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日産・ラティオ

ラティオ(LATIO)は、日産自動車2004年10月から2012年12月まで生産・販売していたセダン普通乗用車である。

本稿では、以下のモデルについても便宜上記述する。

  • ティーダ ラティオ(TIIDA LATIO、ラティオの先代車)
  • ヴァーサ(海外の一部地域での呼称)

概要

2004年10月30日に同社のハッチバックモデル、ティーダの派生車として「ティーダ ラティオ」の車名で発売された。同時に同社の小型エントリーセダンであるサニーは日本国内においてブランド廃止となったが、あくまでも上質なまったく新しいセダンをコンセプトとして開発され、サニーのマーケットを継承するモデルとして登場した。従来のサニーの購入層の受け皿とするという意味ではサニーの後継車種ともいえるが、決してサニーの後継車として開発されたわけではない[1]。 当初はハッチバックモデルのティーダと別デザインのフロントグリルを装着することにより差別化が図られていたが、後にマイナーチェンジにより共通デザインとなった。また、インテリアデザインはティーダと共通だが、ティーダがメタル調であるのに対し、ティーダラティオには木目調のフィニッシャーが採用された。

日本国内のライバルは主にトヨタ・カローラアクシオ(日本国内におけるカローラセダンの後継車)であり、ボディサイズ、およびホイールベースがライバルとほぼ似通っており、販売終了まで1960年代~1990年代にしのぎを削ったかつてのライバル関係が復活していた。

2006年6月から北米市場でも「ヴァーサセダン」として販売開始。この最安価モデルはアメリカ合衆国において販売される新車のうち、4ドアセダンとしては最も安価なモデルである($9,990)[2]

2008年1月には2009年からのクライスラーへの南米市場向けOEM供給が合意されており[3]、後に同車をベースとする「ダッジ・トラーゾ」が2008年のサンパウロモーターショーに出品されていたが、景気悪化を理由に、2009年8月、OEM契約が解消された[4]

2012年10月に日本国内向けのフルモデルチェンジを行った際、ティーダが2代目ノートに統合されるかたちで日本国内向けの販売を終了していたことから、「ラティオ」に改称され、同時にCセグメントクラスからフルBセグメントクラスに降格となった。これにより、日本での「ティーダ」ブランドは事実上廃止となった。

日本国内向け車両についてティーダラティオは追浜工場で生産されていたが、ラティオはタイ日産で生産され、日本に輸入されている(2016年10月末をもって輸入終了。なお、同社における日本国内向けのセダンとしては最後の5ナンバーサイズ(ボディ)セダンであった)さらに品質などの再確認を行うため、追浜工場最終検査も受ける。タイでの生産は2004年から立ち上がっており、同国向けと2007年1月から(2006年販売分は日本製)のオーストラリア向けもタイ日産の生産車両が販売されている。中国向けモデルは東風汽車花都乗用車工場で、台湾向けは裕隆日産汽車三義工場で、アメリカ各国向けはメキシコ日産自動車アグアスカリエンテス工場で製造される。

なお、2017年1月以降よりミャンマーでもサニー名義として製造を開始した[5]

ティーダラティオ SC11型(2004年 - 2012年)

日産・ティーダラティオ
SC11型
 
2004年10月発売型
 
 
2008年1月改良型
概要
製造会社 日産自動車
別名 中国 : 日産・ティーダセダン(初代)
ヴェヌーシア・D50
製造国   日本
販売期間 2004年10月 - 2012年12月
設計統括 松本秀二
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動方式 前輪駆動 / 四輪駆動
プラットフォーム Bプラットフォーム
(パワートレイン)
エンジン HR15DE 1,498cc 直列4気筒 DOHC
MR18DE 1,797cc 直列4気筒 DOHC
HR16DE 1.6L 直列4気筒 DOHC
最高出力 1,498cc 109ps/6,000 rpm
1,797cc 128ps/5,200 rpm
1.6L 109ps/???? rpm
最大トルク 1,498cc 15.1kg・m/4,400 rpm
1,797cc 17.9kg・m/4,800 rpm
1.6L ??.?kg・m/???? rpm
変速機 4速AT (E-ATx)
エクストロニックCVT
5速MT(教習車)
6速MT
サスペンション
前: ストラット式
後: トーションビーム式
車両寸法
ホイールベース 2,600 mm
全長 4,395 mm(前期型)
4,430 mm(後期型)
全幅 1,695mm
全高 1,535 mm(前輪駆動車)
1,540 mm(四輪駆動車)
車両重量 1,110 - 1,220 kg
系譜
先代 日産・サニー(事実上)
後継 日産・ラティオ
(テンプレートを表示)

機構

エンジンは、1.5LのHR15DEエンジンと後に追加された1.8LのMR18DEエンジンの2種類で、トランスミッションはエクストロニックCVT、フルレンジ電子制御4速AT、6速MTが用意され、4速ATについては最下級グレードの「15S」とe-4WD車に標準設定され、「15B」にも設定される。なお、6速MTについては後期型「18G」に設定される。また、2008年9月から設定される教習車には1.6LのHR16DEエンジンに5速MTを組み合わせたモデルも存在する。

プラットフォームにはティーダ同様、アライアンス関係を結んでいるルノーと共同開発したBプラットフォームのロングホイールベース版を使用している。そして、クラスを超える質感と、5ナンバーサイズのコンパクトボディを堅持しながらシーマ以上の有効室内長を確保した[6]。また、ティーダと同様にフロントシートについてもティアナと同等のサイズのものが採用された[7]。ティーダとは異なり、後席スライド機構は設定されず、ティーダのスライド機構を最後部にスライドされた状態で後席が固定されている。さらに、ティーダとはリアシートの設計が変更されており、ヒップポイントを数mm後退させたことにより、ティーダよりも若干広くなっている[8]

ラインアップ

日本仕様車には、ティーダ同様下から「15S」、「15M」、「15G」、「18G」の4グレードが展開され、15Sと15Mにはe-4WDを採用する四輪駆動車「15S FOUR」および「15M FOUR」が用意される。S、M、Gにはそれぞれ別のシート地が採用されるほか、一般カタログにはラインアップされていないが、法人専用グレード「15B」も存在し、これにはその3グレードとは別のシート地が採用されていたが後に15Sと共通化されている。また、この15Bにはノートと共通デザインのウレタンステアリングが採用され、アウトサイドドアハンドルが無塗装になるなど差別化されている。

2008年9月には15Bをベースとした教習車オーテックジャパンより発売された。これは2007年7月にクルー教習車が販売中止になって以来1年2か月ぶりの日産の教習車となる。5速MTと4速ATの2モデルが存在し、4速ATモデルはエンジンもベースの15Bと共通だが、5速MTモデルは新たにHR16DEエンジンを搭載している。

2009年9月1日には、先に生産中止されたハイヤー・タクシー専用車種のクルーの後継車種として、販売会社の鹿児島日産自動車が独自に企画・開発したティーダラティオタクシー仕様(ガソリン車のみ)が発売され、LPG車の設定はないが、鹿児島日産自動車では「クルーと比較してラティオの方が車両価格が約40万円程安く、実際の燃費もLPG車よりもガソリン車の方が優れているのでトータルでランニングコストを抑えることができる」と提案している。

マイナーチェンジ

 
後期型オーテック 教習車仕様 フロント
 
後期型オーテック 教習車仕様 リア

2008年1月にティーダと同時にマイナーチェンジが行われた。なお、中国国内においては、2007年11月にマイナーチェンジモデルが先行発売された。

これまでハッチバックモデルとは別デザインだったフロントグリルはティーダと共通の新デザインのものに変更された。他にも、ティーダ同様メーター類のデザインの変更を受け、「18G」には6速MT車が追加設定された。なお、これは北米仕様のヴァーサに設定されているものと基本的には同じメカニズムである。

このマイナーチェンジでオーテックジャパン扱いのドレスアップモデル「AXIS」は廃止され(ティーダは継続設定)、リアスポイラーを除いた各種エアロパーツが消滅した。

年表

2004年10月31日
9月にデビューしたティーダのセダンモデルとしてひと月遅れて登場。当初のエンジンラインアップは1.5LのHR15DEエンジンのみ。2008年1月のマイナーチェンジまではフロントグリルにはメッキが施されたティーダとは別意匠のものが採用されていた。
2005年1月11日
新開発のMR18DE型 直列4気筒 1.8L DOHC16バルブエンジン搭載モデルの「18G」を追加。
2005年4月
中国向け「ティーダ セダン」(中国名:頤達)を発売。同月開催された「オート上海 2005」に出展。日本向けには設定のないHR16DE型直列4気筒1.6Lエンジンに4速ATを組み合わせる。生産は日産自動車と東風汽車との合弁会社である東風汽車有限公司 花都工場にて行われる。
2005年12月21日
一部改良。最上級グレードの「G」に木目調・本革巻コンビ3本スポークステアリングが採用された。
2006年2月
オーストラリアでの販売を開始。エンジンは1.8LのMR18DEのみで、6MTと4ATが選択可能。
2006年6月
台湾タイ王国で相次いで発売開始。
2006年12月25日
HR15DEエンジンとCVTの改良により、燃費向上[9]。また、ビジネスグレード15BにエクストロニックCVTが選択可能となる。
同時にリモコンキーの意匠変更など、一部改良も行われた。
2007年1月
オーストラリア仕様車が日本製からタイ製に変更。
2007年11月
日本仕様車に先立ち、中国仕様車がマイナーチェンジ。
2008年1月28日
ティーダと同時にマイナーチェンジを実施。
2008年9月10日
オーテックジャパンから教習車を発売。
2008年10月1日
仕様向上。1.8L車には15インチアルミホイールが、中間グレードの「15M」にはインテリジェントキーが、それぞれ標準装備となった。
2008年12月17日
2009年3月末までの期間限定車「Plus Navi HDD Safety」を発売。
2009年5月19日
燃費性能を向上し、HR15DEエンジン+CVT車(15M・15G)は「平成22年度燃費基準+25%」を達成。また、ボディカラーの変更、一部グレードにカーウイングスナビゲーションシステムやディスプレイ付CD一体AM/FM電子チューナーラジオ+バックビューモニターをオプションで設定する仕様変更を行った。
2009年9月1日
鹿児島日産自動車・法人部より、クルー・タクシー仕様の後継車種として、独自に企画・開発した、ティーダラティオ・タクシー仕様(ガソリン)が発売[10]
2009年9月15日
北米仕様車のヴァーサセダンがマイナーチェンジを行い2010年モデルに移行。変更は1.6L車を除いてセダンに準じ、フロントグリル、アルミホイール、ホイールカバーのデザインなどが変更された。
2010年8月6日
一部仕様変更(8月16日販売開始)。2WD車には新たにスイッチ一つでエンジンとエクストロニックCVTを協調制御し、発進・加速時にエコドライブのサポートを行う「ECOモード機能」を搭載。また、「15S」のトランスミッションをエクストロニックCVTに変更し、燃費を向上。「平成22年度燃費基準+25%」を達成したため、新たに環境対応車普及促進税制に適合した。インテリジェントエアコンシステムには高濃度プラズマクラスターイオン発生器を新たに搭載した。グレード体系の見直しを行い、1.8L車の「18G」廃止し、ビジネスグレードの「15B」はCVT車のみとなる。オーテックジャパン扱いの教習車はシートクロスを変更し、電動格納式リモコンドアミラーを採用した(エンジン・トランスミッションは従来どおりで、ECOモード機能は非搭載となる)。
2012年9月
法人向けを含む一般向けモデルが全て生産終了。以降は在庫のみの対応となる。
2012年10月4日
法人向けを含む一般向けモデルが全て販売終了。
2012年11月末
教習車が生産終了。以降は在庫のみの販売となる
2012年12月28日
教習車販売終了。これにより日産は再び教習車から撤退する事となった。また、日本国内におけるティーダの名称も完全に消滅した。

なお、台湾向けモデルを生産、販売する裕隆日産汽車は2018年5月までティーダセダンとしてこのモデルを引き続き生産していた。(ハッチバックは2012年にモデルチェンジ済み)また、メキシコでも2018年までヴァーサ(N17型)と併売する形でティーダの生産が続けられていた(セダンボディのみ)。

ラティオ N17型(2012年 - 2016年)

日産・ラティオ
N17型
 
2012年10月発売型 B
 
 
2014年10月改良型 X
概要
製造会社 日産自動車
別名 中国・インド・ミャンマー:
日産・サニー(10代目)
東南アジア・オセアニア :
日産・アルメーラ(3代目)
アメリカ:日産・ヴァーサセダン
インド : ルノー・スカラ(2代目)
製造国   メキシコ
  タイ
販売期間 2011年1月 - 2019年3月(北米仕様)
2012年10月 - 2016年12月(日本仕様)
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動方式 前輪駆動
プラットフォーム Vプラットフォーム
(パワートレイン)
エンジン HR12DE 1,198cc 直列3気筒 DOHC
HR15DE 1.5L 直列4気筒 DOHC(アジア・オセアニア仕様、中国仕様)
HR16DE 1.6L 直列4気筒 DOHC
最高出力 1,198cc 79ps/6,000 rpm
1.5L 99ps/???? rpm(アジア・オセアニア仕様)
1.5L 111ps/???? rpm(中国仕様)
1.6L 115ps/???? rpm
最大トルク 1,198cc 10.8kg・m/4,400 rpm
1.5L ??.?kg・m/???? rpm(アジア・オセアニア仕様)
1.5L ??.?kg・m/???? rpm(中国仕様)
1.6L ??.?kg・m/???? rpm
変速機 5速MT
4速AT
エクストロニックCVT
サスペンション
前: ストラット式
後: トーションビーム式
車両寸法
ホイールベース 2,600 mm
全長 4,455 mm
全幅 1,695 mm
全高 1,495 mm
車両重量 1,030 - 1,040 kg
系譜
先代 日産・ティーダラティオ
後継 日本:
ノート(2代目)、およびシルフィ(3代目)に統合
(テンプレートを表示)

メカニズム

プラットフォームは、先代のBプラットフォームに代わり、4代目マーチから採用された新開発のVプラットフォームを使用。搭載されるエンジンは仕向地によって異なり、タイ及び日本向けがHR12DE 1.2L 直3、中国や東南アジア(タイは除く)及びオセアニアなどではHR15DE 1.5L 直4、アメリカ大陸向けにはHR16DE 1.6L 直4が搭載される。

また、日本仕様はマーチ、ノートおよびタイ向けアルメーラにて採用済みのアイドリングストップ(タイ向けMT車は非装着)や副変速機構付CVTを搭載。徹底的な軽量化を図った事により、先代ティーダラティオに比べて70kgの軽量化を実現し、Cd値・0.31と空力性能に優れたボディ形状としたことで22.6km/L(JC08モード)の低燃費を実現し、「平成27年度燃費基準+10%」を達成した。

なお、N17型ラティオのボディサイズの寸法に関しては初代(P10型)、および2代目(P11型)プリメーラセダンの寸法をやや上回っている。

ラインナップ

先行で展開されている日本国外においては、中華人民共和国インドなどではサニー、東南アジア及びオセアニアなどではアルメーラ、アメリカ大陸では2代目ヴァーサセダンとして販売される。インドで販売されている2代目ルノー・スカラは当該モデルをベースに開発された車種である。

日本国内では、販売当初、先代のティーダラティオの後期型をほぼ踏襲するラインナップとなっており、アナログメーター[11]、液晶オド・ツイントリップメーター(燃費表示機能・デジタル時計・航続可能距離)を装備した普及グレードの「S」、ファインビジョンメーター、マップランプ、トランクオープナーレバー、トランクルームランプなどを追加装備した標準グレードの「X」、プッシュエンジンスターター、運転席バニティミラー、オゾンセーフフルオートエアコン、VDC、エンジンイモビライザーなどを追加装備した上級グレードの「G」、そして、「S」からトランクリッドトリム、ドアサッシュブラックアウトを省き、フロントグリルとドアハンドルをブラックに変更したビジネス向けエントリーグレード「B」の4グレードを設定していた。また、エンジン進化型エコカー「PURE DRIVE(ピュアドライブ)」の車種となったため、リア右下に「PURE DRIVE」エンブレムが装着される。しかし既に日産自体が日本国内における小型セダン市場での地歩を減退させており、タイ仕様のN17T型アルメーラ同様、全車1.2Lの3気筒エンジンのみの設定であることのほか、先代のティーダラティオに存在していた1.5L、1.6L(ただし教習車専用)、1.8Lの各種4気筒エンジンの設定の廃止やe-4WD仕様、MT仕様などの設定の廃止、さらに先代のティーダラティオに対し実用性・経済性・環境性能に秀でる反面、(新興国市場を完全に意識した)端正さに欠ける特異的で寸詰まり気味に見えるエクステリアデザインや車両そのものの最小回転半径の大きさ(全車5.2m)、後期型ティーダラティオよりも更にコストダウンが明確となったインテリアや安全装備の充実感に乏しいほか、販売価格が(タイからの)海外生産車種の割に比較的割高な価格設定であることや商品訴求力・展開力などを欠くきらいもあって[12]、プラットフォームを共有するK13型マーチとE12型ノートの陰に隠れたばかりでなく、ラティオの競合車種でなおかつ、かねてからの定番車種のカローラアクシオが一足先に2代目モデル(カローラシリーズ通算11代目)へフルモデルチェンジされたこと、日本国内における小型セダンの市場縮小などという悪条件が重なり、発売開始直後から早々と販売不振に陥った。

マイナーチェンジ

2014年10月22日に日本仕様車がマイナーチェンジされた。外観はフロント周り(バンパー・グリル・ヘッドランプ)、フード、リアバンパーの意匠を変更。特にフロント周辺のデザインはL33型(3代目)ティアナに通じるデザインとなった。内装はステアリング・センタークラスター・助手席側インストルメントパネルの形状やシートクロスを変更し、「G」はセンタークラスターフィニッシャーとエアコンパネルをピアノブラックで仕上げた。ボディカラーは「バーニングレッド」を「ラディアントレッドパールメタリック」に、「X」・「G」専用色の「ホワイトパール3コートパール(オプションカラー)」を「ブリリアントホワイトパール3コートパール(オプションカラー)」にそれぞれ差し替え、新色の「ディープアイリスグレーパールメタリック」を追加して7色展開となった。

装備面では「G」のみの標準装備だったVDCを全車に拡大し、「X」は後席ヘッドレスト&リヤセンターアームレスト(カップホルダー2個付)をオプション設定から標準装備に変更。全車に標準装備されているUVカットグリーンガラスをフロントガラスに加え、フロントドアガラスにも拡大適応した。

グレード体系も変更し、ビジネス向けグレード「B」を普及グレードの「S」に統合することで廃止し、3グレードとなった。

年表

2011年4月
ニューヨークモーターショーにて、北米版ティーダラティオとなる「ヴァーサセダン」のフルモデルチェンジを発表。中国版サニーとエクステリアデザイン、およびインテリアデザインを共用する。新開発となるVプラットフォームを採用し、先代と比べて全長・全高がやや小さくなった。エンジンはHR16DEを搭載。
なお、「SL」「SV(カナダ向け以外ではメーカーオプション)」においては、先代ヴァーサ同様他国向け同型車では設定のないリア6:4分割可倒式シートが装備される。
(他国向け左ハンドル仕様車においても標準もしくはオプションで装備されている場合はあるが、右ハンドル仕様車は設計上ボディ剛性が不足する事からV字型の補強バーが通されているため選択できない)
2012年8月
オーストラリアでN17「アルメーラ」として発売開始。エンジンはHR15DEのみ。トランスミッションは5MTと4ATが選択可能。VDC全車標準装備。
2012年10月5日
日本で新型「ラティオ」として発売開始[13]。日本仕様車はマーチに続いてタイ王国で生産される[注釈 1]。先述の通り先代のティーダラティオと異なり、e-4WD仕様、およびMT仕様、直4エンジン搭載仕様などは当初から設定されていない。キャッチコピーは『大人の夫婦が旅するセダン。』で同社では法人顧客、もしくは小型3ボックス(ノッチバック)セダン以外のカテゴリーの車種[注釈 2]をまったく好まない70歳以上の個人の高年齢層(2012年 - 2016年当時)を中心に月販1,200台の目標を目指すとしている[14][15]。なお、全車に3気筒エンジンを搭載した日本国内向けの小型3ボックスセダンとしては1965年に発売され、1969年に販売を終了したスズキ・フロンテ800以来43年ぶりとなる[注釈 3]
2014年10月22日
日本国内向け仕様の「ラティオ」においてマイナーチェンジを実施[16]。これと同時にキャッチコピーを『遊び足りない大人のセダン。』に変更。
2016年9月末
日本国内向け仕様の「ラティオ」の生産を終了。
2016年10月31日
日本国内向け仕様の「ラティオ」の輸入を終了。それ以後は在庫対応分のみとなり、在庫がなくなり次第販売終了となる。
2016年11月30日
日本国内向け仕様の「ラティオ」のブリリアントホワイトパール(3P)(#QAB、特別塗装色)、ブリリアントシルバー(M)(#K23)、ホワイト(#QM1)を除くボディカラーの在庫対応分が全て販売終了。
2016年12月26日
販売不振に伴う在庫完売につき、日本国内での販売を終了。これにより、新車で購入可能な海外生産の日本メーカー製セダンが一時的に消滅し[注釈 4]、また、同社における日本国内向けの5ナンバー規格の小型ノッチバックセダンの取り扱いが事実上消滅する形となり、1966年4月に発売を開始した初代サニーの登場以来、50年8か月の歴史に幕を降ろすこととなった[17]。直接的な後継車種はないものの、小型車としては既存の小型ハッチバック車の(2代目)ノートが、実用型セダンとしては既存のCセグメントクラスの(3代目)シルフィが事実上の受け皿となる。なお、2010年代以降に発売された軽自動車を除く一連の車種としては販売期間が異例の4年2か月という、比較的短命なモデルライフであった。
2017年1月18日(補足)
ミャンマーでN17M「サニー」として現地生産を開始し、翌月以降より販売を開始した。
2019年3月末(補足)
中国、および北米で(次期モデル)への移行の理由のため、N17サニー(中国)、およびN17ヴァーサセダン(北米)が販売終了。

車名の由来

  • 「TIIDA」は英語で「自然の調和・潮流」を意味する「tide」からの造語。「ティーダ」の発音は沖縄語太陽を意味する「てぃーだ」から来ている。
  • 「LATIO」は英語「Latitude(行動の自由(裁量))」からの造語。

脚注

注釈

[脚注の使い方]
  1. ^ なお、海外で生産された日本メーカー製小型セダンが日本国内で販売されるのは2009年1月に輸入販売を終了したホンダ・フィットアリア(アジア名・シティ)以来、3年9か月ぶりとなる。
  2. ^ 例えば2ボックス車(ハッチバック)やステーションワゴントールワゴンSUVミニバン軽乗用車など。
  3. ^ 厳密にいえばフロンテ800は全車に2ストロークの3気筒エンジンを搭載した2ドアセダンである。4ドアセダンで全車に4ストロークでなおかつ3気筒エンジンを搭載した車種としては2代目ラティオが初となる。ちなみに2代目ラティオが登場する前はトヨタ・ベルタにも1.0Lモデル全車に4ストロークの3気筒エンジンが搭載されていた(ただし1.3Lモデルは全車4ストロークの4気筒エンジンが搭載)という先例がある。
  4. ^ 2019年5月27日より販売を開始したマツダ教習車の投入まで2年5か月の空白となる。

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ 【日産 ティーダラティオ発表】サニー後継のつもりはない Response.
  2. ^ ヒュンダイ vs 日産…米国で最も安い新車はどっちだ?? Response.
  3. ^ 日産自動車、クライスラーへのOEM供給に合意 NISSAN PRESS ROOM
  4. ^ 日産自動車とクライスラー、OEM契約を解消 NISSAN PRESS ROOM
  5. ^ 日産、ミャンマーでサニー生産 新車販売、先手狙う - 朝日新聞社 2017年1月18日(同年3月12日閲覧)
  6. ^ 【日産 ティーダラティオ発表】リアシートはシーマよりも快適?! Response.
  7. ^ 【日産 ティーダラティオ発表】フロントシートはティアナ並 Response.
  8. ^ 日産 ティーダラティオ 試乗 〜緊急市場レポート〜 carview
  9. ^ 日産自動車、低燃費と低排出ガスを両立した「改良型1.5Lエンジン (HR15DE) +エクストロニックCVT」をコンパクトカー6車種に搭載 NISSAN PRESS ROOM
  10. ^ 小型ガソリン車のタクシー仕様を独自開発 鹿児島日産 南日本新聞
  11. ^ メーターパネルのデザインは「G」および「X」がE12型ノート用、「S」および「B」が前期型K13型マーチの「12G」用と共通。いずれもタコメーターが標準で装備されている。
  12. ^ 「日産ラティオ新車試乗評価 低燃費&居住性に優れたビジネスユースメインのシンプルセダン」(松下宏) - CORISM 2012年11月18日(2016年10月6日閲覧)
  13. ^ “新型「ラティオ」を発売”. 日産自動車ニュースリリース (2012年10月5日). 2012年10月5日閲覧。
  14. ^ トップ > インプレッション >日産ラティオ G(FF/CVT)【短評】 (2012.11.7)「なんとかならんもんかねえ。日産ラティオ G(FF/CVT)……174万6150円」 - webCG 2013年9月13日閲覧。
  15. ^ トップ > インプレッション >日産ラティオ G(FF/CVT)【試乗記】(2012.12.17)「真面目さの中に隠し持つ胆力 日産ラティオ G(FF/CVT)……174万6150円」 - webCG 2016年2月17日閲覧。
  16. ^ “「ラティオ」をマイナーチェンジ”. 日産自動車ニュースリリース (2014年10月22日). 2014年10月22日閲覧。
  17. ^ “『「カローラ」と「サニー」何が明暗を分けたのか トヨタと日産、大衆車50周年の系譜をたどる』森口将之(東洋経済ONLINE)”. 東洋経済新報社 (2016年8月24日). 2016年9月16日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • WEBカタログバックナンバー ティーダラティオ(SC11・前期型)
  • WEBカタログバックナンバー ティーダラティオ(SC11・後期型)
  • WEBカタログバックナンバー ラティオ(N17・前期型)
  • WEBカタログバックナンバー ラティオ(N17・後期型)
  • ティーダラティオ CM情報
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