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山根 公利(やまね きみとし、1966年 - )は、日本のメカニックデザイナー。島根県出身[1](実家は川本町)で同県浜田市在住[2]。
『宇宙戦艦ヤマト』を見て育ったことから、島根県内の工業高校卒業後に上京して、アニメーションを学べる専門学校に入学した[2]。子供時代に戦記物をよく読んでいたこともあって描くのは軍艦や航空機が多く[2]、大河原邦男が築いた「メカニックデザイナー」という職業に憧れ[3]、専門学校卒業後は作品をアートミックに持ち込んでメカニックデザイナーとしてデビューし、同社の倒産後はフリーランスとして活動している[1]。
メカデザインの仕事については、裏方であり、作品の企画の世界観に溶け込んで視聴者に意識されないことがよいと考えているが、山根のファンは国内外に多い[2]。他の著名なアニメーターの仕事にはそれぞれのルーツが投影されていると考え、山根自身の原点を見つめなおすためもあって郷里に近い浜田へ2000年に居を移した[2]。東京を離れることで仕事が減ることも覚悟していたが、インターネットが普及したことで受注は依然多いという[2]。2021年には浜田市世界こども美術館で展示会が開かれ、2000人以上が来場した[2]。
2016年5月28日には、滋賀県の佐川美術館にて開催された「メカニックデザイナー 大河原邦男展」で大河原とのトークショーに登壇し、前述の経緯や参加作品の1つ『機動武闘伝Gガンダム』にまつわる話を明かしている[3]。
参加作品
テレビアニメ
1989年
- 青いブリンク(メカニックデザイン)
1990年
- 三つ目がとおる(メカニックデザイン)
1993年
- 機動武闘伝Gガンダム(メカニカルデザイン)
1995年
- 機動戦士ガンダム 第08MS小隊(メカニカルデザイン)
- 沈黙の艦隊(メカニカルデザイン)
1996年
- 天空のエスカフローネ(メカニックデザイン)
1998年
1999年
2000年
- アルジェントソーマ(メカニックデザイン)
2002年
- OVERMANキングゲイナー(メカデザイン)
- 機動戦士ガンダムSEED(メカニカルデザイン)
2004年
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY(メカニカルデザイン)
2005年
- CLUSTER EDGE(メカニックデザイン)
- スターシップ・オペレーターズ(メカデザイン)[6]
- タイドライン・ブルー(メカデザイン[7])
2006年
- ギャラクシーエンジェる〜ん(メカニック原案)
- Ergo Proxy(デザインワークス)
2007年
- 機神大戦ギガンティック・フォーミュラ(メカニックデザイン)
2012年
- 宇宙戦艦ヤマト2199(メカニカルデザイン)
- エウレカセブンAO(メカニックデザイン)
2014年
- ガンダム Gのレコンギスタ(メカニカルデザイン)
OVA
1986年
- ウォナビーズ(アシスタントメカニックデザイン)
1991年
- DETONATORオーガン(プロダクションデザイン)
1993年
- ジェノサイバー 虚界の魔獣(プロダクションデザイン)
1994年
- (GATCHAMAN)(メカニックデザイン)
2004年
- 機動戦士ガンダム MS IGLOO(デザインワークス)
2006年
- 機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER(メカニカルデザイン)
2009年
- リング・オブ・ガンダム(デザイン)
2015年
- (機動戦士ガンダム THE ORIGIN)(メカニカルデザイン)
劇場アニメ
1998年
- スプリガン(メカニック設定)
2005年
- (機動戦士ΖガンダムII A New Translation -恋人たち-)(設定協力)
2010年
- いばらの王 -King of Thorn-(メカニックデザイン)
2013年
- SHORT PEACE「武器よさらば」(メカニカルデザイン)
2017年
2021年
- 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(メカニカルデザイン[9])
2022年
- 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(メカニカルデザイン)
Webアニメ
2008年
- 亡念のザムド(メカニックデザイン)
ビデオゲーム
1995年
- ステラアサルト(メカニックデザイン)
脚注
- ^ a b メカニックデザイナー 大河原邦男展「大河原邦男×山根公利 トークショー」5月28日開催決定!GUNDAM.INFO(2016年5月18日)2022年4月16日閲覧
- ^ a b c d e f g アニメの「メカ」地方で描く 自身の原点、作品に込める『日経産業新聞』2022年4月5日(働き方面)2022年4月16日閲覧
- ^ a b メカニックデザイナー 大河原邦男展「大河原邦男×山根公利 トークショー」レポート GUNDAM.INFO(2016年6月1日)2022年4月16日閲覧
- ^ “カウボーイビバップ : 作品情報”. アニメハック. 2020年12月3日閲覧。
- ^ “無限のリヴァイアス :作品情報”. アニメハック. 2020年5月27日閲覧。
- ^ “スターシップ・オペレーターズ : 作品情報”. アニメハック. 2020年10月14日閲覧。
- ^ “タイドライン・ブルー”. テレコム・アニメーションフィルム. 2016年6月3日閲覧。
- ^ “『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』に続くノイタミナムービー第2弾「Project Itoh」『虐殺器官』メインキャスト発表!”. M-ON! Press. (2015年7月23日)2015年7月24日閲覧。
- ^ “「ガンダム 閃光のハサウェイ」前売り特典にポストカード、40周年イラストを使用”. コミックナタリー. (2019年7月18日) 2019年7月18日閲覧。