地対艦ミサイル(ちたいかんミサイル、英語: surface-to-ship missile, SSM / ground-to-ship missile, GSM)は、地上の固定基地または移動型の車輛より発射される方式の対艦ミサイル。
概要
地上から敵艦艇を攻撃するミサイル。沿岸防衛を主任務とし、上陸作戦や地上攻撃、あるいは海峡突破を意図して地上に近づく敵艦艇を攻撃する。つまり、従来の沿岸砲を受け継ぐ兵器であるといえる。沿岸砲は艦隊と違って動けないことが欠点であったが、地対艦ミサイルは車両に搭載して移動することができる。
レーダーや通信といった支援車両を同伴して移動することで、生存性と柔軟性を獲得している。また、誘導弾ゆえに88式地対艦誘導弾のようにプログラムによって複雑な軌道で飛翔し、発射所元を隠匿できるものもある。
技術的には大型の艦対艦ミサイルや空対艦ミサイルと大差なく、ファミリー化されているものが多い。中国人民解放軍においては、地上発射型対艦弾道ミサイルとしてDF-21Dの開発も行われている。
代表的な地対艦ミサイル
- 4K44 リドゥート[注 3]
- 4K51 ルベーシュ[注 4]
- K-300P バスチオン[3][注 5]
- (3K60 バル)[注 6]
- HY-2 シルクワーム
- YJ-82(鷹撃82)
- YJ-7(鷹撃7)
- YJ-62A(鷹撃62A)
- (YJ-12A(鷹擊12A))
- DF-21D(東風21D)
- ブラモスBlock I、Block II、Block III