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小田裕也

小田 裕也(おだ ゆうや、1989年11月4日 - )は、熊本県八代市出身[2]プロ野球選手外野手)。右投左打。オリックス・バファローズ所属。

小田 裕也
オリックス・バファローズ #50
2015年3月5日 京セラドーム大阪
基本情報
国籍 日本
出身地 熊本県水俣市
生年月日 (1989-11-04) 1989年11月4日(33歳)
身長
体重
172 cm
75 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2014年 ドラフト8位
初出場 2015年8月5日
年俸 2500万円(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入り前

地元の小中学校を卒業後、九州学院高校東洋大学と進んだ[3]。大学4年生の時に東都大学野球リーグで春季に外野手のベストナイン、秋季には2季連続のベストナインと首位打者(打率.360)を獲得した[4][5]。また、6月に行われた第60回全日本大学野球選手権記念大会の決勝戦・慶應義塾戦で福谷浩司からサヨナラ2点本塁打を放った[6]。大学では同級生のチームメイトで鈴木大地藤岡貴裕がいた。リーグ通算59試合118打数32安打11打点1盗塁、打率.271。

 
日本生命時代(2014年11月10日)

日本生命では1年目から公式戦に出場[7]第83回都市対抗野球大会では中堅手として2試合に出場し、計3打数無安打で[8]第38回社会人野球日本選手権大会では3試合に出場し、計10打数6安打1本塁打4打点の成績で[9]、大会優秀選手に選ばれた[10][11]。この大会の1回戦・JR四国戦で社会人初本塁打を放っている[12]。2年目の第84回都市対抗野球大会の1回戦では1番・中堅手で先発出場し、4打数無安打で[13]第39回社会人野球日本選手権大会では2試合に1番・中堅手として出場するも、計7打数無安打だった[14]。3年目、第85回都市対抗野球大会の1回戦では1番・中堅手で先発出場し、4打数1安打だった[15]。日本生命では同級生のチームメイトに小林誠司井上晴哉吉原正平がいた。

2014年10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議オリックス・バファローズに8巡目で指名され[16]、契約金2500万円、年俸1000万円(金額は推定)で合意し[17]、入団。背番号は50に決まった[18]

11月に行われた第40回社会人野球日本選手権大会では4試合に9番・中堅手として先発出場し、計14打数5安打1打点だった[19]

オリックス時代

2015年、春季キャンプでA組(一軍)入り[20]。キャンプ初の対外試合の韓国・KT戦に9番・左翼手で先発出場し、3安打3得点2盗塁を記録した[2]。開幕は一軍で迎えたが、出場がないまま3月30日に登録を抹消された[21]。8月5日に出場選手登録され[22]、同日の対千葉ロッテマリーンズ戦において2番・右翼手でプロ初出場・初先発出場し、プロ初打席は投手への犠打だった。3回表の第2打席で初安打(右前安打)を放ち[23]、7日の対埼玉西武ライオンズ戦の2回裏には初盗塁(二盗)を記録した[24][25]。11日の対福岡ソフトバンクホークス戦では3安打を放って初猛打賞を記録すると[26][27]、翌12日の対ソフトバンク戦では3回表の第2打席で初本塁打を放った[26][28]

2016年、4月13日の対北海道日本ハムファイターズ戦において同点の10回裏・二死三塁の場面でプロ初のサヨナラ打を放った[29][30]。7月28日の対ロッテ戦ではサヨナラ犠飛を放ちシーズン2打点目を記録した。この時点でシーズンに記録した安打は前述のサヨナラ打のみであり、打点は2つともサヨナラ勝ちをもたらしたものであった[31]。この年、前年を上回る78試合に出場したが、代走や守備固めでの出場がほとんどで、打席数、安打数、打点、打率など打撃面の成績は前年を下回った[32]

2017年は、代走や守備固めで43試合に出場するも、打撃成績は17打数1安打に終わり伸び悩んだ[33]

2018年は、オープン戦で満塁本塁打を放つなど結果を残し開幕一軍を手にすると、交流戦以降は先発での出場が増えた[33][34]。守備中に左手首を骨折して一度は離脱するも、最終的に90試合に出場し打率.287、2本塁打、15打点、10盗塁とキャリアハイの成績を記録し、倍増となる2300万円(推定)で契約を更改した[35]

2019年は開幕戦でスタメン出場を果たしたが、4月に左ハムストリングス筋損傷で早々に離脱[36]。5月22日のロッテ戦では益田直也からサヨナラ打を打った[37]。目標にしていた100試合出場、20盗塁は達成できなかったが、82試合に出場し打率.206、3本塁打、21打点、9盗塁の成績を残した[38][39]

2020年は前年より多い87試合に出場したが、代走や守備固めが主となり打席数は半減。打率.239、1本塁打、7打点の成績だった[40]

2021年、レギュラーシーズンでは代走や守備固めを中心に自己最多の101試合に出場。打撃面では僅か1安打、打率.059に終わるも、チームのリーグ優勝で迎えたロッテとのCSファイナルステージ第3戦では、9回裏に益田直也からチームの25年ぶりとなる日本シリーズ進出を決める同点二塁打を放った[37][注 1]

2022年、開幕前の3月に新型コロナウイルスに感染し[41]開幕に間に合わなかったが結果的に72試合に出場し、昨シーズンと同じく代走や守備固めでの出場となった。また、今季2年ぶりホームランを放つなど、打撃面の向上も見られた。今季2度スタメン出場をしたがいずれもアンダースローの投手が相手先発であった。

選手としての特徴・人物

俊足・巧打の外野手[33]。社会人時代で50m走のタイムは5秒9、遠投は120mを記録[2]

端正な顔立ちとして知られ、メディアなどで福山雅治似と称されている[42]

ヘアバンドを使用しており、代名詞となっている[43]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2015 オリックス 31 97 89 14 29 4 1 2 41 6 6 1 3 0 4 0 1 23 1 .326 .362 .461 .822
2016 78 58 51 9 7 0 0 0 7 3 4 1 1 1 5 0 0 19 0 .137 .211 .137 .348
2017 43 20 17 4 1 0 0 0 1 0 0 0 2 0 1 0 0 7 0 .059 .111 .059 .170
2018 90 164 143 25 41 5 1 2 54 15 10 2 3 3 12 0 3 38 4 .287 .348 .378 .725
2019 82 203 180 21 37 5 2 3 55 21 9 5 3 2 12 0 6 47 0 .206 .275 .306 .581
2020 87 94 88 19 21 3 2 1 31 7 4 2 3 0 2 0 1 23 1 .239 .264 .352 .616
2021 101 18 15 18 1 0 0 0 1 0 5 2 1 0 1 0 1 4 0 .067 .176 .067 .243
2022 72 26 24 12 5 1 0 1 9 2 8 4 0 0 1 0 1 7 0 .208 .269 .375 .644
通算:8年 584 680 607 122 142 18 6 9 199 54 46 17 16 6 38 0 13 168 6 .234 .291 .328 .619
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績



外野手












2015 オリックス 29 56 1 1 0 .983
2016 65 40 1 0 0 1.000
2017 35 15 1 0 0 1.000
2018 83 86 4 1 2 .989
2019 74 100 4 1 1 .990
2020 73 50 3 1 0 .981
2021 88 37 0 0 0 1.000
2022 62 22 1 1 0 .958
通算 539 431 15 5 3 .989
  • 2022年度シーズン終了時

記録

背番号

  • 50(2015年 - )

登場曲

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 2021年のCSは9回打ち切りであり、9回裏にオリックスが追いついた時点でコールドゲームとなった。

出典

  1. ^ “オリックス - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ (2022年11月27日). 2022年11月27日閲覧。
  2. ^ a b c “オリ小田 3安打3得点2盗塁デビュー”. 日刊スポーツ (2015年2月12日). 2021年12月18日閲覧。
  3. ^ 熊本)オリックス入団の小田さん、活躍誓う 八代を訪問 朝日新聞デジタル 2014年12月26日掲載
  4. ^ 平成23年度 春季リーグ戦・1部リーグ 選手成績 東都大学野球連盟
  5. ^ 平成23年度 秋季リーグ戦・1部リーグ 選手成績 東都大学野球連盟
  6. ^ 第60回全日本大学野球選手権記念大会 試合詳細 公益財団法人 全日本大学野球連盟
  7. ^ 2014年ドラフト ◇オリックス8位指名 スポニチ Sponichi Annex
  8. ^ 第83回 都市対抗 本大会 7月16日 東京ドーム 第1試合 1回戦、第83回 都市対抗 本大会 7月21日 東京ドーム 第2試合 2回戦 公益財団法人 日本野球連盟
  9. ^ 第38回 日本選手権 本大会 11月4日 京セラドーム大阪 第1試合 1回戦、11月10日 京セラドーム大阪 第3試合 2回戦、11月11日 京セラドーム大阪 第4試合 準々決勝 公益財団法人 日本野球連盟
  10. ^ 第38回社会人野球日本選手権大会 表彰選手一覧表 公益財団法人 日本野球連盟 (PDF)
  11. ^ 【日本選手権】ベスト8となり、4名が優秀選手賞を受賞しました! 日本生命保険相互会社 野球部ニュース 2012年11月14日掲載
  12. ^ “日本生命・小田が誕生日弾/日本選手権”. 日刊スポーツ (2012年11月4日). 2021年12月18日閲覧。
  13. ^ 第84回 都市対抗 本大会 7月15日 東京ドーム 第1試合 1回戦 公益財団法人 日本野球連盟
  14. ^ 第39回 日本選手権 本大会 10月30日 京セラドーム大阪 第3試合 1回戦、11月2日 京セラドーム大阪 第2試合 2回戦 公益財団法人 日本野球連盟
  15. ^ 第85回 都市対抗 本大会 7月20日 東京ドーム 第3試合 2回戦 公益財団法人 日本野球連盟
  16. ^ 2014年度ドラフト会議 契約交渉権獲得選手 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト 2014年10月23日配信
  17. ^ オリドラ8は“職人”志望「嫌な選手だと思われたい」 スポニチ Sponichi Annex 2014年11月27日掲載
  18. ^ 新人選手紹介 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
  19. ^ 第40回 日本選手権 本大会 11月3日 京セラドーム大阪 第1試合 2回戦、11月8日 京セラドーム大阪 第4試合 3回戦、11月9日 京セラドーム大阪 第4試合 準々決勝、11月10日 京セラドーム大阪 第2試合 準決勝 公益財団法人 日本野球連盟
  20. ^ “オリ1位山崎福らキャンプ1軍スタート”. 日刊スポーツ (2015年1月26日). 2021年12月18日閲覧。
  21. ^ 公示(出場選手登録・抹消) 2015年3月 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
  22. ^ 公示(出場選手登録・抹消)2015年8月 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
  23. ^ 2015年8月5日 千葉ロッテ 対 オリックス 成績詳細 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
  24. ^ オリドラ8小田 1番で奮起!初マルチ初盗塁 スポニチ Sponichi Annex 2015年8月8日掲載
  25. ^ 2015年8月7日 オリックス 対 埼玉西武 一球速報 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
  26. ^ a b オリ、ルーキー小田がV弾!2戦連続“プロ初記録”に「九州人だな」 スポニチ Sponichi Annex 2015年8月12日掲載
  27. ^ 2015年8月11日 福岡ソフトバンク 対 オリックス 成績詳細 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
  28. ^ 2015年8月12日 福岡ソフトバンク 対 オリックス 成績詳細 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
  29. ^ 糸井14戦495打席目で今季チーム1号 小田10回サヨナラ打 スポニチ Sponichi Annex 2016年4月14日配信
  30. ^ 2016年4月13日 オリックス 対 北海道日本ハム 一球速報 オフィシャルサイト
  31. ^ 【オリックス】小田がサヨナラ犠飛!今季2打点がいずれも劇的勝利に スポーツ報知 2016年7月29日配信
  32. ^ “オリックス小田200万円増 来季「足を生かして」”. 日刊スポーツ (2016年12月5日). 2021年12月18日閲覧。
  33. ^ a b c “オリックス・小田裕也の“心の変化””. 週刊ベースボールONLINE (2018年9月14日). 2021年5月19日閲覧。
  34. ^ “オリックス小田「人生初」満塁弾で外野競争アピール”. 日刊スポーツ (2018年3月21日). 2021年5月19日閲覧。
  35. ^ “オリ小田が倍増の2300万円でサイン 来季20盗塁目指す「そこだけは譲れない」”. Full-Count (2018年12月10日). 2021年5月19日閲覧。
  36. ^ “オリ・小田、左ハムストリングス筋損傷で登録抹消”. SANSPO.COM (2019年4月7日). 2021年5月19日閲覧。
  37. ^ a b “【オリックス】小田バスターサヨナラ打!今季守備固めが主も実は「ロッテキラー」【パCSファイナル】”. 中日スポーツ (2021年11月12日). 2021年11月12日閲覧。
  38. ^ “オリ小田、100万円増の2400万円でサイン 来季も“金子撃ち”「対策を考えないと」”. Full-Count (2019年12月6日). 2021年5月19日閲覧。
  39. ^ “オリックス小田100万円増 激しい外野争いへ意欲”. 日刊スポーツ (2019年12月6日). 2021年5月19日閲覧。
  40. ^ “【オリックス】小田裕也が300万円減の2100万円でサイン「とにかく勝つこと」”. スポーツ報知 (2020年12月15日). 2021年5月19日閲覧。
  41. ^ “新型コロナウイルス陽性判定について|オリックス・バファローズ”. オリックス・バファローズ オフィシャルサイト. 2022年12月23日閲覧。
  42. ^ “オリックスのドラ8小田自身驚くV弾プロ1号初打点”. 日刊スポーツ (2015年8月13日). 2021年11月9日閲覧。
  43. ^ “好調の裏に4スタンス理論?!オリックス・小田「モヤモヤは解消しました」”. BASEBALL KING (2018年6月16日). 2021年11月9日閲覧。
  44. ^ チーム情報 > 選手登場曲 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト

関連項目

外部リンク

  • 個人年度別成績 小田裕也 - NPB.jp 日本野球機構
  • 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
  • 選手名鑑 > 小田 裕也 - オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
  • 小田裕也 (@o.yuya.bs50_official) - Instagram
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