崎戸商船株式会社(さきとしょうせん)は、長崎県佐世保市に本社のある海運会社である。佐世保市と西海市、新上五島町を連絡する定期航路を運航している。
概要
1961年(昭和36年)に設立。九州本土の佐世保港と当時の崎戸町(現・西海市)の中心・蛎浦島の崎戸港、離島である江島、平島と、新上五島町・中通島の友住港を連絡する航路を運営している。
2023年現在、佐世保以外の各港では唯一の定期航路であり、江島及び平島にあっては唯一の公共交通機関で、2島の生命線として人員・物資の輸送を行っている。
長年に渡り在来客船で運航されていたが、1995年(平成7年)に「フェリーみしま」が就航[1]し、フェリー化された。その後、2019年にはバリアフリー対応の「みしま」が就航している。
航路
- 佐世保 - 崎戸 - 江島 - 平島 - 友住
船舶
運航中の船舶
- 前畑造船建造、2019年6月11日就航。
- 194総トン、全長44.09m、幅9.60m、ディーゼル2基、機関出力1,470kw、航海速力13.5ノット、旅客定員145名、乗用車11台。
- 鉄道建設・運輸施設整備支援機構共有、バリアフリー対応、エレベーター・移動障害者対応席あり。
- フェリーみしまに存在した、一等船室の設定は無くなった。
前方客室・バリアフリー対応席が見える
後方客室
車両甲板
過去の船舶
- みしま丸[4]
- 古里造船所建造、1958年2月竣工。木造船。
- 57.19総トン、登録長22.12m、型幅4.52m、型深さ1.96m、ディーゼル1基、機関出力180ps、航海速力8ノット、旅客定員59名。
- 「榊丸」就航後は予備船となった[5]。
- 榊丸[5]
- 大洋造船建造、1958年12月竣工。もと九州商船[4]。
- 139.43総トン、登録長29.52m、型幅5.60m、型深さ2.50m、ディーゼル1基、機関出力320ps、航海速力10.5ノット、旅客定員100名。
- 第三みしま丸[6]
- 前畑造船鉄工建造、1975年9月竣工。
- 191.92総トン、全長35.20m、幅6.40m、ディーゼル1基、機関出力1,000ps、航海速力12.50ノット、旅客定員250名。
- 船舶整備公団との共有船。
- フェリーみしま[7]
- 向井造船所建造、1995年1月竣工、同2月就航。
- 271総トン、全長44.24m、幅8.6m、ディーゼル2基、機関出力2,000ps、航海速力14.5ノット、旅客定員167名、乗用車2台、バス4台。
脚注
- ^ a b c フェリー・旅客船ガイド 2006春季号 P.398 (日刊海事通信社 2006)
- ^ “崎戸商船(みしま)”. 西海市. 2022年8月31日閲覧。
- ^ “建造実績”. 前畑造船株式会社. 2022年8月31日閲覧。
- ^ a b 『日本旅客船船名録』昭和39年版,日本旅客船協会,1964. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2504820 (参照 2023-03-15)
- ^ a b 『旅客定期・不定期自動車航送貨物定期航路事業現況表』昭和43年8月1日現在,運輸省海運局定期船課,[1968]. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2523860 (参照 2023-03-15)
- ^ 日本船舶明細書 1993 (日本海運集会所 1992)
- ^ 世界の艦船別冊 日本のカーフェリー -その揺籃から今日まで- P.271 (海人社 2009)
関連項目
外部リンク
- 西海市 - 崎戸商船(みしま)
- 2023年現在、公式サイトは存在せず、時刻・運賃等は西海市のサイトで案内されている。