各国初の人工衛星の年表

この項目は各国初の人工衛星の年表である。現在70を越える国や団体、地域が衛星を保有あるいは運用している。

下記の表は保有順となっている。

	国際機関
	以前他国の一部であり、独立前から衛星を保有している国
	自治領や主権認識に係争を持つ国

国	衛星	運用者	製造者	打上げ機^[1]	発射場^[1]	日時 (UTC)^[1]	注釈
ソビエト連邦	スプートニク1号^[2]		OKB-1	スプートニク 8K71PS	バイコヌール	1957年10月4日
アメリカ合衆国	エクスプローラー1号^[3]	ABMA	ABMA	ジュノーI	ケープカナベラル	1958年2月1日
イギリス	アリエル1号^[4]	RAE	NASA	ソー・デルタ	ケープカナベラル	1962年4月26日	米ロ以外で初の衛星運用。
カナダ	アルエット1号^[5]		(DRDC)（英語版）	ソー・アジェナ-B	ヴァンデンバーグ	1962年9月29日	米ロ以外で初の自国での衛星開発。
イタリア	サン・マルコ1号^[6]		(CRA)（イタリア語版）^[6]	スカウト X-4	ワロップス	1964年12月15日
フランス	アステリックス^[7]	CNES	CNES	ディアマンA	アマギール	1965年11月26日	米ロ以外の初の独自ロケットによる打ち上げ
オーストラリア	WRESAT^[8]	(WRE)（英語版）	(WRE)（英語版）	スパルタ	ウーメラ	1967年11月29日
欧州連合	ESRO 2B^[9]	ESRO	ホーカー・シドレー^[9]	スカウト B	ヴァンデンバーグ	1968年5月17日^[10]
西ドイツ	アズール^[11]			スカウト B	ヴァンデンバーグ	1969年11月8日
日本	おおすみ^[12]	ISAS		L-4Sロケット	内之浦	1970年2月11日	アジアで初の独自ロケットによる打上げ
中華人民共和国	東方紅1号^[13]			長征1号	酒泉	1970年4月24日
オランダ	ANS^[14]			スカウト D-1	ヴァンデンバーグ	1974年8月30日
スペイン	INTASAT^[14]	INTA		デルタ 2310	ヴァンデンバーグ	1974年11月15日
インド	アリヤバータ^[14]	ISRO	ISRO	コスモス3M	カプースチン・ヤール	1975年4月19日
インドネシア	パラパA1^[14]	インドネシア国営電話公社	ヒューズ	デルタ 2914	ケープカナベラル	1976年7月8日
チェコスロバキア	マギオン1号^[14]			コスモス3M	プレセツク	1978年10月24日
ブルガリア	ブルガリア1300^[14]			ボストーク-2M	プレセツク	1981年8月7日
サウジアラビア	アラブサット-1A	(アラブ衛星通信機構)（英語版）	アエロスパシアル	アリアン3	クールー	1985年2月8日
ブラジル	ブラジルサットA1^[14]	エンブラテル	ヒューズ
メキシコ	(モレロス1)（英語版）^[14]		ヒューズ	スペースシャトル ディスカバリー	ケネディー	1985年6月17日	STS-51-G時、PAM-Dで展開された
スウェーデン	バイキング	SSC	ボーイング/ SAAB	アリアン1	クールー	1986年2月22日
イスラエル	オフェク1		IAI	シャヴィト	パルマヒム	1988年9月19日
ルクセンブルク	(アストラ1A)（英語版）	SES アストラ	(GEアストロスペース)（英語版）	アリアン44LP	クールー	1988年12月11日
アルゼンチン	ルーサット	(AMSATアルゼンチン)（英語版）		アリアン40	クールー	1990年1月22日
香港	アジアサット 1	アジアサット	ヒューズ	長征3号	西昌	1990年4月7日	当時の香港は英国海外領土であり、1997年7月に香港返還で中華人民共和国に返還された。
パキスタン	(バダ-1)（英語版）	SUPARCO	SUPARCO	長征2号E（英語版）	西昌	1990年7月16日
ロシア	コスモス2175号			ソユーズ-U	プレセツク	1992年1月21日	ソビエト連邦の継承国
韓国	KITSAT-A	KAIST	SSTL	アリアン42P	クールー	1992年8月10日
ポルトガル	(PoSAT-1)（英語版）	PoSATコンソーシアム	SSTL	アリアン40	クールー	1993年9月26日
タイ	(タイコム1号)（ポルトガル語版）	シン・サテライト	ヒューズ	アリアン44L	クールー	1993年12月18日
トルコ	(テュルクサット1B)（英語版）	(テュルクサット)（英語版）	アエロスパシアル	アリアン44LP	クールー	1994年8月10日
チェコ	(マギオン4号)（ハンガリー語版）			(モルニア-M)	プレセツク	1995年8月2日	旧チェコスロバキアの一部
ウクライナ	シーチ-1			ツィクロン-3	プレセツク	1995年8月31日	旧ソビエト連邦の構成国
チリ	(FAサット・アルファ)（英語版）		SSTL				分離失敗
マレーシア	(ミーサット-1)（ポルトガル語版）	(ミーアサット)（英語版）	ヒューズ	アリアン44L	クールー	1996年1月13日
ノルウェー	トール2	Telenor	ヒューズ	デルタII 7925	ケープカナベラル	1997年5月20日
フィリピン	アギラ1号 (旧パルパB2P)	マブハイ		( (デルタ-3920)（英語版）)	( ケープカナベラル)	(1987年3月20日)	もとはインドネシアの(PSN)（インドネシア語版）社所有のパルパB2Pで、1996年に軌道上でマブハイに権利が移行された。
	アギラ2号		SS/L	長征3号B	西昌	1997年8月19日	初めて打上げられたフィリピンの衛星
エジプト	(ナイルサット101)（英語版）	(ナイルサット)（英語版）	アストリアム	アリアン44P	クールー	1998年4月28日	アフリカで初の衛星
シンガポール 中華民国	ST-1	シングテル 中華電信	アストリアム	アリアン44P	クールー	1998年8月25日
中華民国	FORMOSAT-1	NSPO	TRW	(アテナI)（英語版）	ケープカナベラル	1999年1月27日
南アフリカ共和国	SUNSAT	ステレンボッシュ大学	ステレンボッシュ大学	デルタII 7920	ヴァンデンバーグ	1999年2月23日	デンマーク、南アフリカの両衛星同時打上げ。
デンマーク	(エルステッド)（英語版）		(CRI)（英語版）
UAE	(スラーヤ1号)（ポルトガル語版）	スラーヤ	ボーイング	(ゼニット-3SL)（英語版）	(オデッセイ)（英語版）	2000年10月21日
モロッコ	(MAROC-TUBSAT)（ドイツ語版）		ベルリン工科大学	ゼニット-2	バイコヌール	2001年12月10日
トンガ	(Esiafi )（ポルトガル語版） (旧ComstarD4)	(トンガサット)（英語版）	SS/L	( アトラスSLV-3D セントール-D1AR)	( ケープカナベラル)	(1981年2月21日)	軌道上にあったComstarD4が2002年4月にトンガの所有となりEsiafi 1となった。
アルジェリア	AlSAT-1		SSTL	コスモス-3M	プレセツク	2002年11月28日
ギリシャ	(ヘラスサット2)（ポルトガル語版）	(ヘラスサット)（英語版）	アストリアム	アトラスV 401	ケープカナベラル	2003年5月13日
ナイジェリア	(ナイジェリアサット-1)		SSTL	コスモス-3M	プレセツク	2003年9月27日
イラン	スィーナー1号		(パリョート生産会社)（英語版）	コスモス-3M	プレセツク	2005年10月27日
カザフスタン	(カズサット-1)（英語版）		クルニチェフ	プロトン-M/DM3	バイコヌール	2006年6月17日	旧ソ連の構成国
コロンビア	リベルタード1			ドニエプル-1	バイコヌール	2007年4月17日
モーリシャス	(RASCOM-QAF1)（英語版）	(汎アフリカ通信衛星機構)（英語版）	アルカテル	アリアン5GS	クールー	2007年12月21日
ベトナム	Vinasat-1		ロッキード・マーチン	アリアン5ECA	クールー	2008年8月18日
ベネズエラ	ヴェネサット-1		CAST	長征3号B/E	西昌	2008年10月29日
スイス	スイスキューブ			PSLV-CA	サティシュ・ダワン	2009年9月23日
シンガポール	(X-Sat)（英語版）		SaTReC	PSLV-C	サティシュ・ダワン	2011年4月20日
マン島	(ヴィアサット-1)（英語版）	マン島(ヴィアサット)（英語版） (マンサット)、マン島テレサット	SS/L	プロトン-M/ ブリーズ-M	バイコヌール	2011年10月19日	英国王室属領
ハンガリー	MaSat-1^[15]			ヴェガ	クールー	2012年2月13日
ポーランド	(PW-Sat)（英語版）^[15]	ワルシャワ工科大学 宇宙研究センター					2014年10月28日に軌道から外れた。
ルーマニア	ゴリアテ^[15]
ベラルーシ	(ベルカ-2)（ロシア語版）^[16]^[17]			ソユーズ-FG/ フレガート	バイコヌール	2012年7月22日	旧ソ連の構成国
北朝鮮	光明星3号2号機^[18]			銀河3号	東倉里	2012年12月12日	軌道上での運用には失敗している
アゼルバイジャン	(アゼルスペース-1/ アフリカサット-1a)（英語版）^[19]		オービタル・サイエンシズ	アリアン5ECA	クールー	2013年2月7日	旧ソ連の構成国
オーストリア	TUGSAT-1/(ユニブライト)（英語版）^[20]		UTAIS	PSLV-CA	サティシュ・ダワン	2013年2月25日	2機同時打上げ
バミューダ諸島	(バミューダサット-1)（英語版） 旧エコースターIV	(バミューダサット)	SS/L	( アトラスIIAS)	( ケープカナベラル)	(2000年7月14日)	英国海外領土、2013年4月、軌道上にあったエコースターVIの権利がバーミューダに移行した。
エクアドル	(NEE-01 ペガソ)（英語版）^[21]	(EXA)（英語版）	(EXA)（英語版）	長征2号D	酒泉	2013年4月26日
エストニア	(ESTCube-1)（英語版）			ヴェガ	クールー	2013年5月7日	旧ソ連の構成国
ジャージー	O3b-1,O3b-2,O3b-3,O3b-4	(O3bネットワークス)（英語版）	タレス・アレーニア	ソユーズ-STB/ フレガート-MT	クールー	2013年6月25日	4機同時打ち上げ。英国王室属領
フランス カタール	ユーテルサット25B / (エスヘイル1)	ユーテルサット (エスヘイルサット)（英語版）	SS/L	アリアン5ECA	ギアナ宇宙基地	2013年8月23日	カタール初の衛星であるが、ユーテルサット社との共同事業として打ち上げられた。
ペルー	(PUCP-Sat 1)（スペイン語版）			ドニエプル	ヤースヌイ	2013年11月21日
ボリビア	(トゥパク・カタリ1)（英語版）		CAST	長征3号B/E	西昌	2013年12月20日
リトアニア	LitSat-1/(Lituanica SAT-1)（英語版）			アンタレス120	MARS	2014年1月9日	2基同時に打上げ、ISSに輸送されそこから展開された。旧ソ連の構成国。
ベルギー	QB50P1/(QB50P2)（ドイツ語版）	(フォン・カルマン流体力学研究所)（英語版）		ドニエプル	ヤースヌイ	2014年6月19日	2機同時に打ち上げ
イラク	ティグリサット	(MOST)（英語版）/ラ・サピエンツァ
ウルグアイ	アンテルサット	(UdelaR)（英語版）
トルクメニスタン	(トルクメンアーレム52E/ モナコサット)（英語版）	TNSA	タレス・アレーニア	ファルコン9	ケープカナベラル	2015年4月27日	旧ソ連の構成国
ラオス	ラオ1号	(ラオス国家科学技術庁)	CAST	長征3号B/E	西昌	2015年11月20日
フィンランド	(アールト-2)（フィンランド語版）	アールト大学	アールト大学	アトラスV 401	(CCAFS)	2017年4月18日
バングラデシュ	(BRAC ONNESHA)（英語版）	(BRAC大学)（英語版）	九州工業大学	ファルコン9FT	ケネディ	2017年6月3日	ガーナ・モンゴル両国初の衛星と同時打ち上げ
ガーナ	(ガーナサット-1)（英語版）	(オールネーションズ大学)（英語版）					バングラディシュ・モンゴル両国初の衛星と同時打ち上げ
モンゴル	(マザーライ)（英語版）	モンゴル国立大学					バングラディシュ・ガーナ両国初の衛星と同時打ち上げ
ラトビア	(Venta-1)（リトアニア語版）	(ヴェンツピルス大学)（英語版）	(ヴェンツピルス大学)（英語版）	PSLV-CA	サティシュ・ダワン	2017年6月23日	スロバキア初の衛星と同時打ち上げ
スロバキア	(SkCube)（チェコ語版）	(SOSA)（英語版）	(SOSA)				旧チェコスロバキアの一部、ラトビア初の衛星と同時打ち上げ

註

1. ^ ^{a b c} McDowell, Jonathan. “Launch Log”. Jonathan's Space Page. 2013年5月1日閲覧。
2. ^ Zak, Anatoly. “Sputnik's Mission”. RussianSpaceWeb. 2013年3月4日閲覧。
3. ^ “Explorer 1”. Milestones of Flight. Smithsonian National Air and Space Museum. 2013年3月4日閲覧。
4. ^ “Timeline: 1960s”. Space Research: 50 Years and Beyond. University of Leicester. 2013年3月4日閲覧。
5. ^ “Alouette I and II”. Canadian Space Agency. 2013年3月4日閲覧。
6. ^ ^{a b} Russo, Arturo (2002). The Century of Space Science. 1. Springer. p. 52. ISBN (0-7923-7196-8) 
7. ^ Kramer, Herbert J. (2002). Observation of the Earth and Its Environment: Survey of Missions and Sensors. Springer. p. 160. ISBN (3-5404-2388-5) 
8. ^ Williamson, Mark. Spacecraft Technology: The Early Years. Institution of Engineering and Technology. p. 85. http://www.amazon.com/Spacecraft-Technology-Early-Years-History/dp/0863415539 2013年3月4日閲覧。 
9. ^ ^{a b} “ESA Achievements” (PDF). European Space Agency. 2013年2月26日閲覧。
10. ^ “ELDO/ESRO/ESA: Key Dates 1960-2013”. European Space Agency. 2013年2月26日閲覧。
11. ^ “When did the first German satellite go into space?”. DLR (2009年11月23日). 2013年5月1日閲覧。
12. ^ “Ohsumi”. Japan Aerospace Exploration Agency. 2013年5月1日閲覧。
13. ^ Long, Wei (2000年4月25日). “China Celebrates 30th Anniversary Of First Satellite Launch”. Space Daily. 2013年5月1日閲覧。
14. ^ ^{a b c d e f g h} “First Time in History”. The Satellite Encyclopedia. 2013年5月1日閲覧。
15. ^ ^{a b c} “Central and Eastern Europe Make History with Small Satellites”. European Space Agency (2012年2月13日). 2013年5月1日閲覧。
16. ^ Krebs, Gunter. “BKA (BelKa 2)”. Gunter's Space Page. 2013年5月1日閲覧。
17. ^ “Belarus' first satellite enters orbit”. Xinhua. (2012年7月24日). http://news.xinhuanet.com/english/sci/2012-07/24/c_131733987.htm 2013年5月1日閲覧。 
18. ^ Fisher, Max (2012年12月12日). “Real-time satellite tracker shows precise location of North Korea’s new satellite”. Washington Post. http://www.washingtonpost.com/blogs/worldviews/wp/2012/12/12/real-time-satellite-tracker-shows-precise-location-of-north-koreas-new-satellite/ 2013年5月1日閲覧。 
19. ^ Agayev, Zulfugar (2013年2月8日). “First Azeri Satellite Launched, Two More Planned in 2015-2016”. Bloomberg. http://www.bloomberg.com/news/2013-02-08/first-azeri-satellite-launched-two-more-planned-in-2015-2016.html 2013年5月1日閲覧。 
20. ^ “”. BRITE-Constellation. Universität Wien. 2013年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月1日閲覧。
21. ^ Barbosa, Rui C. (2013年4月26日). “China back in action with Long March 2D launch of Gaofen-1”. NASASpaceflight.com. 2013年5月1日閲覧。

関連項目

• 人工衛星
• 各国初の軌道投入の年表
• 宇宙飛行の年表