経歴
12代藩主・毛利元運の六男として江戸にて誕生した。幼名は宗五郎。同母姉に毛利宗家の長州藩主・毛利元徳正室の安子がいる。
慶応4年(1868年)3月5日、先代藩主で従兄の毛利元周が隠居したため、その養嗣子として跡を継いだ。明治2年(1869年)の版籍奉還で知藩事となり、藩を豊浦藩と改名する。明治4年(1871年)7月の廃藩置県で免官されて東京へ移った。同年の岩倉使節団に同行してアメリカへ留学する。使節団同行者には岩倉具視、木戸孝允、大久保利通、伊藤博文、山口尚芳、佐々木高行、山田顕義、田中光顕、田中不二麿など当時の要人のほか、元敏のような旧大名家・公家の子弟、岩倉具綱(具視の養子)、大久保彦之進、牧野伸顕、山県伊三郎らが参加。鍋島直大、前田利嗣、前田利同、黒田長知、鳥居忠文、大村純煕らも参加していた。
明治17年(1884年)には子爵となり、勲二等、従二位などにも叙せられている。