桐蔭横浜大学(とういんよこはまだいがく、英語: Toin University of Yokohama、公用語表記: 桐蔭横浜大学)は、神奈川県横浜市青葉区鉄町1614に本部を置く日本の私立大学。1964年創立、1988年大学設置。大学の略称は桐蔭大(とういんだい)、桐蔭横浜大(とういんよこはまだい)。
桐蔭横浜大学 | |
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大学設置 | 1988年 |
創立 | 1964年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人桐蔭学園 |
本部所在地 | 神奈川県横浜市青葉区鉄町1614 北緯35度33分58.3秒 東経139度31分5.8秒 / 北緯35.566194度 東経139.518278度座標: 北緯35度33分58.3秒 東経139度31分5.8秒 / 北緯35.566194度 東経139.518278度 |
キャンパス | 横浜 |
学部 | 法学部 医用工学部 スポーツ健康政策学部 |
研究科 | 法学研究科 工学研究科 スポーツ科学研究科 |
ウェブサイト | http://toin.ac.jp/univ/ |
概観
大学全体
全国屈指の進学校として知られ、スポーツでも有名な桐蔭学園の設置する大学。2022年度現在では法学部、医用工学部、スポーツ健康政策学部の3学部、2023年度からは現代教養学環が新設され、1学環3学部となる。スポーツ健康政策学部は同じく2023年度にスポーツ科学部に改組・名称変更予定。
アクティブラーニングの第一人者である溝上慎一が2020年に学長就任。2022年に溝上は桐蔭学園理事長に専念し、学習理論などを専門とする森朋子副学長が新学長に就任した。全学部の共通教育(MAST)の導入、リベラルアーツ系の現代教養学環の新設など積極的な施策を行い、高大連携にも力を注いでいる。ペロプスカイト電池の研究者でありノーベル賞候補の宮坂力が長年在籍、現代教養学環でも教壇に立つ。
法学部は公務員・法律専門職、警察官や消防官、企業ビジネス関連、一部の教職関連の免許状・資格を、医用工学部は医療職の臨床工学技士や臨床検査技師の資格を、スポーツ健康政策学部の全学科では中・高の保健体育教員免許、スポーツ教育学科ではさらに小学校教員免許が取得できる。ほか、スポーツ関連の免許状・資格を目指すことができる[1][2]。
建学の精神
- 社会連帯を基調とした、義務を実行する自由人たれ。
- 学問に徹し、求学の精神の持ち主たれ。
- 道義の精神を高揚し、誇り高き人格者たれ。
- 国を愛し、民族を愛する国民たれ。
- 自然を愛し、平和を愛する国際人たれ。
学園訓
- すべてのことに「まこと」をつくそう
- 最後までやり抜く「強い意志」を養おう
上記の精神を具体化した、「個の充実」「実務家養成」「開かれた大学」「国際交流」の4つの柱を特色とし、一人ひとりの「専門性を高める」ことを大きな目標に掲げている。
歴代学長
沿革
- 1965年 - 桐蔭学園工業高等専門学校開設(機械工学科・電気工学科・工業化学科)
- 1988年 - 桐蔭学園工業高等専門学校を発展改組し、桐蔭学園横浜大学創立(工学部設置)。制御システム工学科、材料工学科の2学科体制で発足する
- 1991年 - 桐蔭学園工業高等専門学校閉校
- 1992年 - 大学院工学研究科修士課程開設
- 1993年 - 法学部開設
- 1994年 - 桐蔭人間科学工学センター開設、大学院工学研究科博士後期課程開設。
- 1997年 - 大学院法学研究科修士課程開設。桐蔭横浜大学に改称
- 1999年 - 先端医用工学センター開設、工学部を改組(第一次)、大学院法学研究科博士後期課程開設。法学部で夜間主コースを設置。制御システム工学科、材料工学科廃止(同年4月学生募集停止)。知能機械工学科、電子情報工学科、医用工学科、機能化学工学科を新設
- 2001年 - メモリアルアカデミウム開設
- 2004年 - 大学院法務研究科(法科大学院)開設。法学部の夜間主コースを廃止。
- 2005年 - 医用工学部開設、工学部を改組(第二次)。現在の体制になる
- 2008年 - スポーツ健康政策学部開設。スポーツ教育学科、スポーツテクノロジー学科、スポーツ健康政策学科を開設。
- 2009年 - 医用工学部改組 生命医工学科開設。
- 2010年 - 工学部学生募集停止。大学中央棟完成。
- 2012年 - 野球部が明治神宮野球大会で初優勝。
- 2014年 - 医用工学部実習棟完成
- 2015年 - スポーツ科学研究科開設
- 2016年 - 大学体育館完成
- 2020年 - 溝上慎一が学長に就任(桐蔭学園理事長兼務)
- 2022年 - 森朋子が学長に就任
- 2022年 -現代教養学環の新設構想(2023年入学から)を発表
教育・研究
大学の学部・学科と大学院の研究科(現在)
2022年度時点で、大学にある学部学科、大学院にある研究科。
大学 1学環+3学部
- (現代教養学環)(2023年度新設 ニュースリリース)
- 法学部
- 法律学科
- 医用工学部
- 生命医工学科
- 臨床工学科
- スポーツ健康政策学部(2023年度よりスポーツ科学部に改組予定)
- スポーツ教育学科
- スポーツテクノロジー学科
- スポーツ健康政策学科
大学院
大学の学部・学科と大学院の研究科(過去)
創立時にあった学部・学科
工学部(1999年4月学生募集停止)
- 制御システム工学科
- 材料工学科
1999年時にあった学部・学科
工学部改組(第一次)時にあった学部学科。
工学部
- 知能機械工学科
- 電子情報工学科
- 医用工学科
- 機能化学工学科
2005年時にあった学部・学科[3]
工学部改組(第二次)、医用工学部開設時にあった学部学科。
工学部は2010年4月学習募集停止。
工学部
- 電子情報工学科
- ロボット工学科
医用工学部[4]
- 生命・環境システム工学科
2021年3月に廃止された研究科
施設
- 大学中央棟(C棟)
- キャリア情報センター
- 法学部棟(J棟)
- 先端医用工学センター(BME棟)
- 法科大学院棟
- 大学体育館
- メモリアルアカデミウム
- 横浜地方裁判所旧庁舎において陪審裁判のための法廷として使われていた「特号法廷」が移築されている。ちなみに国内で現存する陪審法廷は、本施設と立命館大学末川記念会館(京都地方裁判所の「15号法廷」が移築されている)のみ。
- そのほか、ドイツの法学者であるフリードリヒ・カール・フォン・サヴィニーの所蔵本を収蔵した「サヴィニー文庫」、その業績を紹介する「サヴィニーミュージアム」などが設けられている。
- 大学食堂
- 交流会館
学園祭 ・オープンキャンパス
学園祭(燦爛祭 さんらんさい)は毎年9月末の土日に行われている。2022年は9月18・19日予定。 オープンキャンパスは春〜秋の土日に行われる。2022年は6/11・12、7/23・24、8/20・21、10/23。
対外関係
他大学との協定
国内
- 横浜市青葉区連携協定締結
- 神奈川県内大学間学術交流協定(大学院)
- 大宮法科大学院大学 - 2012年より法科大学院の統合を行っていた。
- 放送大学 - 1993年12月単位互換協定を締結[7][8]
国外
国際・学術交流等協定校
体育会
- 硬式野球部
- 神奈川大学野球連盟に所属[9]。
- 2013年(平成24年)、第43回明治神宮野球大会で優勝。
- サッカー部
- 関東大学サッカー連盟1部に所属。
- 2016年(、アミノバイタルカップ)で優勝。
- 2023年、第71回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)、初優勝。
主な出身者
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プロ野球
サッカー
(全てプロ・元プロ選手)
芸能
その他
著名な教員(退職者含む)
脚注
- ^ “教育システム〜5つの特長〜”. 桐蔭横浜大学. 桐蔭学園. 2021年11月5日閲覧。
- ^ “目指す資格・卒業後の進路”. 桐蔭横浜大学. 桐蔭学園. 2021年11月5日閲覧。
- ^ “学術交流レポート2010” (PDF). 桐蔭横浜大学. 桐蔭学園. 2018年5月26日閲覧。
- ^ “学術交流レポート2008” (PDF). 桐蔭横浜大学. 桐蔭学園. 2018年5月26日閲覧。
- ^ “法科大学院募集停止について”. 桐蔭法科大学院. 桐蔭学園 (2017年5月26日). 2021年11月5日閲覧。
- ^ 桐蔭法科大学院 (2021年3月3日). “桐蔭法科大学院(桐蔭横浜大学大学院法務研究科)閉校について”. 桐蔭法科大学院. 桐蔭学園. 2021年11月5日閲覧。
- ^ “単位互換協定締結校”. 放送大学. 放送大学学園. 2021年11月5日閲覧。
- ^ “放送大学単位互換案内” (PDF). 放送大学. 放送大学学園. 2021年11月5日閲覧。
- ^ “加盟大学”. 神奈川大学野球連盟公式サイト. 神奈川大学野球連盟. 2021年11月5日閲覧。
外部リンク
- 桐蔭横浜大学
- 現代教養学環ニュースリリース
- 進研アド 3学部連携の「学環」で分野横断型学位プログラム新設へ-桐蔭横浜大学
- ウィキメディア・コモンズには、桐蔭横浜大学に関するカテゴリがあります。