名が変わったチームはなかった。