『十二国記 -赫々たる王道 紅緑の羽化-』(じゅうにこくき -かくかくたるおうどう こうりょくのうか-)とは、コナミから2004年6月17日に発売されたPlayStation 2用ゲームソフト。小説およびアニメ作品『十二国記』を題材とした作品で、アニメ版の「風の万里 黎明の空」をベースとして脚色されたストーリーが展開される。
前作『十二国記 -紅蓮の標 黄塵の路-』のデータを引継ぐことにより、前作の最後にたどったストーリーによって、ストーリーの一部に変化が起こる。
あらすじ
基本的なストーリーの流れについては、(十二国記#「風の万里 黎明の空」)を参照。
システム
全7章構成で各章は、
- 朝議にて、国内の問題についての報告などを聞く
- 金波宮と堯天にて、情報収集や冒険の準備などを行う
- 現地に赴いて、調査を行う
- 朝議にて、調査の結果を報告する
という流れで進行する。
仲間
シナリオ進行に伴い仲間が増えていき、最終的には、
- 陽子(固定)
- 楽俊(前作からデータを引継いだ場合、前作での選択肢によっては登場しないこともある)
- 紫雲
- 琳欄
- 虎嘯
- 桓魋
の6人から任意の3人でパーティを構成する。
属性と使令
陽子は「火」、楽俊は「風」といった具合に仲間には属性が存在し、各々が習得する特殊技も属性に関連したものである。特殊技を使用するには「気力」が必要で、攻撃する・ダメージを受けるなどで上昇、特殊な攻撃などで減少する。
使令は、戦闘中に召喚することで、それぞれ特殊な攻撃を行う。使令を召喚するには特殊技を使用する必要があり、特殊技を使用することで蓄積される各属性ポイントを消費する。消費数は使令ごとに異なり、「風×2」や「水×2、火×1」など様々である。
使令を仲間に護衛とすることが可能である。使令を護衛とすることで仲間のパラメータは変化し、変化量は属性同士の相性で決まる。また、護衛している仲間のみ召喚することが可能である。
使令は初期は4種、最大15種が存在する。新たな使令を得るには、折伏に必要な石を集めて景麒に渡し、一定時間を経過する必要がある。初期の4種以外の名前は、複数の選択肢の中からプレイヤーが任意で選択することが可能である。
主なミニゲーム等
- 十二国牌
- コンピュータとの対戦カードゲームで、十二国記の登場人物が描かれた5枚の手札を交換していき、関連性のある手札で役を作り、合計点で多いほうが勝ちとなる。勝ったときはカードを入手できる。
- 十二国記講座、新十二国記講座
- (六太)による十二国記に関するクイズ。「十二国記講座」は前作と同様の内容、「新」は新規のクイズである。それぞれ5段階の難易度で、10問ずつの全10レベルで構成される。
登場人物
原作に登場する人物については十二国記の登場人物を参照。本項では、「赫々たる王道 紅緑の羽化」オリジナルの人物のみを扱う。なお、秀雷・東望・羅城については『十二国記 -紅蓮の標 黄塵の路-』も参照。
- 紫雲(しうん)
- 声:阪口大助
- (山客)の男性。言葉の通じない十二国に流れ着き、山賊となっている。
- 琳欄(りんらん)
- 声:金月真美
- ウサギの(半獣)の女性。先王の時代の弾圧によって隠れ住んだ半獣の集落に住む。
- 秀雷(しゅうらい)
- 声:若林直美
- 慶国内で活動する傭兵。前作データを引継いでいることが登場する条件であるが、引継ぐデータによっては登場しない。
- 東望(とうぼう)
- 声:石塚堅
- 慶国内で活動する傭兵。秀雷の部下。前作データを引継いでいることが登場する条件であるが、引継ぐデータによっては登場しない。
- 羅城(らじょう)
- 声:風間勇刀
- 前作データを引継いでいることが登場する条件であるが、引継ぐデータによっては登場しない。