横浜ニューテアトル（よこはまニューテアトル）は、横浜市中区伊勢佐木町にあった映画館である。若葉町の、長者町の横浜シネマリンとともに、伊勢佐木町周辺で営業を続けたミニシアターの一つ。
| 横浜ニューテアトル Yokohama New Theatre | |
|---|---|
| 情報 | |
| 正式名称 | 横浜ニューテアトル |
| 旧名称 | テアトル横浜 |
| 開館 | 1955年4月20日 |
| 開館公演 | ダイヤルMを廻せ! |
| 閉館 | 2018年6月1日 |
| 最終公演 | ヨコハマメリー |
| 客席数 | 118 |
| 用途 | 映画館 |
| 運営 | 株式会社横浜ニューテアトル |
| 所在地 | 〒231-0045 神奈川県横浜市中区伊勢佐木町2-8-1 |
| 位置 | 北緯35度26分38.7秒 東経139度37分55.1秒 / 北緯35.444083度 東経139.631972度座標: 北緯35度26分38.7秒 東経139度37分55.1秒 / 北緯35.444083度 東経139.631972度 |
| 最寄駅 | JR根岸線、横浜市営地下鉄ブルーライン関内駅からいずれも徒歩5分ほど |
歴史
1955年（昭和30年）4月20日、東京テアトルの直営館「テアトル横浜」としてオープン。開館公演は、アルフレッド・ヒッチコック監督によるアメリカ映画『ダイヤルMを廻せ!』であった。1972年（昭和47年）7月、現在の代表の先代が経営を引き継いだ際に、「横浜ニューテアトル」に館名を改め、洋画の二本立て興行を行う松竹系二番館となった。最盛期の伊勢佐木町には松竹系の映画館が5館あり、本館は主に東劇系の作品を上映したが、(松竹セントラル)の閉館に伴い東劇が東急洋画系の作品を扱うようになった頃からは、ドキュメンタリー映画『スーパーサイズ・ミー』を上映するなど個性的なラインナップに舵を切った[1]。
オーナーの健康上の理由等により、2018年（平成30年）6月1日を以って営業を終了した[2]。最終上映は『ヨコハマメリー』[3]。
上映作品
2000年代以降、数々の個性的なドキュメンタリー映画を上映したことが特筆される。伊勢佐木町の伝説の娼婦メリーさんの半生を描いた2006年公開の『ヨコハマメリー』は話題作となり、劇場の外まで列ができた[4]。2008年公開の『靖国 YASUKUNI』は、ポスターによる上映告知がされると街宣右翼の抗議行動が起き、上映断念を余儀なくされた。捕鯨問題をテーマにした『ザ・コーヴ』上映時にも反対する団体による抗議行動が行われたが、上映を支持する市民の動きもあり、厳戒態勢の中で上映が実施された[5]。
アニメーション監督の片渕須直は本館との関わりが深く、2018年の閉館に際したお別れイベントとして、5月27日に『この世界の片隅に』『マイマイ新子と千年の魔法』の上映と(舞台挨拶)が行われた[4]。
設備
脚注
- ^ a b “横浜ニューテアトル”. 港町キネマ通り (2015年4月). 2018年5月15日閲覧。
- ^ “中区伊勢佐木町の映画館「横浜ニューテアトル」が閉館することに!_その理由とは?”. はまれぽ.com (2018年5月16日). 2018年5月17日閲覧。
- ^ “お別れイベント 第3弾”. 横浜ニューテアトル (2018年5月17日). 2018年5月18日閲覧。
- ^ a b “ニューテアトルが閉館 映画館46年の歴史に幕”. タウンニュース. (2018年5月17日) 2018年5月17日閲覧。
- ^ “映画「ザ・コーヴ」上映を支持する市民の集いに横浜ニューテアトル支配人ら”. ヨコハマ経済新聞. (2010年6月30日) 2018年5月17日閲覧。
外部リンク
- 横浜ニューテアトル (@yoko_newtheatre) - Twitter