KAIST(カイスト、朝鮮語: 카이스트)は、大韓民国の国立大学である。正式名称は韓国科学技術院(かんこくかがくぎじゅついん、朝鮮語: 한국과학기술원、英語: Korea Advanced Institute of Science and Technology)。
概要
ロイター通信による2015年度世界イノベーション大学ランキングでは、第10位(上位10校の中で唯一のアメリカ以外の大学。東京大学は24位)[1]。2016年度は、第6位[2]。
QS世界大学ランキングによって、アジアの大学において2位(1位はシンガポール国立大。日本で最上位は10位の東京大学)と2014年に評価されている[3]。
グローバル急進政策の代表校として、全ての講義が英語で行われている[4](TOEFL80点以上が入学条件)。
1971年、当時の朴正煕大統領[5]が高度科学技術人材を輩出する体系的な理工系大学院を国内に設立する必要性や海外への頭脳流出の抑制等を目的に、国内初の研究中心の理工系大学院として発足させたのが始まりである。韓国科学技術院法に基づき設置された法人であり、その設立目的は同法第1条に次のように規定されている[6]。
- 深い理論と実際的な応用力とで国の産業の発展に寄与する高度科学技術人材の養成
- 国の政策で推進する中長期的な研究開発と国の科学技術力の涵養のための基礎・応用研究の実施
- 各分野の研究機関及び産業界と連携した研究の支援
- 大田広域市の本部の他に分院もある。旧称は韓国科学技術院。未来創造科学部(現・科学技術情報通信部)所管。
2021年12月29日、済州島(翰京面)龍水里にてKAIST設立50周年記念行事が行われた。目玉はKAIST所属の研究者が創業したスタートアップ企業、ペリジーエアロスペースによるロケットの打ち上げであったが失敗に終わった[7]。
歴史
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組織
- 自然科学大学
- 物理学科
- 数理科学科
- 化学科
- ナノ科学技術大学院
- 生命科学技術大学
- 生命科学科
- バイオ及び脳工学科
- 医科学大学院
- 工科大学
- 情報科学技術大学
- 電気及び電子工学科
- コンピューター学科
- 情報通信学科
- 産業及びシステム工学科
- 知識サービス工学科
- 産業デザイン工学科
- ウェブサイエンス工学専攻
- 情報保護大学院
- 人文社会融合科学大学
- 人文社会科学科
- 技術経営学科
- 文化技術大学院
- 未来戦略大学院
- 科学技術政策大学院
- 経営学部
- 経営工学部
- テクノ経営大学院
- 金融専門大学院
- 情報メディア経営大学院
- グリーン成長大学院
軍事・防衛研究
2018年、KAISTが人工知能(AI)を軍事目的に応用する研究を進めると伝えられ、海外の一部のAI研究者から批判を受けた[12]。
脚注
- ^ The World's Most Innovative Universities 2015
- ^ The World's Most Innovative Universities 2016
- ^ QS University Rankings: Asia 2014
- ^ [Piller, I. and Cho, J., “Neoliberalism as Language Policy,” Language and Society, vol. 42, 2013]
- ^ Park, Geunhong (21 April 2011). "The Advance of a Korean Institute: A Brief History of KAIST". herald.kaist.ac.kr. KAIST Herald.
- ^ KAISTウェブサイト
- ^ “【コラム】「KAIST周年ロケット」が失敗した3つの理由=韓国(1)”. 中央日報 (2022年1月18日). 2022年1月25日閲覧。
- ^ a b 『(KIST)』 - コトバンク
- ^ Energy(エネルギー)、Environment(環境)、Water(水)、Sustainability(持続可能性)を指す
- ^ チョ・チョンシクは人名。KAISTに寄付した人物で、この寄付金で同大学院が設立された
- ^ 100億ウォン台不動産をKAISTに寄付、Joongang Ilbo、2010年06月18日13時50分、中央日報日本語版 、2016年11月25日閲覧。
- ^ AI兵器開発?KAISTは否定『東亜日報』日本語版サイト(2018年4月6日)2018年4月6日閲覧。