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経歴
神奈川県横浜市出身[1][2]。桐蔭学園高等学校の硬式野球部に所属[1][2]。2年先輩に高橋由伸がいる[1]。國學院大學文学部在学中の[2]20歳の時、あらゆる出版社に飛び込み営業した末[3]、ライターとして雑誌『AERA』の「現代の肖像」や、『Sportiva』『月刊PLAYBOY』『SPA!』などで活動する。
2003年入社予定で全国紙の新聞社への内定が決まっていたが、3年留年した末に退学したため取り消しとなってしまう[2]。自暴自棄に陥るが、旧知の出版社の編集者から小説の執筆を薦められ[3]、2008年、自らの経験を基に書き上げた名門高校野球部の補欠部員を主人公とした『ひゃくはち』にて小説デビューを果たす[2]。『月刊ヤングジャンプ』にて、山本隆之により漫画化もされた。
執筆活動に専念するために都会から離れ、2010年1月から静岡県河津町で妻と娘と暮らす[2]。2015年、『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)受賞[2]、第28回山本周五郎賞候補。
2016年3月、愛媛県松山市に移住[4]。2018年4月、小説家として街にコミットしたいとの思いから、愛媛県を舞台に家猫「マル」の冒険譚を描いた創作童話『かなしきデブ猫ちゃん』を、絵本作家かのうかりんと愛媛新聞にて連載開始[5]。ラジオ番組『早見和真のリトルトーキョーはいらない』がFM愛媛でスタートする[6]。
2019年、『(ザ・ロイヤルファミリー)』で2019年度JRA賞馬事文化賞[7]。2020年4月、『店長がバカすぎて』で本屋大賞の9位となり、西脇市図書館大賞を受賞。同年9月に『ザ・ロイヤルファミリー』が山本周五郎賞を受賞する。
2021年、初のノンフィクション『あの夏の正解』が「2021年Yahoo!ニュースー本屋大賞ノンフィクション本大賞」にノミネートされる。同一著者による「本屋大賞」と「ノンフィクション本」の両賞ノミネートは史上初[8]。
著書
単著
- ひゃくはち(2008年6月 集英社 / 2011年6月 集英社文庫)
- スリーピング★ブッダ(2010年9月 角川書店 / 2014年8月 角川文庫)
- 砂上のファンファーレ(2011年3月 幻冬舎)
- 東京ドーン(2012年4月 講談社 / 2016年1月 講談社文庫)
- 6 シックス(2012年7月 毎日新聞社 / 2015年11月 集英社文庫)
- ポンチョに夜明けの風はらませて(2013年7月 祥伝社 / 2016年9月 祥伝社文庫)
- イノセント・デイズ(2014年8月 新潮社 / 2017年3月 新潮文庫)[12]
- 95(2015年11月 角川書店)
- (小説王)(2016年5月 小学館)
- 神さまたちのいた街で(2017年4月 幻冬舎)
- かなしきデブ猫ちゃん (2019年3月 愛媛新聞社 / 2021年3月 集英社文庫)
- かなしきデブ猫ちゃん マルの秘密の泉 (2021年7月 愛媛新聞社)
- 店長がバカすぎて(2019年7月 角川春樹事務所)
- ザ・ロイヤルファミリー(2019年10月 新潮社)
- あの夏の正解(2021年3月 新潮社 / 2022年6月 新潮文庫)
- 笑うマトリョーシカ(2021年11月 文藝春秋)
- かなしきデブ猫ちゃん マルのラストダンス(2022年3月 愛媛新聞社)
- 八月の母(2022年3月 KADOKAWA)
- かなしきデブ猫ちゃん マルのはじまりの鐘(2023年4月 京阪神エルマガジン社)
アンソロジー
「」内が早見和真の作品
- ノスタルジー1972(2016年11月 講談社)「永遠!チェンジ・ザ・ワールド」
- マウンドの神様(2017年6月 実業之日本社)「あの日、監督がうなずいていれば、僕は―」
- 25の短編小説(2020年9月7日 朝日新聞出版)「それからの家族」
メディア・ミックス
映画
- (ひゃくはち)(2008年8月9日公開、配給:ファントム・フィルム、監督:森義隆、主演:斎藤嘉樹・中村蒼)
- (ぼくたちの家族)(2014年5月24日公開、配給:ファントム・フィルム、監督:石井裕也、主演:妻夫木聡)[11]
- (ポンチョに夜明けの風はらませて)(2017年10月28日公開予定、配給:ショウゲート、監督:廣原暁、主演:太賀)[13]
テレビドラマ
- (イノセント・デイズ)(2018年3月18日 - 4月22日、WOWOW、主演:妻夫木聡)[12][14][15]
- (小説王)(2019年4月23日 - 7月2日、フジテレビ、主演:白濱亜嵐〈EXILE/GENERATIONS〉)[16]
- マルとアンナの愛顔道中(2021年5月7日 -、南海放送、主演:小池慈規、河野桜希)[17]
テレビアニメ
- かなしきデブ猫ちゃん(2021年12月放送、NHK松山放送局)[18]
漫画
- (ひゃくはち)(ヤングジャンプコミックス、全3巻、画:山本隆之)
- (小説王)((カドカワコミックス・エース)、既刊2巻、画:(大沢形画))[19]
出演
ラジオ
- 早見和真のリトルトーキョーはいらない(2018年4月1日 -2021年3月28日、FM愛媛) - レギュラーパーソナリティ
ドキュメンタリー番組
脚注
- ^ a b c d . スポーツ報知. (2016年1月23日). オリジナルの2016年2月13日時点におけるアーカイブ。 2017年8月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g 梁川淑広 (2015年8月23日). . 毎日新聞. オリジナルの2016年2月17日時点におけるアーカイブ。 2017年8月17日閲覧。
- ^ a b . msn産経ニュース. (2014年2月2日). オリジナルの2014年2月2日時点におけるアーカイブ。 2022年9月28日閲覧。
- ^ “【著者に訊け】早見和真氏 文芸界を舞台にした『小説王』”. NEWSポストセブン (2016年5月26日). 2018年1月20日閲覧。
- ^ “「かなしきデブ猫ちゃん」小説家・早見和真さんインタビュー 絵本作家・かのうかりんさん手記”. 愛媛新聞ONLINE (愛媛新聞社). (2018年3月26日) 2018年5月12日閲覧。
- ^ “作家・早見和真(松山在住)、4月から冠ラジオ番組”. 愛媛新聞ONLINE (愛媛新聞社). (2018年3月22日) 2018年5月12日閲覧。
- ^ “祝! 令和初の、JRA賞馬事文化賞受賞!”. 波 2020年3月号 いま注目の1冊!. 新潮社. 2022年9月28日閲覧。
- ^ “早見和真氏「あの夏の正解」がノンフィクション本大賞候補作に…本屋大賞との両賞ノミネートは史上初”. スポーツ報知 (2021年7月20日). 2021年7月21日閲覧。
- ^ “早見和真さん「二流の書き手」の戦い方【「新!店長がバカすぎて」刊行記念インタビュー】”. 愛媛新聞ONLINE (愛媛新聞社). (2022年9月26日) 2022年10月11日閲覧。
- ^ 『規格外の面白さ、ここにあり。第13回山田風太郎賞、候補作品決定!』(プレスリリース)株式会社KADOKAWA、2022年9月28日2022年9月28日閲覧。 。
- ^ a b “石井裕也監督「ぼくたちの家族」映画化にあわせ原作タイトル変更”. 映画.com (2014年3月6日). 2014年3月15日閲覧。
- ^ a b “妻夫木聡、3年半ぶり連続ドラマ出演 『イノセント・デイズ』実写化”. oricon (2017年12月20日). 2018年3月1日閲覧。
- ^ “太賀主演で早見和真の小説を映画化、男子3人が高校生活最後の旅に出る青春ドラマ”. 映画ナタリー (2017年3月15日). 2017年3月15日閲覧。
- ^ “連続ドラマW イノセント・デイズ”. WOWOW. 2018年3月1日閲覧。
- ^ “連続ドラマW イノセント・デイズ(全6話)”. WOWOW. 2018年3月1日閲覧。
- ^ 早見和真; 庄野樹(小学館)(インタビュアー:ほんのひきだし編集部 猪越)「『小説王』早見和真×編集者インタビュー 作家の心を動かした「作品が向かうべき読者」とは」『ほんのひきだし』、日本出版販売、2019年3月26日 。2019年7月9日閲覧。
- ^ “早見和真氏の創作童話「かなしきデブ猫ちゃん」を実写ドラマ化!5月7日(金)放送スタート!! | プレスリリース | RNB 南海放送”. www.rnb.co.jp. 2021年6月9日閲覧。
- ^ “アニメ「かなしきデブ猫ちゃん」|NHK松山放送局”. アニメ「かなしきデブ猫ちゃん」|NHK松山放送局. 2021年6月9日閲覧。
- ^ “ドラマ化決定「小説王」1巻、本当に書くべき物語のため闘う編集者と小説家”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年3月6日) 2019年7月9日閲覧。
- ^ “小説家というものをやっておりまして...。〜愛媛在住・早見和真〜 4月15日(日)午後4時から放送!”. ろっくんからのお知らせ. あいテレビ. 2018年5月12日閲覧。
- ^ 日本放送協会『「甲子園のない夏」 - BS1スペシャル - NHK』2020年9月20日閲覧。 。
外部リンク
- 早見和真(@joeulittletokyo)‐Twitter