解説
本作はEXOTICS以来の共演となる吉田建を招聘してのアルバム制作となった。当時はちょうど第二次バンドブームにあたり、本作の編成もそれを意識したもので、この年「Diamonds」「世界でいちばん熱い夏」などの大ヒットでムーブメントの渦中にあったプリンセス プリンセスの奥居香(現岸谷香)に作曲を依頼している。
作家陣に作詞ではサエキけんぞう(パール兄弟)、松井五郎、尾上文(Boy Meets Girl)、井ノ上和宏、作曲では奥居の他にNOBODY、鶴久政治(チェッカーズ)、大沢誉志幸、徳永英明という錚々たる面々が顔を並べる他、忌野清志郎と松任谷由実が1曲ずつ詞曲を提供しており、作家陣の顔触れだけでも非常に豪華なアルバムである。ちなみに忌野の提供曲「KI・MA・GU・RE」は沢田と忌野のデュエットであるが、元々は忌野のソロアルバム用に作られた曲であり、忌野の死後に未発表音源としてリリースされたアルバム『Baby #1』(2010年)に忌野本人によるバージョンが収録されている。
レコーディングに参加したミュージシャンでは全てのベースが吉田建、ドラムスに村上“ポンタ”秀一、ギターに佐橋佳幸、下山淳(ルースターズ)、キーボードに国吉良一、ホッピー神山、吉田と同じくEXOTICSのメンバーだった西平彰とこちらも豪華な顔触れで、この時のメンバーから沢田の新しいバックバンドJAZZ MASTERが結成されることになる。先行シングルとなった「ポラロイドGIRL」のミュージック・ビデオにはJAZZ MASTERとの共演が見られる。
デザインワークは早川タケジが担当している。
収録曲
参加ミュージシャン
- Drums:村上'PONTA'秀一 (Special Thanks to PEARL DRUM SABIAN CYMBAL)
- Bass:吉田建
- Guitars:佐橋佳幸, 下山淳
- Keyboards:国吉良一,ホッピー神山,西平彰
- Keyboard Programmings:北城浩志(ADAGIO), 石川鉄男 (SMILE), 福田竜太 (TIGHT ROPE)
- Hones:池谷明広(TB. HORN ARRANGEMENT), 兼崎順一(TP.) , 渕野繁雄(TS.), 包国充(AS. AS.)
- Chorus:KANGAROO MISATO, 告井延隆 (FROM 'SENTIMENTAL CITY ROMANCE'), 中野督夫 (FROM 'SENTIMENTAL CITY ROMANCE'), 桑名晴子, 坪倉唯子, 和田恵子
- Guest Vocals:忌野清志郎