東京ガーデンテラス紀尾井町（とうきょうガーデンテラスきおいちょう、TOKYO GARDEN TERRACE KIOICHO）は、東京都千代田区紀尾井町にある大型複合ビル。オフィス、ホテル、商業施設等が入居する紀尾井タワーと賃貸マンションの紀尾井レジデンスの2棟で構成される。地下鉄の赤坂見附駅、永田町駅、麹町駅に近接する。
| 東京ガーデンテラス紀尾井町 TOKYO GARDEN TERRACE KIOICHO | |
|---|---|
| 東京ガーデンテラス紀尾井町 （2016年7月30日撮影） | |
| 東京ガーデンテラス紀尾井町 | |
| 施設情報 | |
| 所在地 | 東京都千代田区紀尾井町1番2号ほか |
| 座標 | 北緯35度40分46.51秒 東経139度44分13.85秒 / 北緯35.6795861度 東経139.7371806度座標: 北緯35度40分46.51秒 東経139度44分13.85秒 / 北緯35.6795861度 東経139.7371806度 |
| 状態 | 完成 |
| 着工 | 2013年（平成25年）1月31日 |
| 建設期間 | 3年4ヶ月（40ヶ月） |
| 竣工 | 2016年（平成28年）7月下旬 |
| 開業 | 2016年（平成28年）7月27日 5月10日、一部の17店舗先行オープン |
| 用途 | 事務所、ホテル、店舗、共同住宅 駐車場 |
| 建設費 | 約980億円 |
| 地上高 | |
| 高さ | 紀尾井タワー - 180ｍ 紀尾井レジデンス - 90ｍ |
| 各種諸元 | |
| 階数 | 紀尾井タワー - 地上36階、地下2階 紀尾井レジデンス - 地上21階、地下2階 |
| 敷地面積 | 30,428.79 m² |
| 建築面積 | 11,500 m² |
| 延床面積 | 227,200 m² |
| 構造形式 | 紀尾井タワー - 鉄骨造 鉄筋コンクリート造、制震構造 紀尾井レジデンス - 高強度鉄筋コンクリート造 免震構造 |
| 関連企業 | |
| 設計 | 日建設計 （外装デザイン コーン・ペダーセン・フォックス） |
| 施工 | 紀尾井タワー - 鹿島建設・鉄建建設・熊谷組建設共同企業体 紀尾井レジデンス - 西武建設・大林組・前田建設工業建設共同企業体 |
| 所有者 | 西武リアルティソリューションズ |
花の広場
オフィスロビー
2階商業施設
水の広場
芽生えの庭
概要
「赤プリ」の愛称で親しまれたグランドプリンスホテル赤坂（旧称：赤坂プリンスホテル）の跡地の再開発事業によって計画された「豊かな自然と歴史に抱かれた国際色豊な街」にふさわしい街づくりをコンセプトに、プリンスホテルの最上位ブランドである「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」、オフィス、商業施設からなる「紀尾井タワー」と、全室賃貸マンションの「紀尾井レジデンス」、旧李王家東京邸（旧グランドプリンスホテル赤坂旧館）を移設した「赤坂プリンス クラシックハウス」によって構成されている複合型施設である。西武グループの不動産会社である西武リアルティソリューションズ（旧・西武プロパティーズ）[1]が所有・運営している。
この地区の恵まれた自然環境と歴史的環境の調和した都市機能を更新し、土地の合理的な高度利用を促進し、シンボルロードである紀尾井町通りの緑化と風格ある町並みの形成を図ることが目標となっている。紀尾井町通りの玄関口である、江戸城外濠と弁慶橋周辺等、起伏を伴った緑豊な自然が保たれた風致環境において、赤坂見附駅、永田町駅、麹町駅、四ツ谷駅に近接することから、歩行者の回遊性を高めるための沿道整備と複合機能の集積を図ることで、更なる国際複合市街地の形成を目指す。
沿革
- 2002年（平成14年）- 紀尾井町まちづくり協議会が発足された。
- 2003年（平成15年）6月 -「紀尾井町まちづくりガイドライン」を作成した。
- 2004年（平成16年）
- 「紀尾井町地区地区計画」が定められた。
- 4月28日 -「紀尾井町地区地区計画」運用基準を千代田区が定める[2]。
- 5月7日 -「東京都市計画地区計画の決定（千代田区決定）」都市計画紀尾井町地区地区計画[3][4]。
- 地区計画の目標：この地区は、清水谷公園、外濠、江戸時代の大名屋敷、明治以降の皇族官邸等の史跡が残る、都心において自然と建物が調和した貴重な都市空間が形成されている。また、大学やホテル、文化や交流施設等が立地した多様な機能が集積している。一方で、未利用の公有地の計画と地域の機能変化がみられ、地元では紀尾井町まちづくり協議会を発足し検討され、更なる国際複合市街地の形成を目指こととなった。
- 2010年（平成22年）4月20日 - 「紀尾井町地区地区計画」運用基準・改正 千代田区[5]。
- 2011年（平成23年）5月10日 - 「東京都市計画地区計画の決定（東京都決定）」、紀尾井町南地区地区計画（都市づくり政策部、土地利用計画課確認）[6]。
建築概要
- 所在地 - 東京都千代田区紀尾井町1番
- 地域地区 - 第二種住居地域、準防火地域、許容建蔽率60％、許容容積率300％
- 地区計画 - 紀尾井町地区計画区域
- 特別用途地区 - 第一種文教地区
- その他の地区 - 第二種風致地区[7]
- 長期優良住宅建築等計画 - 「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」[8][9]
- 開発面積 - 東京都決定：約4.4ヘクタール / 千代田区決定：約29.8ヘクタール
- 敷地面積 - 30,428.79平方メートル
- 建築面積 - 11,500平方メートル
- 延面積 - 227,200平方メートル（ホテル28,700平方メートル、オフィス110,000平方メートル、商業施設10,800平方メートル、住宅22,700平方メートル）
- 構造 - 紀尾井タワー：鉄骨造、制振構造 / 紀尾井レジデンス：高強度鉄筋コンクリート造、免震構造
- 開発者 - 株式会社西武プロパティーズ
- 設計者 - 株式会社日建設計
- 施工者 - 紀尾井タワー：鹿島建設株式会社・鉄建建設株式会社・株式会社熊谷組 建設共同企業体 / 紀尾井レジデンス：西武建設株式会社・株式会社大林組・前田建設工業株式会社 建設共同企業体
- 工期 - 2013年（平成25年）1月31日〜2016年（平成28年）7月下旬
- 店舗数 - 紀尾井タワー：40店舗
- 住戸数 - 紀尾井タワー：250室 / 紀尾井レジデンス：135戸
- フロア数 - 紀尾井タワー：全41フロア（商業4フロア、業務24フロア、宿泊7フロア、設備2フロア、駐車場4）/ 紀尾井レジデンス：全23フロア（住居21、駐車場2）
主要施設
- 紀尾井タワー
- 1 - 3階は商業施設、4階は商業施設とコンベンションホール。5 - 28階はオフィスで、フロアー面積は約3,000平方メートルと広いのが特徴である。29階は建物全体の各種設備関係
- ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町
- 詳細は「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」を参照
- グランドプリンスホテル赤坂と同じくプリンスホテルが運営する最高級ホテル
- 30 - 34階に客室250室、35 - 36階にロビー、4軒のレストラン&バーが設置され、30階にはスパ&フイットネス施設も設けられる
- 赤坂プリンス クラシックハウス
- 旧李王家東京邸（旧グランドプリンスホテル赤坂旧館）を移設・改修。レストラン・バーは「カジュアルフレンチ」をコンセプトとした「La Maison Kioi」と赤坂プリンスホテル時代から営業していたバー「Napoleon」の2軒[10]。また、婚礼・宴会施設も設けられる[11]。
- 紀尾井レジデンス
- 住宅は全て賃貸マンションで、地下2階 - 地上21階の住宅規模は135戸である
入居している主な企業
交通
- 鉄道
- 一般路線バス、コミュニティバス
- 都営バス橋63系統 - 平河町二丁目停留所下車
- 千代田区福祉バス「風ぐるま」麹町ルート、都営バス都03系統・宿75系統 - 麹町四丁目停留所下車
- 港区コミュニティバス「ちぃばす」赤坂ルート・青山ルート - 赤坂見附駅停留所下車
- 高速バス
近隣施設
ギャラリー
花の広場
紀尾井町通りより「紀尾井タワー」を見る（2016年7月撮影）
紀尾井タワー（2018年6月撮影）
赤坂プリンス クラシックハウス 東側から見る（2020年1月撮影）
光の森
脚注
- ^ “2022年4月1日、株式会社西武プロパティーズは 『株式会社西武リアルティソリューションズ』へ | ニュースリリース”. 株式会社西武リアルティソリューションズ. 2022年7月14日閲覧。
- ^ 「紀尾井町地区地区計画」運用基準 - 千代田区、2015年4月27日閲覧。
- ^ 「東京都市計画地区計画の決定（千代田区決定）」 (PDF) - 都市計画紀尾井町地区地区計画、2015年4月27日閲覧。
- ^ 「紀尾井町地区地区計画」 - 千代田区、地区計画概要一覧、2015年4月27日閲覧。
- ^ 「紀尾井町地区地区計画」運用基準・改正 - 千代田区、2015年4月27日閲覧。
- ^ 「東京都市計画地区計画の決定（東京都の決定）」 (PDF) - 都市づくり政策部、土地利用計画課、2015年4月27日閲覧。
- ^ 「風致地区制度」東京都建設局 - 建設局公園緑地部公園課、2015年4月27日閲覧。
- ^ 「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」 - 国土交通省住宅局住宅生産課、2015年4月27日閲覧。
- ^ 「長期優良住宅の認定における居住環境の維持及び工場への配慮に関する基準」 - 千代田区環境まちづくり部、景観・都市計画課、2015年4月27日閲覧。
- ^ 東京ガーデンテラス紀尾井町／7月に6店のレストランを開業(流通ニュース)（2016年6月10日）2016年6月16日閲覧。
- ^ 複合市街地「東京ガーデンテラス紀尾井町」開業 - グランドプリンスホテル赤坂跡地に (FASHION PRESS) 2016年5月7日閲覧
関連文献
は列挙するだけでなく、(脚注)などを用いてしてください。 |
- 「赤プリ、約980億円かけ再開発-オフィス、ホテル、住宅の複合施設」 - 赤坂経済新聞、2012年11月9日、2015年4月27日閲覧。
- 「姿を消した赤プリ-ザ・プリンス以上の高級ホテルに生まれ変わる」 - 赤坂経済新聞、 2013年5月22日、2015年4月27日閲覧。
- 「東京ガーデンテラス（グランドプリンスホテル赤坂跡地開発計画）」 - 西部プロパティーズ、2014年6月30日、2015年4月27日閲覧。
- 「旧赤プリ、1泊6万円からを検討 16年夏開業の新ホテル」 - 北海道新聞、 2015年4月8日、2015年4月27日閲覧。
- - テレビ朝日ANN、 2015年4月21日、2020年4月20日閲覧。
- 「千代田区の赤坂プリンスホテル跡地の工事現場で転落死亡事故」 - 日刊時事ニュース、2015年5月28日、2016年4月22日閲覧。
- 「赤プリ跡新装 収益力5倍新戦略」複合施設が開業、脱ホテル、多いライバル - 朝日新聞、2016年7月28日、2016年7月28日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 東京ガーデンテラス紀尾井町
- 東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井レジデンス
- ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町
- 赤坂プリンス クラシックハウス