『改造町人シュビビンマン2 -新たなる敵-』(かいぞうちょうじんシュビビンマン2 あらたなるてき)は、1991年4月26日に日本のメサイヤから発売されたPCエンジン用横スクロールアクションゲーム。
ジャンル | 横スクロールアクション |
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対応機種 | PCエンジン (PCE) 対応機種一覧
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開発元 | NCS ウインズ |
発売元 | メサイヤ NSC |
プロデューサー | 土田俊郎 |
ディレクター | 梅木克彦 |
デザイナー | 斉藤智晴 |
シナリオ | うらべ・すう |
プログラマー | 後藤誠 |
音楽 | 葉山宏治 |
美術 | うらべ・すう 斉藤智晴 |
シリーズ | 改造町人シュビビンマンシリーズ |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア | 4メガビットHuCARD[1] |
発売日 | 1991年4月26日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:7 |
コンテンツ アイコン | Mild Fantasy Violence Violence |
その他 | 型式: NCS91001 TGX040087 |
『改造町人シュビビンマンシリーズ』第2作目。前作からゲームシステムや構成が変更され、ストーリー展開もシリアスになった。開発は日本コンピュータシステムおよびウインズが担当。後にバーチャルコンソールやPCエンジンアーカイブス、プロジェクトEGGなどで配信された。
前作は日本国内のみの発売であったが、本作は『Shockman』のタイトルで北米においても発売された。また続編としてPCエンジンCD-ROM²用ソフト『改造町人シュビビンマン3 -異界のプリンセス-』(1992年)が発売された。
概要
同社による『改造町人シュビビンマンシリーズ』の第2作目。改造町人である主人公の太助およびキャピ子を操作し、新たなる敵「ライオ帝国」に攫われた豪徳寺博士を救出し元の身体に戻る事が目的。前作と異なり一本道のステージ攻略型になった他、通常攻撃がショットとなった事やアクション面とシューティング面が交互に展開される事などを特徴とし、またストーリー展開もシリアスな雰囲気へと変更された。
開発は日本コンピュータシステムおよびウインズが行い、前作に引き続きプロデューサーは土田俊郎、キャラクター・デザインは漫画家のうらべ・すうが担当した他、ゲーム・デザインは後にスーパーファミコン用ソフト『美食戦隊薔薇野郎』(1995年)を手掛けた斉藤智晴が担当、音楽は後にPCエンジンSUPER CD-ROM²用ソフト『超兄貴』(1992年)を手掛けた葉山宏治が担当している。
後にバーチャルコンソール対応ソフトとして、2007年にWii、2014年にWii Uにて配信された。また、2011年にはPCエンジンアーカイブス対応ソフトとして、2017年にはプロジェクトEGG対応ソフトとして配信された。
本作の評価は、前作からの大幅なゲームシステムの変更やシリアスなストーリー展開などに関して前作のファンから批判される一方で、最高傑作と称賛するプレイヤーも多数おり賛否両論の結果となった。
ゲーム内容
前作からゲームシステムが大きく変更され、任意のステージ選択はなくなり一本道のアクションゲームとなった。また攻撃方法も剣はなくなり上方向にも攻撃可能なショットのみとなったが溜め撃ちである「シュビビーム」は引き継がれた[2]。
全8ステージで構成され、ジャンプおよびショットで敵を倒す「アクションステージ」と強制スクロールの「シューティングステージ」が交互に繰り返される構成へと変更、さらに高難易度となった[2]。ストーリー展開は前作にあったコミカルな要素が排除されてシリアスな展開になった他、新たなキャラクターとしてライバルとなる「ジーダ」と「ミュー」が追加された[2]。
ストーリー
前作にて悪の組織から解放された豪徳寺博士によって元の身体に戻してもらう約束をした太助とキャピ子であったが、街中の工事現場で働いている作業員が突如メカに変身して急襲してくる事態となった。「シュビビンマン」に変身して敵を一掃した両者であったが、ニュース速報で新たな敵である「ライオ帝国」が地球侵略のために来訪し、博士が敵に誘拐された事を知る。元の身体に戻るため、太助とキャピ子は「ライオ帝国」との戦いに身を興じるのであった。
登場人物
- 太助
- 声 - 柏倉つとむ
- 本作の主人公。前作に引き続き登場。
- キャピ子
- 声 - (ふじえりこ)
- 本作の主人公。前作に引き続き登場。
- 豪徳寺博士
- 前作に引き続き登場。
- シュビビンマンシェイド・ジータ(男)、シュビビンマンシェイド・ミュー(女)
- 刺客として登場するライバルキャラクターであり、相思相愛である。敵に利用されるも太助とキャピ子に助けられ次回作で共闘するかと思われたが出番が無く、『改造町人シュビビンマン3 -異界のプリンセス-』のエンディングでスタッフに詰め寄る場面がある。
移植版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
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1 | 改造町人シュビビンマン2 -新たなる敵- | 2007年4月17日 2007年4月30日 2007年5月4日 | Wii | ウインズ | ハドソン | ダウンロード (バーチャルコンソール) | - | [3] | |
2 | 改造町人シュビビンマン2 -新たなる敵- | 2011年2月16日 | PlayStation 3 PlayStation Portable (PlayStation Network) | ウインズ | KDE | ダウンロード (PCエンジンアーカイブス) | - | [4][5] | |
3 | 改造町人シュビビンマン2 -新たなる敵- | 2012年 | PlayStation Vita | ウインズ | KDE | ダウンロード (PCエンジンアーカイブス) | - | ||
4 | 改造町人シュビビンマン2 -新たなる敵- | 2014年8月27日 | Wii U | ウインズ | KDE | ダウンロード (バーチャルコンソール) | - | [6] | |
5 | 改造町人シュビビンマン | 2017年7月18日 | Windows | ウインズ | エクストリーム | ダウンロード (プロジェクトEGG) | - | [7] |
スタッフ
- エネミー・デザイン:M.TAKAHASHI、K.FUKUYAMA、D.MIURA、A.OKAMOTO、T.JOUTO、T.NAKATANI
- プロデューサー:土田俊郎
- アシスタント・プロデューサー:米坂典彦
- ディレクター:梅木克彦
- ゲーム・デザイナー:斉藤智晴
- シナリオ・ライター:うらべ・すう
- チーフ・プログラマー:Y.ORIHARA
- プログラマー:後藤誠、WAO・WAO
- グラフィック・デザイナー:うらべ・すう、斉藤智晴
- 音楽:葉山宏治
- スペシャル・サンクス:角川メディアオフィス、M.ARIMURA、樋口幸弘、山本克利、
- サンクス:中井覚、林田淳、E.KOYAMA、K.KOBAYASHI、川上直哉、S.MATSUZAKA
- エグゼクティブ・プロデューサー:白倉安昌
評価
評価 |
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- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計21点(満40点)[10]、『月刊PCエンジン』では80・85・80・75・80の平均80点(満100点)、『マル勝PCエンジン』では5・7・7・8の合計27点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り、22.63点(満30点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で113位(485本中、1993年時点)となっている[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.34 | 3.80 | 3.70 | 3.76 | 3.42 | 3.61 | 22.63 |
- ゲーム本『懐かしゲーム機大百科 PCエンジン完全ガイド 1987-1999』において、前作から攻撃方法やステージ構成が変更となった事や、高難易度化やシリアス路線への変更によって前作のファンから批判される事が多い一方で、シリーズ最高傑作と称賛するプレイヤーも多く存在する事から賛否両論となった作品である事が示されている[2]。
脚注
- ^ a b c d PC Engine FAN 1993, p. 9.
- ^ a b c d PCエンジン完全ガイド 2018, p. 102.
- ^ “バーチャルコンソール配信ソフト6タイトル追加!(4/17)”. iNSIDE. イード (2007年4月17日). 2021年4月30日閲覧。
- ^ 中野信二 (2011年2月9日). “SCEJ、PS3/PSP用「ゲームアーカイブス」。PCA「オルディネス」を2月16日より配信”. GAME Watch. インプレス. 2021年4月30日閲覧。
- ^ cross (2011年2月9日). “2011年2月9日付けのPlayStation Store最新情報をお届け。シリーズ最新作「テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー3」などが登場”. 4Gamer.net. Aetas. 2021年4月30日閲覧。
- ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2014年8月20日). “Wii Uバーチャルコンソール8月27日配信タイトル ― 『学校であった怖い話』『ファイナルファイト2』『悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon』など5本”. iNSIDE. イード. 2021年4月30日閲覧。
- ^ 今藤祐馬 (2017年7月18日). “プロジェクトEGG、「改造町人シュビビンマン2」を配信開始”. GAME Watch. インプレス. 2021年4月30日閲覧。
- ^ “Shockman for TurboGrafx-16 (1991)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2021年4月30日閲覧。
- ^ “Shockman for Wii (2007)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2021年4月30日閲覧。
- ^ a b “改造町人シュビビンマン2 -新たなる敵- まとめ [PCエンジン]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2021年4月30日閲覧。
- ^ Life, Nintendo (2007年4月29日). “” (英語). Nintendo Life. 2018年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月25日閲覧。
参考文献
- 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、9頁。
- 「PCエンジンソフト完全カタログ 1991年」『懐かしゲーム機大百科 PCエンジン完全ガイド 1987-1999』スタンダーズ、2018年6月15日、102頁。ISBN (9784866362670)。
外部リンク
- WiiVC版情報ページ(KONAMI)
- WiiUVC版情報ページ(KONAMI)
- WiiUVC版情報ページ(任天堂)
- GA版情報ページ(SONY)
- Shockman(英語) - MobyGames