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概要
全長1723m、鉄道と道路が走る道路鉄道併用の吊橋である。完成時点では日本最長の吊橋であり、また、道路鉄道併用としては世界最長の吊橋であったが[1]、前者は1998年の明石海峡大橋の完成で、後者は1997年の香港・青馬大橋の完成でその座を明け渡している。
三つ子島を挟み北に北備讃瀬戸大橋が連なる2連吊橋(三つ子島側(橋台)"4A"を共用)となっており、その先には与島がある。内陸側には番の州高架橋が繋がっている。橋桁下は備讃瀬戸南航路で大型タンカーなども往来する。また、橋に隣接して瀬戸大橋記念公園がある。
橋脚と橋台の基礎は、海底を岩盤面まで掘削した上に構築されている。特に番の州側の橋台"7A"と2本の橋脚"5P"、"6P"の基礎は掘削後の水深が32m〜50mという大水深のため、世界で初めて、造船所で製作したケーソンを現地に曳航してきてから沈めてコンクリートを充填し基礎とする「設置ケーソン工法」が用いられた。
北備讃瀬戸大橋と南備讃瀬戸大橋の双方のメインロープが入っている橋台の内部は、南備讃瀬戸大橋のロープが橋台の北側に、北備讃瀬戸大橋のロープが橋台の南側に固定されている。これは、ロープにかかる力が橋台を締める方向になるようにするためである(逆向きだと、橋台を外側へ引っ張るように力がかかり、弱くなる)。
データ
関連画像
南備讃瀬戸大橋の路上
南備讃瀬戸大橋をくぐる飛鳥II
隣接する橋梁
脚注
- ^ 佐藤健太郎 2014, p. 33、「国道の名所を行く」より