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北神急行電鉄7000系電車

北神急行電鉄7000系電車(ほくしんきゅうこうでんてつ7000けいでんしゃ)は、北神急行電鉄1987年昭和62年)に導入した通勤形電車[1]神戸市が北神急行電鉄に関する資産を譲受したことに伴い2020年令和2年)6月1日より神戸市交通局の車両となった。

北神急行電鉄7000系電車
7000系7155ほか6両編成(2015年、西神南駅
基本情報
運用者 北神急行電鉄神戸市交通局
製造所 川崎重工業
製造年 1987年 - 1989年
製造数 5編成30両(15M15T)
運用開始 1988年4月2日
投入先 北神線西神・山手線
主要諸元
編成 5両編成 (3M2T) → 6両編成 (3M3T)
軸配置 2′2′+Bo′Bo′+Bo′Bo′+2′2′+Bo′Bo′+2′2′
軌間 1,435 mm[1]
電気方式 架空単線式直流1,500V[1]
最高運転速度 90 km/h
設計最高速度 100 km/h[1]
起動加速度 3.0 km/h/s[1]
減速度(常用) 3.5 km/h/s[1]
減速度(非常) 4.5 km/h/s[1]
車両定員 (Tc)121(座席48・7000系)[1]
(Tc)129(座席48・7000-A系)[2]
(M)134(座席56・7000系)[1]
(M1・M3)141(座席56・7000-A系)[2]
(M2)142(座席56・7000-A系)[2]
(T)142(座席54)[2]
自重 (Tc1)29t[2]
(Tc2)28.5t[2]
(T1)24t[2]
(M1・M2)35t(7000系)[2]
(M3)34t(7000系)[2]
(M1)33.5t(7000-A系)[2]
(M2)31.5t(7000-A系)[2]
(M3)33.8t(7000-A系)[2]
全長 19,000 mm[1]
全幅 2,790 mm[1]
全高 4,090 mm[1]
車体 アルミニウム合金[1]
台車 SUミンデン式[1]
FS531、FS031、FS031A[1]
主電動機 かご形三相誘導電動機[1]
MB-5021-A(7000系)[1]
MB-5160-B(全閉自冷式、7000-A系)[2]
主電動機出力 170 kW / 基[1]
駆動方式 WN駆動方式
歯車比 6.73[1]
編成出力 2,040 kW
制御方式 VVVFインバータ制御
7000系:GTOサイリスタ素子[1]
7000-A系:フルSiC-MOSFET素子[2]
制御装置 三菱電機製(1C4M方式)
7000系:MAP-184-15V12[1]
7000-A系:MAP-174-15V286[2]
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ[1]
抑速ブレーキ
(HRDA-1[1]日本エヤーブレーキ製)
保安装置 自動列車制御装置 (CS-ATC)
自動列車運転装置 (ATO)[1]
備考 更新車は7000-A系に改称
(テンプレートを表示)
登場時・5連時代の7000系(谷上駅
車内
側面英字ロゴ
行先表示機がフルカラーLEDに改造された後の7055号車

北神急行時代の2015年から2018年にかけて制御機器の更新が行われ、更新車は7000-A系に系列変更されている。

概要

1988年(昭和63年)の北神線開業に合わせて前年の1987年から製造された[1]神戸市営地下鉄西神・山手線の規格に合わせたアルミ合金製19m3扉車体で、窓配置や編成の構成も同一である[1]

製造は川崎重工業で、寸法や性能、運転関係の機器配置は神戸市交通局の1000形に準じつつ、新技術の導入が実施された[3]。翌1988年に投入した2000形との比較では、前照灯尾灯の配置、冷房装置の外キセの形状、前面ステップの有無などの差異がある。

また、主回路制御装置は三菱電機GTOサイリスタ素子によるVVVFインバータ制御が採用された[1][4]。制御装置1基で4個の電動機を駆動する1C4M方式であり[1]、6両編成での電動車 (M) と付随車 (T) の比率(MT比)は1:1である。起動加速度は3.0km/h/sとなっている[5]。ブレーキ装置は回生ブレーキ併用の電気指令式ブレーキが採用された[6]

台車住友金属工業(現・新日鐵住金→日本製鉄)製のSUミンデン式空気ばね台車が採用されており、電動台車にはFS531が、付随台車にはFS031が使用されている[7]

デザイン面で親会社の阪急電鉄の影響を大きく受けており、座席にゴールデンオリーブ色のモケットを、内壁にマホガニー木目調のデコラを採用している[8]。後に車両連結面に設置された転落防止幌も、阪急タイプのバネで互いに押し合い隙間が出来ないもの(神戸市所有車は単純な板状で中央に隙間ができる)である。車体塗装は阪急車とは異なり、アイボリー地に窓周りが淡茶色のツートンカラーとされた。

放送装置は車内・車外にスピーカーが設けられ、車外スピーカーは冷房装置のキセ内に設置された[9]。当初より北神線でのワンマン運転のため自動放送に対応しており、2012年7月1日からは西神・山手線でも自動放送が行われている。

北神線開業当時、谷上駅に隣接する谷上SHビル内に存在したミニ博物館「とらふぃっくぷらざ」に本系列の実物大車体レプリカが展示されていた。運転シミュレーションも併設され、三宮 - 谷上間も一部映像を短縮しつつ体験できるようになっていたが、この施設は既に閉館され、車体レプリカも現存しない。

神戸市交通局ではホームドア設置にあわせて西神・山手線の全車両を6000形に置き換える計画となっているが、2018年6月22日時点では当形式に関しては代替車両の計画は具体化しておらず、今後も当面運用を続けることが北神急行公式Facebookにて発表されていた[10]。しかし、神戸市交通局の令和2年度予算説明書には「令和5年度をめどに全車を6000形へ更新する」旨が記述されており、2023年度に6000形1編成に置き換えられて形式消滅となる予定である。[11]

車種構成

当初は5両編成で登場し[1]、神戸市の車両が6両編成化された1989年平成元年)に4号車(付随車、7550形)を増結している。その際、車両の製造が追いつかず第4編成の3号車 (7604) を暫定的に付随車扱いで第3編成に連結していた時期があった。この間第4編成は休車になっていたが、翌1990年に本来の付随車(7553および7554)が製造され、運用に復帰している。

車両番号の附番方法も阪急式(詳しくは「阪急電鉄」の項目を参照)が採用されたが、中間電動車が2種類あり、区別のためにM2車をさらに+100している。ただし、下1桁は阪急とは異なり「1」から振られている。

改造

2005年(平成17年)10月以後、車体再塗装の際に、側面窓上に英字ロゴHokushinkyuko Railway」が表記されるようになった[12]2006年(平成18年)10月までに、全編成が英字ロゴ表記入りとなった。

2014年12月1日から2015年1月16日にかけて、車内の客室灯・乗務員室灯を蛍光灯からLEDに変更した[13]

冷房装置の交換も行われ、2018年の7053Fをもって全編成の交換が完了した[14]

制御装置の更新

2015年度より機器更新工事が行われ[15]、VVVF制御装置がGTO素子からフルSiC-MOSFET素子に交換されている[13]。主電動機の出力に変更はないが、開放型から全密閉型に換装となり、補助電源装置(SIV)は140kVAのGTOから150kVAのIGBTに変更された[13]。更新車は形式を変更し7000-A系となったが[16][2]、車両番号の変更はない。2016年1月31日に第1編成の7051Fの6両が竣工した[17]

以降も継続して工事が行われ、2016年12月16日に7053Fが[15][18]、2017年12月13日には7052Fがそれぞれ竣工している[19][20]。7052Fでは行先表示器がフルカラーLED化され、上段に行先、下段に英語中国語韓国語および行先の駅ナンバリング表示も可能となった[21]。2018年9月21日には7054Fが、同年12月14日には7055Fが改造竣工し[22]、全編成の更新・形式変更が完了した。

歴史

運用

神戸市営地下鉄北神線、西神・山手線の谷上 - 西神中央間で運用されている。

西神・山手線では1993年から1995年まで快速列車が運行されていたが、北神急行車は快速には使用されず、7000系の方向幕には西神・山手線車両で快速運転開始時に撤去された「新長田」「大倉山」の表示が残されていた[24]

なお、6000形への置き換えにより、2022年6月10日に実施されたダイヤ改正で本系列の運用が縮小され、一部の車両が西神車庫にて疎開留置されている。また、同改正以降は朝ラッシュと夕ラッシュの運用のみになっている。

編成一覧

2021年4月1日現在[25]7550形は女性専用車両。

 
 
形式 Tc1 M1 M2 T1 M3 Tc2 更新改造竣工
編成
番号
1 7051 7501 7601 7551 7511 7151 2016年1月31日[17]
2 7052 7502 7602 7552 7512 7152 2017年12月13日[20]
3 7053 7503 7603 7553 7513 7153 2016年12月16日[18]
4 7054 7504 7604 7554 7514 7154 2018年9月21日[26]
5 7055 7505 7605 7555 7515 7155 2018年12月14日[26]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac 鉄道ジャーナル』第21巻第12号、鉄道ジャーナル社、1987年10月、85-87頁。 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “” (PDF). 北神急行電鉄. 2017年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月1日閲覧。 pp.18
  3. ^ 北神急行電鉄鉄道部「北神急行電鉄 7000系」『鉄道ピクトリアル』1987年10月号、54頁。
  4. ^ 磁励音は1986年(昭和61年)に登場した近鉄3200系電車新京成電鉄8800形電車などに類似する。
  5. ^ 北神急行電鉄鉄道部「北神急行電鉄 7000系」『鉄道ピクトリアル』1987年10月号、56頁。
  6. ^ 北神急行電鉄鉄道部「北神急行電鉄 7000系」『鉄道ピクトリアル』1987年10月号、57頁。
  7. ^ FS531 FS031 / 北神急行電鉄7000系 台車近影(鉄道ホビダス)、2018年7月2日。
  8. ^ 北神急行電鉄鉄道部「北神急行電鉄 7000系」『鉄道ピクトリアル』1987年10月号、55頁。
  9. ^ 北神急行電鉄鉄道部「北神急行電鉄 7000系」『鉄道ピクトリアル』1987年10月号、58頁。
  10. ^ hokushinkyukoの投稿(1306007609529335) - Facebook
  11. ^ “令和5年度 予算の概要”. 2023年5月2日閲覧。
  12. ^ “車体側面に英字ロゴ表記”. 北神急行電鉄. 2020年5月30日閲覧。
  13. ^ a b c ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2016』交通新聞社、2016年、163頁。
  14. ^ “北神急行7000系7053編成のクーラーが交換される”. 鉄道ファン. railf.jp. (2018年4月26日). https://railf.jp/news/2018/04/26/200000.html 
  15. ^ a b 「2016年度 民鉄車両動向」『鉄道ピクトリアル』2018年10月号、電気車研究会、146頁。
  16. ^ “” (PDF). 北神急行電鉄. 2016年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月1日閲覧。 pp.7
  17. ^ a b c ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2016』交通新聞社、2016年、203頁。
  18. ^ a b ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2018』交通新聞社、2017年、201頁。
  19. ^ 「2017年度 民鉄車両動向」『鉄道ピクトリアル』2018年10月号、電気車研究会、162頁。
  20. ^ a b ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2018』交通新聞社、2018年、202頁。
  21. ^ “北神急行7052編成の車外表示機がフルカラーLEDに”. 鉄道ファン. railf.jp鉄道ニュース (交友社). (2017年12月25日). http://railf.jp/news/2017/12/25/160000.html 
  22. ^ 「2018年度 民鉄車両動向」『鉄道ピクトリアル』2019年10月号、電気車研究会、144頁。
  23. ^ 地下鉄北神線始まる 北神急行が神戸市営化 /兵庫. 毎日新聞. 2020年6月2日配信, 2020年6月2日閲覧.
  24. ^ 奥田英夫『神戸市営地下鉄 写真集』神戸新聞総合出版センター、2012年。62頁。
  25. ^ ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2021』交通新聞社、2021年、174頁。
  26. ^ a b ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2019』交通新聞社、2018年、200頁。

参考文献

  • 北神急行電鉄鉄道部「北神急行電鉄 7000系」『鉄道ピクトリアル』1987年10月号(通巻485号)、電気車研究会。54-58頁。

外部リンク

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