来歴・人物
兵庫県神戸市生まれ[1]。長女は星槎大学非常勤講師の(小中さつき)。次女はフジテレビで『SMAP×SMAP』などの広報を2017年10月まで担当していた(小中ももこ)[2]。梅原猛は厳密には従兄弟ではなく、小中の妻の父の妹の夫の弟の息子にあたる。小中の妻の叔母が梅原の養母(小栗風葉の妹・俊)であるため、従兄弟と表記している文献もある。
幼時を上海で過ごす。東京都立大学附属高等学校を経て、東京大学文学部仏文科で渡辺一夫に師事。1958年に同大学を卒業してNHKに入り[1]、ディレクターとして『夢であいましょう』などを手がける。1964年に退職してフリーとなり[1]、野坂昭如の薫陶を受けてルポルタージュやコラムを執筆[1]。
1965年、小田実たちと共にベ平連を結成[1]。世話人としてパリやハノイやストックホルムに赴き、国際連帯に貢献する。特に脱走兵援助では、ハノイやモスクワを巡った[1]。1970年から法政大学講師を務める[1]。1979年公開の映画「十八歳、海へ」(監督・藤田敏八、主演・森下愛子)に、大学講師役で出演した。1983年に(フルブライト交換教授)として渡米し[1]、(ウェストヴァージニア大学)客員教授[1]、のちにニューヨーク市立大学ブルックリン校客員教授を務める[1](1984年まで)。1991年、日本に帰国して中部大学女子短期大学[1]英語英米文化学科主任教授、および中部大学[1]人文学部コミュニケーション学科教授に就任。1992年、ペン大会日本代表としてバルセロナに赴く[1]。名古屋経済大学短期大学部[1]放送コース客員教授、星槎大学客員教授[1]。
日本ペンクラブ専務理事(1997年 - )[1]。(アジアキリスト教協議会)議長。「九条の会」傘下の「マスコミ九条の会」呼びかけ人を務めている[3]。
著書
- 愛と別れ 河出書房新社 1964年
- 手づくりの論理 合同出版 1969年
- 秘聞の書 歓喜の話をたっぷり読もう 大和書房 1969年 (ダイワブックス)
- 天誅組始末記 大和書房 1970年
- 女のいろめがね 出世のために・交際のために・女のコをベッドで裸にするために 秋田書店 1970年 (サンデー新書)
- 昭和元禄・行動的にっぽん人 常識を変えた現代の英雄 明文社 1970年
- 王国の芸人たち 講談社 1972年
- 小説 ふぁっく 現代評論社 1972年
- 脱サラ発想術 ダイナミックに生きる新職業論 産報 1972年 (サンポウブックス)
- 私の中のベトナム戦争 産経新聞社 1973年
- 小説灘高校 サンケイ新聞社出版局 1974年
- ええカッコしの無限地獄 時事通信社, 1975年
- 信じない奴の人間学 しぶとく生きるために 青春新書 1975年 「こころを強くする技術」青春文庫
- おれは何を目指せばいいんだ 偉くならなくていい 青春出版社 1976年 (青春新書)
- 世界艶遊パック グリーンアロー出版社 1977年
- 体験 グリーンアロー出版社 1978年
- キミの青春よ! 対談集 三一書房 1978年
- ジーンズの平家たち 毎日新聞社 1979年
- 栃若一代 読売新聞社 1980年
- 小説 内申書裁判 光文社 1980年
- 溶解する思想 花曜社 1981年
- よい子わるい子いじめっ子 ポプラ社 1982年 (のびのび人生論)
- 反ゲンコツ口論 いま父は子に何ができるか 主婦の友社 1982年
- ぼくはポーランドを旅した 筑摩書房 1983年
- 我が子が他人に見える日 子どもが親を憎悪する瞬間とは 徹底取材戸塚宏×穂積隆信 第一企画出版 1983年
- ぼくは人びとに会った-法と人間のはざまに 日本評論社 1984年
- 『不思議の箱のテレビ考 戦後世代の芸能史』駸々堂出版、1984年6月30日。(NDLJP):12276008。
- 教育の誤算 教育荒廃をうちやぶれ 金子書房 1987年
- 『ブラウン管のなかのアメリカ』岩波書店〈岩波ブックレット〉、1987年3月。(NDLJP):12179772。
- 抗議して生き残ろう 私の反核平和論 日本評論社 1987年
- 小中陽太郎のアメリカン・コラム 研究社出版 1988年
- TVニュース戦争 これがキャスターだ!! 東京新聞出版局 1988年
- 小中陽太郎の「歴史」の時間ですよ 歴史教科書を10倍楽しむ法 新人物往来社 1988年
- ルポ司法試験 日本評論社 1989年
- ニッポン・メジャー・リーグ論 日米構造摩擦野球編 エイデル研究所 1991年
- 正義は川の流れのように 日本基督教団出版局 1995年
- 笑うな!わが中年パソコン術 "負けられない"と感じたときからインターネットまで 青春出版社 1996年 (プレイブックス)
- 外国の教科書に、日本はどう書かれているか 韓国、中国、アメリカの歴史教科書を読み比べてみたら… ごま書房 1997年
- 青春の夢 風葉と喬太郎 平原社 1998年
- 異文化・非言語・グローバルコミュニケーション (平原社) 1999年
- 58歳からの“知"の愉しみ もう一度人生を磨き直すために 青春出版社 2000年
- こんなに面白い聖書のはなし 3時間で“こころ"が豊かになる 青春出版社 2000年
- 今こそ平和を実現する 日本キリスト教団出版局 2003年
- ラメール母 平原社 2004年
- 一人ひとりのマスコミ (創森社) 2007年
- 上海物語 あるいばゾルゲ少年探偵団 未知谷 2016年
共編著
訳書
- 『この本を盗め』 アビー・ホフマン (都市出版社) 1972年
- (エヴァ・フォレスト)『エヴァの日記―スペインの獄舎から』時事通信社 1978年 のち(岩波同時代ライブラリー)
- 『閉ざされた扉のかげで 家族間の愛と暴力』 M.ストロース他 新評論 1981年
- 『折れた黒バット ジョー・ジャクソンとブラック・ソックス事件』 (ドナルド・グロップマン)著 ベースボール・マガジン社 1984年 (ISBN 4-583-02615-3)
- ハレー彗星『フィーバー 凶星がもたらす世紀末の恐怖』 ドナルド・グロップマン サンケイ出版 1986年
- (ベルナール・ウェルベル)『蟻』(ジャンニ・コミュニケーションズ) 1995年((森山隆)共訳)のち角川文庫
- 『ほんとうに知りたいこと ガンをのりこえた最初の一年』 (マック・ターネィジ),(アン・ターネィジ) (サンディー美恵)共訳 日本基督教団出版局 1996年
- 『蟻の時代』ウェルベル、森山共訳、ジャンニ・コミュニケーションズ、1996年 のち角川文庫