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座標: 北緯35度8分22.6秒 東経136度55分4.3秒 / 北緯35.139611度 東経136.917861度
愛知トヨタ自動車株式会社(あいちトヨタじどうしゃ、Aichi Toyota Motor Co., Ltd.)は、愛知県を主な販売エリアとするトヨタ自動車(販売チャネル/トヨタ店およびレクサス店)の正規ディーラーである。通称、愛知トヨタ。なお、同社を母体とする持株会社株式会社ATグループ(エィティグループ)についてもここで記述する。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | 愛トヨ、愛知トヨタ |
本社所在地 | 日本 〒466-8701 愛知県名古屋市昭和区高辻町6-8 |
設立 | 2006年(平成18年)12月13日 (株式会社ATグループ) |
業種 | (小売業) |
法人番号 | 9180001059935 |
代表者 | 代表取締役会長 山口真史 代表取締役社長 赤尾嘉彦 |
資本金 | 1億円 |
売上高 | 1446億3700万円 (2022年03月31日時点)[1] |
営業利益 | 25億5700万円 (2022年03月31日時点)[1] |
経常利益 | 25億5500万円 (2022年03月31日時点)[1] |
純利益 | 14億5800万円 (2022年03月31日時点)[1] |
総資産 | 1229億5500万円 (2022年03月31日時点)[1] |
従業員数 | 2,016名(2018年3月現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 株式会社ATグループ |
関係する人物 | 神谷正太郎 |
外部リンク | https://www.aichi-toyota.jp/ |
特記事項:旧社データ。2023年5月1日付けで株式会社ATグループに合併し解散。 |
愛知トヨタの概要
愛知トヨタの前身「日の出モータース」は、ゼネラルモーターズの当時の日本法人「日本ゼネラル・モータース」の愛知県総代理店であった。
トヨタ自動車工業の前身となる豊田自動織機製作所自動車部が本格的に自動車生産へ乗り出す頃、日本GMを退社し1935年(昭和10年)10月に豊田自動織機製作所に入社した神谷正太郎は、豊田喜一郎によって自動車の販売網拡大を一任されていた。全国規模での販売網形成を模索する中で、神谷はGM時代に懇意にしていた山口昇が支配人を務める「日の出モータース」にトヨタ車販売代理店への転向を打診、日の出モータースはこれを承諾し同年11月にGM系車種の販売権を返上、豊田自動織機専属の代理店となった[2]。これがトヨタ販売チャンネル(トヨタ店)の第1号である。
その後社名を「名古屋トヨタ販売」と変更した後、1942年(昭和17年)11月に「自動車販売は1県1社を原則とする」戦時統制によって日産自動車販売名古屋支店[3]など愛知県内の自動車販売会社と合併。この「愛知縣自動車配給」の設立をもって現在の会社の発足としている。太平洋戦争後、配給制度の廃止にともない、1946年(昭和21年)9月にトヨタ自動車工業と契約を結びトヨタディーラーとして営業を再開、この時に名称が「愛知トヨタ販売」となり、1948年(昭和23年)に現在の「愛知トヨタ自動車」に改名された。
トヨタの対米輸出第一号車の輸出業務を手掛ける等、トヨタの販売の黎明期を支えた有力企業として今なおトヨタ系独立ディーラー屈指の売上を誇る。
店舗には通常の「トヨタ店」の他、レクサスを扱う「レクサス店」(愛知県内6店舗の他、静岡県浜松市に1店舗)、「(フォルクスワーゲン店)(旧:DUO)」、中古車専門店「carat(キャラット)」がある。事業所数は101ヶ所。
2011年(平成23年)に初開催された「プリウスカップ」全国大会にて2011年(第1回)、2013年(第2回)、2016年(第3回)と3連覇を達成している。
2015年(平成27年)の創業80周年を契機とし、SKE48とのコラボレーション企画(テレビCMなど)展開を始めた。なおトヨタ自動車自体はAKB48 Team8のスポンサーとなっている。
トヨタブランド販売店の全車種取り扱い化に伴い、2023年5月、グループ傘下のトヨタカローラ愛豊・ネッツトヨタ愛知・ネッツトヨタ東海も統合し、「新生」愛知トヨタとして営業を開始した。
沿革
- 1935年(昭和10年)9月 - 前身「日の出モータース」がトヨタの販売店として承諾。
- 1935年(昭和10年)11月 - 日本GMの自動車販売権を返上。
- 1935年(昭和10年)12月 - トヨタの第1号車を販売。
- 1942年(昭和17年)11月2日 - 「愛知県自動車配給株式会社」として設立。
- 1948年(昭和23年)8月 - 「愛知トヨタ自動車株式会社」(初代)に商号を変更。
- 1961年(昭和36年)10月 - 名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場。
- 2006年(平成18年)12月13日 - 子会社として「株式会社ATグループ」を設立。
- 2007年(平成19年)4月1日 - 純粋持株会社体制へ移行。愛知トヨタ自動車(初代)は「株式会社ATグループ」に商号を変更。株式会社ATグループは「愛知トヨタ自動車株式会社」(2代目)に商号を変更し事業を継承。
- 2022年(令和4年)5月 - 2023年(令和5年)5月をめどに愛知トヨタ・トヨタカローラ愛豊・ネッツトヨタ愛知・ネッツトヨタ東海の4社を「愛知トヨタEAST」「愛知トヨタWEST」として統合再編すると発表[4]。
- 2022年(令和4年)11月28日 - 統合の前準備として、ATグループ傘下の新規法人「愛知トヨタWEST株式会社[5]」及び「愛知トヨタEAST株式会社[6]」を設立。
- 2023年(令和5年)5月1日 - 愛知トヨタ・トヨタカローラ愛豊・ネッツトヨタ愛知・ネッツトヨタ東海の4社を株式会社ATグループに吸収合併し解散とする。
- 2023年(令和5年)5月16日 - 再スタート。旧4社の店舗の屋号はすべて「愛知トヨタ」となる。愛知トヨタEASTと愛知トヨタWESTで営業エリアの愛知県を東西で分割して統括する。
ATグループ
旧・愛知トヨタは2007年(平成19年)4月1日に関連会社12社を包括する純粋持株会社「株式会社ATグループ」に移行。新・愛知トヨタも同社の傘下会社として新たに設立される形で再スタートを切った。名古屋証券取引所メイン市場単独上場銘柄である。
2022年(令和4年)2月4日、経営陣によるMBOを実施した上で、上場を廃止すると発表[7]、同年3月30日付で株式会社日の出が議決権所有割合ベースで84.78%の株式を取得した[8]。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 名証メイン 8293 1961年10月2日 - 2022年6月14日 |
本社所在地 | 日本 〒466-8701 愛知県名古屋市昭和区高辻町6-8 |
設立 | 1942年(昭和17年)11月2日 (愛知県自動車配給株式会社) |
業種 | (小売業) |
法人番号 | 2180001007751 |
事業内容 | 持株会社 |
代表者 | 代表取締役社長 山口真史 |
資本金 | 29億1,780万円[9] |
発行済株式総数 | 3,517万1,051株[9] |
売上高 | 連結4,047億97百万円(2020年3月期)[9] |
純資産 | 連結2,049億59百万円(2020年3月期)[9] |
総資産 | 連結3,948億61百万円(2020年3月期)[9] |
従業員数 | 連結6,594名(2020年3月期)[9] |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | 有限責任監査法人トーマツ[9] |
主要株主 | (名古屋友豊)(株) 8.85% 東京海上日動火災保険(株) 6.46% 三井住友海上火災保険(株) 5.34% あいおいニッセイ同和損害保険(株) 5.34% (2020年3月31日)[9] |
主要子会社 | 愛知トヨタ |
外部リンク | http://www.at-group.jp/ |
子会社概要
現関連会社
- 愛知トヨタEAST
- 愛知トヨタWEST
- トヨタレンタリース愛知
- トヨタホーム愛知(トヨタホーム)
- 愛知スズキ販売(スズキの販売ディーラー)
- アトコ(クラウン自動車学校などを経営)
- トヨタ情報システム愛知
- 愛知クレジットサービス
- ATビジネス
元関連会社
- トヨタ部品愛知共販(現在のトヨタモビリティパーツ愛知支社。かつての持分法適用会社)
- トヨタカローラ愛豊(トヨタカローラ店。かつて存在していた名古屋トヨタディーゼル→トヨタカローラ名都を吸収している)
- ネッツトヨタ愛知(ネッツ店)
- ネッツトヨタ東海(ネッツトヨタ店、旧称・トヨタビスタ愛知(トヨタビスタ店))
- 愛知トヨタ
ドラゴンズ・クラウン賞とグランパス・ランクル賞
その年に最も活躍した中日ドラゴンズの選手を中日スポーツ読者による投票によって決める「ドラゴンズクラウン賞」に協賛及び商品のクラウンの提供を行っている(2019年(令和元年)現在は「クラウンハイブリッドRSADVANCE」)。制定は1982年(昭和57年)。当時現役選手だった星野仙一が愛知トヨタの社長に対して提案を行った。
また、名古屋グランパス選手に対しても同様の「グランパス・ランクル賞」があり、選手にはランドクルーザー(J2に降格した2017年(平成29年)のみはランドクルーザープラド)が贈られる。制定は1995年(平成7年)。
投票したファンの中から抽選で各1名にプリウス(クラウン賞)C-HR(ランクル賞)が贈られる(以前はカリーナやアクアが贈呈されていた。また自動車を授与できるのは愛知県内に住む普通自動車免許取得者のみとなっている)。
不祥事
2020年(令和2年)12月22日、同社の「ネッツトヨタ愛知 プラザ豊橋」に対し、国土交通省中部運輸局愛知運輸支局による監査が行われた。継続検査(車検)に関わった同店の自動車検査員への確認により、指定自動車整備事業における道路運送車両法違反が判明したため、同輸局自動車技術安全部は、2021年(令和3年)3月30日付で同店に対し、自動車整備事業の指定取り消しと、整備士8人のうち不正に関与した7人に自動車検査員の解任を命ずる行政処分を行った[10][11][12]。
同店では検査能力を超える過大な入場が常態化しており、「45分車検」の時間内で作業を終えられなくなっていたため、客を待たせないようにと、検査員自身の判断で一部の検査を省いていたと言う。2018年(平成30年)12月22日から2021年(令和3年)1月13日にかけて同店で検査を受けた5,158台が該当する[13][14][15]。
脚注
この節の加筆が望まれています。 |
- ^ a b c d e 愛知トヨタ自動車株式会社 第15期決算公告
- ^ “第2節 自動車試作 > 第5項 販売組織の確立 > トヨタ販売店の発足”. トヨタ自動車75年史. トヨタ自動車. 2021年4月28日閲覧。
- ^ なお、現在の愛知県内における日産自動車の販売会社である愛知日産自動車は自動車の配給制度が廃止された1946年に改めて設立された会社である。
- ^ ATグループ、販売会社を2社に再編 役員報酬を減額日本経済新聞2022年5月12日分記事
- ^ “全国法人リスト > 愛知トヨタ自動車WEST株式会社”. 2023年2月19日閲覧。
- ^ “全国法人リスト > 愛知トヨタ自動車EAST株式会社”. 2023年2月19日閲覧。
- ^ 株式会社日の出による株式会社ATグループ(証券コード 8293) に対する公開買付けの開始に関するお知らせ
- ^ 株式会社日の出による当社株式に対する公開買付けの結果並びに親会社及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ
- ^ a b c d e f g h “有価証券報告書-第110期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)”. EDINET. 2020年10月2日閲覧。
- ^ “不正車検を行った指定自動車整備事業の取消し処分” (PDF). 国土交通省中部運輸局自動車技術安全部 (2021年3月30日). 2021年4月26日閲覧。
- ^ “弊社店舗(プラザ豊橋)に対する行政処分について”. 愛知トヨタ自動車 (2021年3月30日). 2021年4月28日閲覧。
- ^ “トヨタのおひざ元で「不正車検5000台」の衝撃 整備事業の指定取り消し、整備士7人を解任”. 東洋経済新報社 (2021年4月11日). 2021年4月26日閲覧。
- ^ “不正車検、指定取り消し 愛知・豊橋のトヨタ系列店”. 中日新聞 (2021年4月1日). 2021年4月28日閲覧。
- ^ “不正車検事業取り消し処分 ネッツトヨタ愛知の店舗”. 読売新聞 (2021年3月31日). 2021年4月28日閲覧。
- ^ “ネッツトヨタ愛知の店舗、不正車検5千台 指定取り消し”. 朝日新聞 (2021年3月31日). 2021年4月28日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 公式ウェブサイト