古賀 優大（こが ゆうだい、1998年8月7日 - ）は、福岡県柳川市出身[2] のプロ野球選手（捕手）。右投右打。東京ヤクルトスワローズ所属。
経歴
プロ入り前
柳川市立東宮永小学校1年生から「柳川城内ボーイズ」で軟式野球を始め[3][4]、柳川市立柳城中学校では「ヤング友愛野球クラブ」に所属する[3][5]。
明徳義塾高等学校では、1年生秋からレギュラーに定着し、2年生夏の第97回全国高等学校野球選手権大会、3年生春の第88回選抜高等学校野球大会、3年生夏の第98回全国高等学校野球選手権大会と3季連続の甲子園大会に出場を果たす[3]。3年生の夏にはベスト4に貢献した[2]。高校通算5本塁打。
2016年10月20日に行われたプロ野球ドラフト会議で、東京ヤクルトスワローズから5位指名を受け、11月18日に年俸500万円で契約を結んだ[6]。背番号は57。
ヤクルト時代
2017年、6月23日に一軍登録されたが試合に出場することなく6月26日に抹消された[7]。二軍公式戦において62試合に出場し、1本塁打、21打点、打率.208の成績を残した[8]。11月25日から台湾で開催されるアジアウインターベースボールリーグにおいて、NPBイースタン選抜に選出される[9]。
2018年、5月6日の広島東洋カープ戦で10回裏から途中出場、11回二死の打席で四球で出塁し、次打者・坂口智隆の二塁打でサヨナラのランナーとしてホームを踏んだ。また、5月15日の読売ジャイアンツ戦（鹿児島）では7戦目にして勝ちのないデーブ・ハフとバッテリーを組み、好リードで8回1失点、来日初勝利に導いた[10]。
2019年、シーズン最終戦の9月28日の巨人戦（明治神宮）で山口俊から同点へと繋ぐバスターヒットを放つ。
2020年、オープン戦は打撃好調だったが、シーズンに入って37打席連続無安打を記録するなど苦しんだ[11]。
2021年は開幕1軍を勝ち取り、7月3日の中日ドラゴンズ戦で4安打3打点の活躍を見せる[12]など自己最多の出場機会を得た[13]。
選手としての特徴・人物
守備面では、確実性のあるリードと堅実なキャッチング、二塁送球タイム1.78秒を記録した強肩に定評がある[14]。
一方で打撃においては、ミートセンスに長け三振率の低さは優秀であるものの、パワー不足ゆえに野手の守備範囲に飛ぶケースが多く、低打率のシーズンが続いている。また選球眼に難があり、四球率の低さが毎年の課題となっている。
詳細情報
年度別打撃成績
| 年 度 | 球 団 | 試 合 | 打 席 | 打 数 | 得 点 | 安 打 | 二 塁 打 | 三 塁 打 | 本 塁 打 | 塁 打 | 打 点 | 盗 塁 | 盗 塁 死 | 犠 打 | 犠 飛 | 四 球 | 敬 遠 | 死 球 | 三 振 | 併 殺 打 | 打 率 | 出 塁 率 | 長 打 率 | O P S |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018 | ヤクルト | 7 | 15 | 13 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | .077 | .143 | .077 | .220 |
| 2019 | 11 | 17 | 15 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | .200 | .250 | .200 | .450 | |
| 2020 | 27 | 46 | 42 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 4 | 4 | .048 | .089 | .048 | .137 | |
| 2021 | 54 | 125 | 116 | 12 | 26 | 2 | 0 | 0 | 28 | 7 | 0 | 0 | 4 | 0 | 4 | 1 | 1 | 16 | 1 | .224 | .256 | .241 | .498 | |
| 2022 | 37 | 77 | 71 | 2 | 13 | 3 | 0 | 0 | 16 | 4 | 0 | 0 | 2 | 2 | 2 | 1 | 0 | 11 | 3 | .183 | .200 | .225 | .425 | |
| 通算：5年 | 136 | 280 | 257 | 16 | 45 | 5 | 0 | 0 | 50 | 13 | 0 | 0 | 9 | 3 | 8 | 2 | 3 | 35 | 9 | .175 | .207 | .195 | .401 | |
- 2022年度シーズン終了時
年度別守備成績
| 年 度 | 球 団 | 捕手 | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | 捕 逸 | 企 図 数 | 許 盗 塁 | 盗 塁 刺 | 阻 止 率 | ||
| 2018 | ヤクルト | 7 | 29 | 3 | 0 | 0 | 1.000 | 2 | 2 | 1 | 1 | .500 |
| 2019 | 9 | 38 | 2 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 5 | 5 | 0 | .000 | |
| 2020 | 25 | 100 | 13 | 0 | 0 | 1.000 | 3 | 7 | 5 | 2 | .286 | |
| 2021[注 1] | 44 | 266 | 33 | 1 | 5 | .997 | 2 | 21 | 17 | 4 | .190 | |
| 2022[注 2] | 34 | 167 | 18 | 0 | 3 | 1.000 | 2 | 13 | 8 | 5 | .385 | |
| 通算 | 119 | 600 | 69 | 1 | 8 | .999 | 9 | 48 | 36 | 12 | .250 | |
- 2022年度シーズン終了時
記録
- 初記録
- 初出場・初先発出場：2018年5月2日、対中日ドラゴンズ5回戦（明治神宮野球場）、8番・捕手で先発出場
- 初打席：同上、2回裏に笠原祥太郎から一直
- 初安打：同上、4回裏に笠原祥太郎から中前安打
- 初打点：2018年5月9日、対中日ドラゴンズ8回戦（金沢市民野球場）、2回表に吉見一起から一前スクイズ犠打
背番号
- 57（2017年 - ）
登場曲
- 「道」GReeeeN（2017年 - 2019年）
- 「できっこないを やらなくちゃ」サンボマスター（2020年 - ）
代表歴
- 2017アジアウインターベースボールリーグ：NPBイースタン選抜[9]
脚注
注釈
出典
- ^ “ヤクルト - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2022年12月5日閲覧。
- ^ a b “【ヤクルト】ドラ５古賀、高校の先輩“琴奨菊級”の活躍誓う”. スポーツ報知 (2017年1月8日). 2017年8月5日閲覧。
- ^ a b c d “細身のヤクルト５位古賀、琴奨菊先輩見習い体重増だ”. 日刊スポーツ (2017年1月8日). 2017年8月5日閲覧。
- ^ “プロ野球選手誕生”. 柳川市公式ウェブサイト (2017年3月8日). 2017年8月5日閲覧。
- ^ “ニュース 8期生古賀優大君 Yakult5位指名おめでとう！”. ヤング友愛野球クラブ公式ウェブサイト (2016年10月24日). 2017年8月5日閲覧。
- ^ ヤクルト、ドラフト５位の明徳義塾・古賀と合意スポニチ 2016年11月18日掲載
- ^ 巨人橋本、阪神守屋らが抹消／プロ野球26日公示日刊スポーツ 2017年6月26日掲載
- ^ “2017年度 東京ヤクルトスワローズ 個人打撃成績（イースタン・リーグ）”. NPB.jp. 2017年11月19日閲覧。
- ^ a b “2017アジアウインターベースボールリーグ（AWB）NPBメンバー一覧”. NPB.jp (2017年11月17日). 2017年11月19日閲覧。
- ^ “ヤクルト・ハフ来日初勝利 捕手古賀に変更し成功”. 日刊スポーツ. (2018年5月15日)
- ^ “【ヤクルト】来季５年目捕手の古賀優大は７０万円増で契約更改「来年勝負をかけて」”. スポーツ報知 (2020年12月3日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “ヤクルト古賀優大 “正妻”アピール４安打＆先発小川の完投導く好リード - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2021年8月2日閲覧。
- ^ 『プロ野球カラー名鑑』ベースボール・マガジン社、20頁。
- ^ “古賀優大 | 東京ヤクルトスワローズ | 選手”. 週刊ベースボールONLINE. 2021年12月18日閲覧。
参考文献
- ベースボール・マガジン社 編『ベースボール・レコード・ブック』 2022日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社、2021年。ISBN (978-4-583-11429-3)。 52ページ参照。
- ベースボール・マガジン社 編『ベースボール・レコード・ブック』 2023日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社、2022年。ISBN (978-4-583-11546-7)。 296ページ参照。