原 欣伸(はら よしのぶ、1968年8月31日 - )は、日本の政治家。愛知県犬山市長(1期)。元愛知県議会議員(4期)、元犬山市議会議員(1期)。
来歴
愛知県立江南高等学校、日本体育大学体育学部体育学科卒業[1]。愛知県議会議員(犬山市選挙区選出)石田芳弘の秘書を11年間務めたのち[2]、2003年(平成15年)に犬山市議会議員、2007年(平成19年)愛知県議会議員に当選。県議時代は自民党愛知県連幹事長などを歴任した[3]。
2022年犬山市長選挙
2022年(令和4年)11月20日告示の犬山市長選挙に立候補。同年4月にこの選挙に立候補せず、退任を表明していた現職市長の山田拓郎は早々に原を後継指名し全面支援を表明したほか、保守系市議[注釈 1]や各種団体など幅広い支持を集め選挙戦を終始優位に進めた[4]。大きな争点がなく投票率が低調に終わった点[注釈 2]も組織力を軸とした陣営に優位に働いた。11月27日の投開票の結果、元市議の丸山幸治、元市長の田中志典を破り初当選[5]。
※当日有権者数:59,386人 最終投票率:47.66%(前回比:-1.97pts)
候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
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原欣伸 | 54 | 無所属 | 新 | 17,675票 | 63.09% | |
丸山幸治 | 44 | 無所属 | 新 | 5,291票 | 18.89% | |
田中志典 | 64 | 無所属 | 元 | 5,047票 | 18.02% |
市政
給食費の無償化
2023年(令和5年)1月12日、年頭の記者会見で子育て支援策として第二子の中学校給食費を無償化すると明らかにした[6]。具体的な開始時期は調整中で、2月の新年度予算案発表までには決めるという。市によると、対象は約870人で、約5500万円の財源が新たに必要になる。原は会見で「(少子高齢化は)犬山の一番の弱み。子どもたちの未来に投資をしていきたい」と述べた。市ではすでに第三子以降について、保育園から中学校までの給食費が無料になっている。原は初当選した2022年11月の市長選で「給食費無償化の拡充」と「多子多胎世帯への子育て支援の拡大」を公約していた。
マスク着用不要に
2023年(令和5年)2月9日、3月に実施される市内小中学校の卒業式、保育園の卒園式について、「マスク着用は原則求めない」と保護者に通知した[7]。国も同様の方針を出しており、現場が混乱しないよう市の対応をいち早く示したという。希望する人のマスク着用は妨げない。原はメッセージで「笑顔など表情の見える式典を送っていただきたい。マスクなしの思い出を作ってあげたい。『マスクは外しちゃいけないんだ』という心のマスクも徐々に外してあげたい、という思いを強く持っている」とした。
脚注
注釈
出典
- ^ “原よしのぶプロフィール”. 2022年11月28日閲覧。
- ^ 『中日新聞』2022年09月04日朝刊県内版16頁、「犬山市長選 原県議出馬へ」
- ^ “自民県連会長に丹羽氏選出 幹事長には原氏”. 中日新聞. (2022年1月23日)2022年11月28日閲覧。
- ^ 『中日新聞』2022年11月28日朝刊近郊版8頁、「犬山市長選 元県議の原さん初当選」
- ^ “愛知 犬山市長選挙 元県議の原欣伸氏が初当選”. NHK. 2022年11月28日閲覧。
- ^ 『中日新聞』2023年1月13日朝刊近郊版14頁、「第2子の中学給食無料へ 犬山市長会見 時期は調整中」
- ^ 水越直哉「犬山の卒業・卒園式 マスク着用不要に」『中日新聞』2023年2月10日付朝刊、近郊版、14面
外部リンク
- 原よしのぶ公式サイト