経歴
1949年、大阪府大阪市生まれ[1]。1972年に京都大学理学部動物学科を卒業し、同大学院に進んだ。1976年、同大学院博士課程中退。同年、京都大学人文科学研究所助手に採用された。1983年に神戸学院大学教養部助教授となる。1991年に教授昇進。1992年からは東京大学東洋文化研究所助教授、1994年に教授昇進[2]。2015年、東京大学東洋文化研究所を定年退任し、名誉教授となった。
受賞・栄典
- 1984年:渋沢敬三賞を受賞。
研究内容・業績
著書
- 『パシュトゥン遊牧民の牧畜生活 北東アフガニスタンにおけるドゥラニ系パシュトゥン族調査報告』京都大学人文科学研究所 1980
- 『自然認識の人類学』どうぶつ社(自然誌選書)1983
- 『セミ・ドメスティケイション 農耕と遊牧の起源再考』海鳴社 1989
- 『琉球のニュー・エスノグラフィー』人文書院(神戸学院大学教養部人間科学研究叢書)1989
- 『認識人類学論攷』昭和堂 1991
- 『自然の文化人類学』東京大学出版会 1997
- 『文化学の脱=構築 琉球弧からの視座』榕樹書林(琉球弧叢書)1998
- 『西南アジア遊牧民族記』歴史民俗博物館振興会(歴博ブックレット)2000
- 『遊牧という文化 移動の生活戦略』吉川弘文館(歴史文化ライブラリー)2001
- 『柳宗悦と民藝の現在』吉川弘文館(歴史文化ライブラリー)2005
- 『西南アジアの砂漠文化 生業のエートスから争乱の現在へ』人文書院(東京大学東洋文化研究所研究報告)2011
- 『民藝の擁護 基点としての〈柳宗悦〉』里文出版 2014
- 『金城次郎とヤチムン 民藝を生きた沖縄の陶工』榕樹書林(がじゅまるブックス)2016
- 『民藝の機微 美の生まれるところ』里文出版 2019
共著編
- 自然観の人類学 榕樹書林 2000.9
- 核としての周辺 京都大学学術出版会 2002.8 (講座・生態人類学)
- 開発と環境の文化学 沖縄地域社会変動の諸契機 榕樹書林 2002.12
- 沖縄列島 シマの自然と伝統のゆくえ 東京大学出版会 2004.3 (島の生活世界と開発)
- 生活世界からみる新たな人間-環境系 大塚柳太郎,篠原徹共編 東京大学出版会 2004.5 (島の生活世界と開発)
- 中東 堀内正樹共編 明石書店 2006.1 (講座世界の先住民族)
- 自然の資源化 弘文堂 2007.12 (資源人類学)
- グローバリゼーションと「生きる世界」―生業からみた人類学的現在 (名和克郎)、野林厚志共編 昭和堂 2011
脚注
参考文献
- J-GLOBAL