「ロミオとジュリエット 愛のテーマ」(英: Love Theme from Romeo and Juliet)は、1968年の映画『ロミオとジュリエット』のために作曲された楽曲。レナード・ホワイティング演じるロミオとオリビア・ハッセー演じるジュリエットが初めて出会うキャピレット家の祝宴中に、広間では青年役のグレン・ウェストンが"What is youth"を歌う。その曲が愛のテーマで英語の歌詞は(ユージン・ウォルター)によるもの。日本ではこのサントラ盤がヒットした[1]。インストゥルメンタルのバージョンの他、英詞ボーカルのバージョンには「Time for us」があり、作詞は(ラリー・クジック)、作曲はニーノ・ロータによる。
カバー
ヘンリー・マンシーニによって編曲されたインストゥルメンタルの楽曲は1969年のアメリカで最も人気のある曲となった。1969年6月28日から2週連続でBillboard Hot 100のシングルチャート1位を獲得し、この記録はマンシーニの唯一のトップテンのシングルチャートとなった[3]。
マンシーニによって再編成されたこの曲は、フロリダ州オーランドのラジオ局でビートルズやローリング・ストーンズと言ったロックンロールの曲と競い合い、ここから広がり始めた。この楽曲はあまりにも柔らかい曲調であったために、いくつかのラジオ局からは強い反対を受けたが、この曲が「ゲット・バック」によるビートルズの5週連続トップを終わらせ第1位になったときには、反対していたラジオ局も心変わりを強いられた[3]。
また、この曲はアメリカの(Hot アダルトコンテンポラリー)で8週にわたってトップを飾り、マンシーニのトップセールスとなった[4]。
さらに、パーシー・フェイスが女声コーラスを効果的に使った録音が1969年グラミー賞最優秀コーラス賞を受賞し[5]、ジョニー・マティスの英詞盤”Time for us"は1969年に全米で96位を記録した。その他、アンディ・ウィリアムス、ジャック・ジョーンズ、レターメン、エンゲルベルト・フンパーディンク、イーディ・ゴーメなどが録音した[6]。
脚注
- ^ サントラ盤CD『ロミオとジュリエット』のクレジットより。
- ^ 『ORICON chart book, 1968-1987』オリジナル・コンフィデンス〈ORICON BOOKS〉、1988年9月。(ASIN) 4871310213。ISBN (4-87131-021-3)。 NCID BN03527282。OCLC 672973210。(全国書誌番号):(89043025)。
- ^ a b Bronson (1992), p. 255.
- ^ Whitburn (2002), p. 154.
- ^ O'Neil (1993), p. 158.
- ^ Whitburn (1993), p. 362.
参考文献
- Bronson, Fred (August 1, 1992). The Billboard Book of Number One Hits (revised & enlarged ed.). New York: Billboard Books. (ASIN) 0823082989. ISBN (0-8230-8298-9). OCLC 1039389910
- Whitburn, Joel (May 1, 2002). Top Adult Contemporary: 1961-2001. Record Research. (ASIN) 0898201497. ISBN (0898201497). NCID BB11151268. OCLC 50443152
- Whitburn, Joel (June 1, 1993). Top Pop Album tracks; 1955-1992. Record Research. (ASIN) 0898200946. ISBN (0898200946). NCID BB11000207. OCLC 476631549
- O'Neil, Thomas (February 1, 1993). Grammys: For the record. Penguin Books. (ASIN) 0140166572. ISBN (0-14-016657-2). NCID BA62276693. OCLC 757509349