大倉 一郎(おおくら いちろう)は、日本の工学者(アルミニウム構造学・繊維接着構造学・鋼構造学・橋工学)。学位は工学博士(大阪大学・1985年)。大阪大学大学院工学研究科准教授、アルミニウム橋研究会技術委員長。
来歴
生い立ち
島根県出雲市出身[1]。大阪大学に入学し、工学部土木工学科にて学んだ[1][2]。1977年、大阪大学を卒業し、そのまま同大学の大学院に進学した[1][2]。大学院の工学研究科土木工学専攻にて学び、1979年に修士課程に修了した[1][2]。なお、のちに大阪大学より、工学博士の学位を授与されている[1][2]。
研究者として
大阪大学大学院の修士課程を修了し、母校である大阪大学に採用され、工学部の助手として勤務する[1][3]。1988年、大阪大学にて、工学部の講師に昇任する[1][3]。同年、スイスのローザンヌ工科大学にて、2ヶ月ほど客員研究員を務めた[1]。翌年、アメリカ合衆国のリーハイ大学にて、1年ほど客員研究員を務めた[1]。
1991年、大阪大学にて工学部の助教授に昇任した[1][3]。1998年には、大阪大学の大学院工学研究科の助教授に転じた[1][3]。2007年、大阪大学の大学院工学研究科にて准教授に就任した[3]。また、岡山大学の工学部や環境理工学部、および、大阪産業大学の工学部など、他大学でも非常勤の講師を務めた[3]。
研究
専門は工学であり、特に土木工学や材料工学といった分野に関する研究を行っている。具体的には、アルミニウム構造学、繊維接着構造学、鋼構造学、橋工学といった領域の研究を手掛けている[4]。
一例としては、アルミニウム合金板について、摩擦攪拌接合部の疲労や、摩擦接合継手のフレッティング疲労、耐荷力についての研究を行っている[5]。これらの知見を応用し、アルミニウム床板を用いて、道路橋の開発に取り組んでいる[5]。また、アルミニウム橋研究会では、技術委員長を務めている[6]。
人物
能楽、文楽、歌舞伎などの鑑賞を趣味とする[1]。また、愛猫家でもある[1]。
近年は山登りを楽しみとしてる。
略歴
著作
単著
共著
- 大倉一郎・(萩澤亘保)・(花崎昌幸)共著『アルミニウム構造学入門』東洋書店、2006年。(ISBN 9784885956249)