広島県道390号三谷神辺線(ひろしまけんどう390ごう みたにかんなべせん)は、広島県福山市神辺町のうちの字三谷より大字川南へ至る一般県道である。
概要
福山市神辺町内を起終点する町域内完結路線となっており、路線データ以降の説明については市町名を省略したものとする。
路線データ
広島県告示第682号に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
歴史
元々は、旧備後国福山(現在の福山市)と旧備中国松山(現在の岡山県高梁市)を結ぶ往来の一部、および旧備後国内の旧山陽道(近世山陽道)神辺宿と東城(現在の庄原市東城町)を結ぶ往来の一部。
明治期には、現在の字三谷 - 字西中条に相当する区間が、深津郡福山と川上郡(現在の高梁市西部)を結ぶ道「深津郡福山ヨリ岡山縣備中國川上郡ヘ達スルノ線路」[2]の一部として、また現在の字西中条 - 大字川北に相当する区間が、安那郡川北村と神石郡(現在の神石郡神石高原町)を結ぶ道「川北村一等國道ヨリ分線神石郡ヘ達スルノ線路」[2]の一部として位置付けられていた。
年表
路線状況
起点の字三谷より字西中条にかけては、福山市松永地域から岡山県井原市芳井地域にかけて存在する活断層「長者ヶ原 - 芳井断層」が並行している[3]。また、字西中条地内の一部や旧山陽道(近世山陽道)を踏襲する区間では幅員の狭い道路状況となっている。
歴史的つながりの経緯もあって、字三谷の起点から井原市芳井地域の国道313号までの延伸を望む声もあるものの、延伸には既存市道の改良や新設が必要なため、岡山県側は難色[4]を示している。
重複区間
- 広島県道393号粟根神辺線 (字東中条 - 字西中条)
- 広島県道181号下御領新市線 (字西中条)
地理
通過する自治体
- 広島県
- 福山市
交差する道路
- 広島県道103号七曲井原線 (字三谷)
- 広島県道393号粟根神辺線 (字中条)
- 広島県道181号下御領新市線(新市方面のみ広島県道393号粟根神辺線が重複) (字西中条)
- 広島県道181号下御領新市線 (字西中条)
- 国道486号 湯野交差点 (字湯野)
- 国道313号、広島県道214号神辺停車場線 神辺駅入口交差点 (大字川南)
沿線
主要施設
名所・旧跡・観光地
- 山王山 (字湯野)
- 要害山 (字湯野・字徳田)
- 旧山陽道(近世山陽道)神辺宿 (大字川北・大字川南)
- 廉塾ならびに菅茶山旧宅 (大字川北)
- 神辺本陣跡 (大字川北)
- 吉野山公園・神辺城跡 (大字川北・大字川南)
並行する旧街道
脚注
出典
- ^ a b c d e f g 道路建築局道路河川管理課 2021, p. 22.
- ^ a b 金尾直樹 1882, p. 15.
- ^ 第4回 広島県地震被害想定調査検討委員会 2013, p. 27.
- ^ 総合政策局公聴広報課 2004.