平成4年台風第11号(へいせい4ねんたいふうだい11ごう、国際名:Kent / ケント)は、1992年8月に九州に上陸した台風である[1]。
概要
1992年8月5日に、マーシャル諸島付近で発生した弱い熱帯低気圧が西北西へ進み、6日に台風11号となった。その後も台風は西北西に進み続け、勢力を強めながら南鳥島の南海上を通り、12日には中型で非常に強い勢力で父島の南東海上を北西に進み、15日には父島付近を中型で強い勢力で通過。台風は日本の南海上を西北西に進み続けた後、18日に鹿児島県種子島の東海上で北北西に進路を変え、中型で弱い勢力にまで衰えて宮崎県と大分県の県境付近に上陸した。その後も北北西へ進行を続け、19日に山口県宇部市付近に再上陸。山口県沖で弱い熱帯低気圧に変わった[1]。
なお、1992年8月の九州には、この台風の襲来前にも、先に発生した台風10号が上陸していた。
被害
この台風の影響により、死者・行方不明者8人、負傷者2人、全壊1棟、半壊・一部破損12棟、床上浸水162棟、床下浸水217棟の被害が確認されている[1]。また、被害総額は17億円に達した[2]。