和泉砂川駅(いずみすながわえき)は、大阪府泉南市(信達牧野)にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)阪和線の駅である。駅番号はJR-R48。
歴史
- 1930年(昭和5年)6月16日:阪和電気鉄道の和泉府中駅 - 阪和東和歌山駅(現在の和歌山駅)間延伸時に、信達駅(しんだちえき)として開業[2]。
- 1932年(昭和7年):阪和砂川駅(はんわすながわえき)に改称。
- 1933年(昭和8年)3月16日:裏駅舎新設願届出[3]。
- 1937年(昭和12年)
- 1940年(昭和15年)12月1日:阪和電気鉄道が南海鉄道に吸収合併され、南海山手線の駅となる[6]。
- 1941年(昭和16年)8月1日:砂川園駅(すながわえんえき)に改称[7]。
- 1944年(昭和19年)5月1日:戦時買収により国有化され、運輸通信省(国鉄)阪和線の駅となる[6][8]。同時に和泉砂川駅に改称[8]。
- 1981年(昭和56年)11月1日:貨物の取り扱いが廃止[9]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[9]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[6][9]。
- 1993年(平成5年)7月1日:(阪和線運行管理システム(初代))導入。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる[10]。
- 2011年(平成23年)3月12日:一部の特急列車について当駅停車が新たに設定される[11]
- 2013年(平成25年)9月28日:(阪和線運行管理システム)を2代目のものに更新。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始。
- 2019年(平成31年)3月31日:この日をもって東口のみどりの窓口の営業を終了[要出典]。
- 2022年(令和4年)
駅構造
島式ホーム2面4線を持つ、待避設備を備えた地上駅になっている。西口・東口双方に、古くこぢんまりした駅舎があり、ホームへは日根野寄りの跨線橋で結ばれている。東口の駅舎は阪和電気鉄道に特徴的な三角屋根を持っており、その多くが姿を消した中では貴重な現存例である。
バリアフリー対応として、各ホームにエレベーターと駅舎内に多目的トイレが設置されている。
(直営駅)[1]であり、ICカード「ICOCA」を利用することができる(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
のりば
- 当駅始発の日根野・天王寺方面行きの列車は、4番のりばから発車する。
- 2番・3番のりばが本線、1番・4番のりばが待避線である。
利用状況
天王寺方面への中距離通勤・通学利用が多く、当駅に停車する特急「くろしお」で天王寺方面へ向かう利用者もいる。また隣接している和歌山県岩出市からの利用者も多い。
「大阪府統計年鑑[府統計 1]」によると、近年の1日平均(乗車人員)は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1997年(平成 | 9年)5,852 |
1998年(平成10年) | 5,824 |
1999年(平成11年) | 5,655 |
2000年(平成12年) | 5,544 |
2001年(平成13年) | 5,498 |
2002年(平成14年) | 5,432 |
2003年(平成15年) | 5,417 |
2004年(平成16年) | 5,310 |
2005年(平成17年) | 5,215 |
2006年(平成18年) | 5,208 |
2007年(平成19年) | 5,198 |
2008年(平成20年) | 5,123 |
2009年(平成21年) | 4,858 |
2010年(平成22年) | 4,725 |
2011年(平成23年) | 4,577 |
2012年(平成24年) | 4,520 |
2013年(平成25年) | 4,557 |
2014年(平成26年) | 4,406 |
2015年(平成27年) | 4,446 |
2016年(平成28年) | 4,410 |
2017年(平成29年) | 4,313 |
2018年(平成30年) | 4,276 |
2019年(令和元年) | 4,166 |
2020年(令和 | 2年)3,346 |
駅周辺
関西の大手私鉄各社は戦前から、宝塚ファミリーランド(阪急)、阪神パーク(阪神)、ひらかたパーク(京阪)など、沿線開発にと挙って遊園施設を開業したが、阪和電鉄も遊園地を経営していたことがある。この駅周辺にあった(砂川遊園)がそれで、現在のほんみち泉南神殿、泉南支部のあるあたりから砂川公園団地、砂川台団地一帯に広がる大遊園地であった。大花壇のほか「砂川テント村」と呼ばれるキャンプ場や貸しボートなどがあったが、砂川遊園最大の目玉だったのが「砂川奇勝」である。これは洪積期に海の底の砂や粘土が積み重なったものが隆起し丘陵となったもので、園内に高く聳えたっていた。この丘陵は雨水によって削られ変形していき、砂が流れる川のようにみえたことから、「砂川」の名がつけられ、そのまま駅名にもなった。現在も砂川奇勝の一部が団地内の公園に保存されている。また、かつて阪和電鉄が発行した同地の案内パンフレットにミッキーマウスが使われたこともあった。
バス路線
「砂川駅前」停留所にて、以下の路線バスやコミュニティバスが発着する。
- 南海ウイングバス
- (イオン砂川線(763・764)):イオンモールりんくう泉南
- 和歌山バス那賀
- 泉南市コミュニティバス(さわやかバス)
- (岡田A・B回り)
- (一丘A・B回り)
- (新家A・B回り)
- (砂川A・B回り)
- (山回り)
- (南A・B回り)
- (朝・一丘回り)
- (朝・新家回り)(第3便のみ)
隣の駅
脚注
出典
- ^ a b 『学研の大図鑑 JR全駅・全駅舎西日本編(JR東海・JR西日本・JR四国・JR九州)』学習研究社、2004年4月30日、74頁。
- ^ 『地方鉄道運輸開始 官報第1045号(1930年6月25日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 竹田辰男『阪和電気鉄道史』鉄道資料保存会、1989年、76頁。ISBN (978-4885400612)。
- ^ 竹田辰男『阪和電気鉄道史』鉄道資料保存会、1989年、101頁。ISBN (978-4885400612)。
- ^ 天王寺鉄道管理局三十年写真史P276「駅の変せん」
- ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 42号 阪和線・和歌山線・桜井線・湖西線・関西空港線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月16日、12-13頁。
- ^ 竹田辰男「南海鉄道山手線史の考察」『鉄道史料』第108巻、鉄道史資料保存会、2003年、28頁。
- ^ a b 『運輸通信省告示第185号 官報第5182号(1944年4月26日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、368頁。ISBN (978-4-533-02980-6)。
- ^ (インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
- ^ (プレスリリース)JR西日本和歌山支社、2010年12月17日 。2018年7月16日閲覧。 ※ 現在はインターネットアーカイブ内に残存
- ^ a b “”. 西日本旅客鉄道. 2022年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月23日閲覧。
- ^ a b “和泉砂川駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月28日閲覧。
統計
- 大阪府統計年鑑
- ^ 大阪府統計年鑑 - 大阪府
関連項目
外部リンク
- 和泉砂川駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道