大石 和三郎(おおいし わさぶろう、1874年3月15日 - 1950年12月18日)は日本の気象学者。ジェット気流の発見者として有名。エスペランティストである。
経歴
1874年、佐賀県鳥栖市生まれ。1899年中央気象台に入り、地磁気、空中電気の観測を担当する。1911年ドイツのリンデンベルク高層気象台及びポツダム気象台に留学した。帰国後の1920年に高層気象台の初代台長に就任した。
研究内容・業績
ジェット気流
1926年に刊行された「高層気象台報告第1号」で、大石は測風気球による高層気流の観測結果をエスペラントで世界に公表した。しかしジェット気流の命名と概念が確立する20年前のことであり、世界の反響もなく、注目を集めることもなかった。
エスペラント関連
留学先のポツダム気象台長の影響でエスペラントを学んだ[1]。1930年から1945年に第2代の日本エスペラント学会理事長を務めた[2]。
参考文献
- 大石和三郎 デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- 高層気象台彙報 2005年 要旨 高層気象台
- (武智ゆり)「「ジェット気流」を発見した日本人―高層気象台長の大石和三郎―」『近代日本の創造史』第4巻、(特定非営利活動法人近代日本の創造史懇話会)、2007年、26-37頁、doi:10.11349/rcmcjs.4.26。
出典
外部リンク
- 20世紀日本人名事典『(大石 和三郎)』 - コトバンク