椿 貞良(つばき さだよし、1936年10月4日[1] - 2015年12月10日[2])は、日本のジャーナリスト、テレビ朝日取締役。偏向報道として知られる椿事件を引き起こした。
人物・経歴
東京学芸大学卒業後、1960年日本教育テレビ(現・テレビ朝日)に入社。ほぼ一貫して報道畑を歴任。報道部政治担当記者、ワシントン特派員、報道部外報担当デスク、北京支局長も務める[1]。また『ANNニュースファイナル』キャスターも務めた。
椿事件
詳細は「椿事件」を参照
椿は取締役報道局長に在任中の1993年9月、日本民間放送連盟の会合で、総選挙期間中に非自民政権樹立を促す報道姿勢であった旨を発言。これが産経新聞の報道によって表面化し、偏向報道を禁じる放送法に違反した可能性を指摘された。これにより、椿は10月に取締役と報道局長職を解任された。同月、椿はこの問題で衆議院による証人喚問を受け、軽率な発言を陳謝したが、社内への報道内容の具体的な指示については一貫して否定し、あくまで偏向報道は行っていないとした。当時の郵政省はテレビ朝日の免許取り消しも検討したが、最終的に行政処分とした。
脚注
関連項目
- 放送法
- メディア・リテラシー
- 渡邉恒雄 - 椿のワシントン特派員時代からの友人。椿事件以降、椿のことを厳しく批判している[要出典]。
- 川村晃司
外部リンク
- 第128回国会 政治改革に関する調査特別委員会第8号(平成5年10月25日)(椿貞良への証人喚問の国会会議録)