市川 南(いちかわ みなみ、男性、1966年7月22日[1] - )は、日本の実業家、映画プロデューサー。東宝株式会社取締役専務執行役員・映像本部映画調整、映画企画担当[2]、TOHOシネマズ株式会社取締役会長、TOHOマーケティング株式会社取締役会長、東宝東和株式会社取締役、東宝芸能株式会社取締役、株式会社東京現像所取締役、関西テレビ放送株式会社非常勤取締役。
経歴
東京都出身。父は映画プロデューサーの市川喜一[3]。母は(女優)の関千恵子[3]。東宝「シンデレラ」オーディション審査員。
1989年に学習院大学文学部卒業、同年4月に東宝入社[4]。宣伝部で『千と千尋の神隠し』などを担当した。2001年より映画調整部に異動し、配給作品の編成および自社製作作品のプロデュースを担当した[4]。代表的な作品には『(世界の中心で、愛をさけぶ)』『いま、会いにゆきます』など。2006年4月より映画調整部長を担当。2011年に取締役。2012年に東宝傘下の東宝映画社長に就任した[5]。2021年5月取締役常務執行役員、2022年5月取締役専務執行役員に就任。
2004年に『世界の中心で、愛をさけぶ』の製作で第24回藤本賞[6]、2005年にエランドール賞プロデューサー賞:児井・田中賞[7]、2013年に『永遠の0』の製作で第33回藤本賞[8]を受賞している。
作品リスト
プロデューサー
- (模倣犯)(2002年)アソシエイトプロデューサー
- 竜馬の妻とその夫と愛人(2002年)
- (阿修羅のごとく)(2003年)
- (世界の中心で、愛をさけぶ)(2004年)
- いま、会いにゆきます(2004年)
- 笑の大学(2004年)
- ローレライ(2005年)
- 春の雪(2005年)
- THE 有頂天ホテル(2006年)
- 県庁の星(2006年)
- 愛の流刑地(2007年)
- 椿三十郎(2007年)
- 十三人の刺客(2010年)
エグゼクティブプロデューサー
- 電車男(2005年)
- サイレン 〜FORBIDDEN SIREN〜(2006年)
- ラフ ROUGH(2006年)
- 7月24日通りのクリスマス(2006年)
- アンフェア the movie(2007年)兼企画
- 眉山(2007年)
- そのときは彼によろしく(2007年)
- Life 天国で君に逢えたら(2007年)
- クローズド・ノート(2007年)
- スマイル 聖夜の奇跡(2007年)
- 陰日向に咲く(2008年)
- 隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS(2008年)
- デトロイト・メタル・シティ(2008年)
- ホームレス中学生(2008年)
- ハゲタカ(2009年)
- 真夏のオリオン(2009年)
- ゼロの焦点(2009年)
- (ゴールデンスランバー)(2010年)
- 劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル(2010年)
- 告白(2010年)
- 悪人(2010年)
- SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010年)
- (岳-ガク-)(2011年)
- 神様のカルテ(2011年)
- エイトレンジャー2(2014年)
企画
- マリと子犬の物語(2007年)
- (チーム・バチスタの栄光)(2008年)
- ザ・マジックアワー(2008年)
- (ジェネラル・ルージュの凱旋)(2009年)
- ウルルの森の物語(2009年)
- 食堂かたつむり(2010年)
- プリンセス トヨトミ(2011年)
- ステキな金縛り(2011年)
- ロック 〜わんこの島〜(2011年)
- ロボジー(2012年)
- 終の信託(2012年)
製作
- (あしたのジョー)(2011年)
- 星守る犬(2011年)
- アンダルシア 女神の報復(2011年)
- アンフェア the answer(2011年)
- モテキ(2011年)
- DOG×POLICE 純白の絆(2011年)
- (カイジ2〜人生奪回ゲーム〜)(2011年)
- (映画 怪物くん)(2011年)
- 源氏物語 千年の謎(2011年)
- friends もののけ島のナキ(2011年)
- ALWAYS 三丁目の夕日'64(2012年)
- 日本列島 いきものたちの物語(2012年)
- (逆転裁判)(2012年)
- (ライアーゲーム -再生-)(2012年)
- 僕等がいた 前篇・後篇(2012年)
- (テルマエ・ロマエ)(2012年)
- (ガール)(2012年)
- (宇宙兄弟)(2012年)
- (映画 ホタルノヒカリ)(2012年)
- BRAVE HEARTS 海猿(2012年)
- おおかみこどもの雨と雪(2012年)
- (アナザー Another)(2012年)
- あなたへ(2012年)
- ツナグ(2012年)
- 悪の教典(2012年)
- 任侠ヘルパー(2012年)
- 綱引いちゃった!(2012年)
- (今日、恋をはじめます)(2012年)
- 映画 妖怪人間ベム(2012年)
- 劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(2013年)
- ストロベリーナイト(2013年)
- (脳男)(2013年)
- プラチナデータ(2013年)
- だいじょうぶ3組(2013年)
- 県庁おもてなし課(2013年)
- 奇跡のリンゴ(2013年)
- 映画 謎解きはディナーのあとで(2013年)
- (少年H)(2013年)
- ガッチャマン(2013年)
- 謝罪の王様(2013年)
- 陽だまりの彼女(2013年)
- 潔く柔く(2013年)
- 清須会議(2013年)
- カノジョは嘘を愛しすぎてる(2013年)
- 永遠の0(2013年)
- 劇場版 HUNTER×HUNTER -The LAST MISSION-(2013年)
- トリック劇場版 ラストステージ(2014年)
- 土竜の唄 潜入捜査官REIJI(2014年)
- 神様のカルテ2(2014年)
- チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像(2014年)
- テルマエ・ロマエII(2014年)
- 悪夢ちゃん The 夢ovie(2014年)
- WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜(2014年)
- (青天の霹靂)(2014年)
- (万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-)(2014年)
- 春を背負って(2014年)
- 舞妓はレディ(2014年)
- クローバー(2014年)
- (蜩ノ記)(2014年)
- (神さまの言うとおり)(2014年)
- MIRACLE デビクロくんの恋と魔法(2014年)
- 寄生獣(2014年)
- (アオハライド)(2014年)
- バンクーバーの朝日(2014年)
- (映画 ST 赤と白の捜査ファイル)(2015年)
- (ジョーカー・ゲーム)(2015年)
- (ストロボ・エッジ)(2015年)
- (風に立つライオン)(2015年)
- (暗殺教室)(2015年)
- 寄生獣 完結編(2015年)
- (脳内ポイズンベリー)(2015年)
- (イニシエーション・ラブ)(2015年)
- バケモノの子(2015年)
- HERO(2015年)
- (進撃の巨人 ATTACK ON TITAN)(2015年)
- アンフェア the end(2015年)
- 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド(2015年)
- (バクマン。)(2015年[9])
- ギャラクシー街道(2015年)
- 杉原千畝 スギハラチウネ(2015年)
- (orange)(2015年)
- (信長協奏曲)(2016年)
- ちはやふる 上の句(2016年)
- 暗殺教室〜卒業編〜(2016年)
- (アイアムアヒーロー)(2016年)
- ちはやふる 下の句(2016年)
- (世界から猫が消えたなら)(2016年)
- 高台家の人々(2016年)
- TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2016年)
- シン・ゴジラ(2016年)
- (ルドルフとイッパイアッテナ)(2016年)
- (青空エール)(2016年)
- 君の名は。(2016年)
- (後妻業の女)(2016年)
- (四月は君の嘘)(2016年)
- (怒り)(2016年)
- グッドモーニングショー (2016年)
- (何者)(2016年)
- (ボクの妻と結婚してください。)(2016年)
- (海賊とよばれた男)(2016年)
- (ぼくは明日、昨日のきみとデートする)(2016年)
- (土竜の唄 香港狂騒曲)(2016年)
- (恋妻家宮本)(2017年)
- 本能寺ホテル(2017年)
- (ひるなかの流星)(2017年)
- サバイバルファミリー(2017年)
- 帝一の國(2017年)
- 追憶(2017年)
- (昼顔)(2017年)
- メアリと魔女の花(2017年)
- 君の膵臓をたべたい(2017年)
- (ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章)(2017年)
- (2017年)
- 関ヶ原(2017年)
- (奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール)(2017年)
- (亜人)(2017年)
- (ナラタージュ)(2017年)
- ミックス。(2017年)
- ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜(2017年)
- (火花)(2017年)
- (DESTINY 鎌倉ものがたり)(2017年)
- (未成年だけどコドモじゃない)(2017年)
- 嘘を愛する女(2018年)
- (ちはやふる 結び)(2018年)
- (いぬやしき)(2018年)
- (となりの怪物くん)(2018年)
- (ラプラスの魔女)(2018年)
- のみとり侍(2018年)
- (恋は雨上がりのように)(2018年)
- OVER DRIVE(2018年)
- (コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-)(2018年)
- (センセイ君主)(2018年)
- (検察側の罪人)(2018年)
- (フォルトゥナの瞳)(2019年)
- 君は月夜に光り輝く(2019年)
- (コンフィデンスマンJP -ロマンス編-) (2019年)
- (アルキメデスの大戦)(2019年)
- 天気の子(2019年)
- (コンフィデンスマンJP -プリンセス編-)(2020年)
- (思い、思われ、ふり、ふられ)(2020年)
- (思い、思われ、ふり、ふられ)(アニメ映画)(2020年)
- 浅田家!(2020年)
- 新解釈・三國志(2020年)
- (約束のネバーランド)(2020年)
- 劇場版ポケットモンスター ココ(2020年)
- (ブレイブ 群青戦記) (2021年)
- (奥様は、取り扱い注意)(2021年)
- (劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班)(2021年)
- 100日間生きたワニ(2021年)
- (燃えよ剣)(2021年)
- シン・ウルトラマン(2022年)
製作指揮
共同製作
- (2013年)
- SCOOP!(2016年)
参考文献
は列挙するだけでなく、(脚注)などを用いてしてください。 |
脚注
- ^ 『ゴジラ』が尖兵、東宝が描く海外戦略(2014年8月1日)、東洋経済Online、2014年8月1日閲覧。
- ^ 役員 - 会社情報、東宝、2021年8月29日閲覧。
- ^ a b “第7回:映画監督の仕事を意識したのが『時計じかけのオレンジ』でした。”. otoCoto (2016年9月16日). 2018年7月23日閲覧。
- ^ a b 東宝(株)映像本部映画調整部 市川南部長に聞く!(2011年1月29日)、文化通信.com、2014年2月8日閲覧。
- ^ 東宝(株) 市川南取締役が語る!(2013年2月04日)、文化通信.com、2014年2月8日閲覧。
- ^ 藤本賞 第30回〜第21回、映画演劇文化協会、2014年2月8日閲覧。
- ^ エランドール賞歴代受賞者一覧、日本映画テレビプロデューサー協会、2014年2月8日閲覧。
- ^ 藤本賞 第31回〜 映画演劇文化協会、2014年6月5日閲覧
- ^ “漫画「バクマン。」が実写映画化 - 主人公コンビは佐藤健&神木隆之介、『モテキ』の大根仁が監督”. Fashion press. 2015年9月6日閲覧。
外部リンク
- 市川南 - allcinema
- 東宝映画
- 東宝
- 東宝映像美術