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神戸市交通局6000形電車

神戸市交通局6000形電車(こうべしこうつうきょく6000がたでんしゃ)は、神戸市交通局2018年より神戸市営地下鉄西神・山手線北神線用として導入した通勤形電車である。

神戸市交通局6000形電車
神戸市営地下鉄6000形電車
(2021年7月 西神南駅
基本情報
運用者 神戸市交通局
製造所 川崎車両 [注 1]
製造年 2018年 -
製造数 27編成162両(2022年12月現在)
運用開始 2019年2月16日
投入先 西神・山手線北神線
主要諸元
編成 6両編成(3M3T)
軸配置 2′2′+Bo′Bo′+Bo′Bo′+2′2′+Bo′Bo′+2′2′
軌間 1,435 mm
電気方式 架空単線式
直流 1,500 V
最高運転速度 90 km/h
設計最高速度 100 km/h
起動加速度 3.3 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 808名
全長 19,000 mm[1]
車体長 18,570 mm (先頭車)[2]
18,500 mm (中間車)[2]
全幅 2,786 mm[1]
車体幅 2,780 mm[2]
全高 4,055 mm[1]
車体高 3,635 mm[2]
車体 アルミニウム合金efACE
台車 ボルスタ付き軸梁式台車
KW-215(電動)
KW-216(付随)[3]
主電動機 かご形三相誘導電動機
主電動機出力 170 kW[3]
駆動方式 WN駆動方式
歯車比 6.67=100/15[3]
制御方式 SiCハイブリッドモジュール適用IGBT素子VVVFインバータ制御
制御装置 日立製作所
VFI-HR1421H[3]
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ抑速ブレーキ
(テンプレートを表示)

概要

6000形は西神・山手線では約26年ぶりの新型車両であり、従来の車両から機器類を一新し、安全性の更なる向上とバリアフリー化、快適性向上、省エネ化を目指して設計された[4]。製造は川崎車両[注 2]である[5]

2022年度までに6両編成28本を順次投入し、西神・山手線の1000形18編成、2000形4編成、3000形6編成の合計28編成を6000形に置き換える[6][4]。また後に北神急行電鉄から譲受した7000系も置き換えの対象となり、2023年度に全て6000形に統一する予定である。西神・山手線では全駅にホームドアを設置する予定であり、6000形ではホームドアと車両扉の開閉連動が可能となる[7]他、ワンマン運転化にも対応している。

編成構成

編成は西神中央方から6100形 (Tc) - 6200形 (M1) - 6300形 (M2) - 6400形 (T) - 6500形 (M3) - 6600形 (Tc) で、3M3Tの6両固定編成となっている[4]。性能は従来車と同等の最高速度100km/h、最大加速度3.3km/h/s、常用減速度3.5km/h/s・非常減速度4.5km/h/sとされた[8]

定員と自重は6129(Tc1)が124人、29.5t。6229(M1)が140人、34.1t。6329(M2)が140人、32.0t。6429(T)が140人、25.6t。6629(Tc2)が124人、29.2tである[2]

車両番号は開業時の編成からの通し番号である[9]。3000形の最終番号である第28編成に続き、29編成目となる6000形第1編成は下2桁が29となっている[4][10]

編成図

編成例と車両別の諸元を記す[11][2]

方向
← 西神中央
新神戸・谷上 →
形式 6100形 6200形 6300形 6400形 6500形 6600形
車種 Tc1 M1 M2 T M3 Tc2
車両番号 6129 - 6229 - 6329 - 6429 - 6529 - 6629 -
自重 29.5 t 34.1 t 32.0 t 25.6 t 34.0 t 29.2 t
定員(座席) 124 (40) 140 (48) 140 (48) 140 (48) 140 (48) 124 (40)
搭載機器 CP・Bt V・SIV V V・SIV CP・Bt

構造

車体

車体は無塗装のアルミニウム合金製で、西神・山手線のイメージカラーである緑色を前面と側面のラインに配している[8]。デザインは川崎重工業が行い、監修を工業デザイナー奥山清行が代表を務める「KEN OKUYAMA DESIGN」が担当している[12]

2016年のイベント「交通フェスティバル」やウェブサイト上にて、新型車両のデザインをABCの3案から決定する投票を実施した[12]。その中から得票数の最も多かったB案の「街に馴染む丸みを帯びたフレンドリーなデザイン」「車両全体を巻き込むような安心感を与えるカラーリング」に決定した[13]

車両番号の文字表記は、神戸市電時代より使用される字体がベースとなっている[8]

行先表示器は神戸市営地下鉄で初めてフルカラーLED表示器が採用された。方向幕時代と同様に「回送」や「試運転」の表示は赤地で表示できるほか、行先を表示する場合でもイベントに応じた特別色での表示ができるようになっている(例:2021年・2022年にオリックス・バファローズが優勝した際、同球団のチームカラー(青地に金色文字)で行先を表示した)。

内装

車内の座席はオールロングシートで、座席幅を拡幅し、バケットシートを採用するなど快適性の向上を図った[10]。一般座席・優先席ともにグリーン系の配色で、座席表皮に千鳥柄を採用している[10]。木目調の大型袖仕切りに加え、ドア間の座席(9人掛け)に中仕切りとスタンションポールを設置。編成合計定員は808名(編成座席定員272名)[10]

車内案内表示器LCD)は1両あたり3カ所のドア上に2画面ずつ設置し、4カ国語表示による乗換案内や停車駅情報の提供を行う。一方、LCDの無いドア上には、ドアの開く方向を示す表示器がある。車椅子スペースは、従来通り3、4号車に1箇所ずつ設置されているが、その他の車両にも、それぞれ1箇所ずつ非常通報装置を省略したフリースペースがある[14]。各種照明はLED化され、客室内は間接照明としている[10]。ドアの開閉時に鳴動するドアチャイムは、JR東日本の通勤形車両等と同じものが採用されている[15]

側面の窓ガラスの面積も従来車より拡大され、車両間の貫通扉も大型のガラス扉となった[16]。なお、6000形では鎧戸からカーテンに変更された[10]

乗務員室

運転台は、従来車と同様の横軸ツーハンドル式を採用した[17]マスコン力行4ノッチと抑速3ノッチ、ブレーキは常用最大7ノッチである[17]。運転台の正面にはグラスコックピット用の画面があり、速度計・ブレーキ圧力計等を表示する画面と、車両・機器の状態を表示する画面をそれぞれ設けている[17]

主要機器

台車は川崎重工業(現・川崎車両)製の軸梁式ボルスタ付き空気ばね台車で、M車にKW215形を、Tc・T車にKW216形をそれぞれ装着する[2]

制御装置は日立製作所[18]のハイブリッドSiC素子を使用した2レベルのVVVFインバータ制御装置(VFI-HR1421H 形)を各電動車に1台ずつ搭載、4台の電動機を制御する1C4M方式である[2]。SiCを用いた素子を使用することで、装置の小型軽量化を図っている[19]主電動機は定格出力170kWのかご形三相誘導電動機である[2]

補助電源装置は三菱電機[18]ハイブリッドSiC素子を使用した静止形インバータ(SIV・NC-GAT150E 形)で、定格容量は 150 kVAを確保した[2]。2台のSIVは出力波型を同期させた並列同期運転を行っており、負荷が少ない時には片方のSIVを休止させる機能を備えている[2]

空気圧縮機(CP)は潤滑油が不要なオイルフリー式スクロール式を採用した(RR16T形・吐出量 1,360 L/min)。装置はナブテスコ製で、1台の機器箱に2台のCPおよび周辺機器が収納されたものである[20]

集電装置はシングルアーム式パンタグラフ[21]のPT7181-Aで、M1・M3車に各2台を搭載する[2]冷房装置は能力21.98 kW(18,900 kcal/h)のCU786形を各車屋根上に2基搭載する[22]

運用

北神線谷上駅 - 新神戸駅間と、西神・山手線の新神戸駅 - 西神中央駅間で運用されている。

2018年3月に川崎重工業兵庫工場から名谷車庫まで陸送され[5]、6月11日より日中試運転が行われていた[23]。営業運転開始に先立ち、2019年2月9・10日に市民向け試乗会が開催された[24]。その際は試乗会という表示が掲出された。

2019年2月16日、西神中央駅10時7分発の谷上行の列車より営業運転を開始した[6]。以後も増備が続いており、既存車両を置き換えている。

編成一覧

2022年4月1日現在の編成を基に記す[25]。以降に落成の編成も便宜的に含めて記載する。

← 西神中央
新神戸・谷上 →
竣工 営業運転開始
Tc1 M1 M2 T M3 Tc2
6129 6229 6329 6429 6529 6629 2018年11月14日[26][9] 2019年2月16日
6130 6230 6330 6430 6530 6630 2018年11月15日[26][9] 2019年2月18日
6131 6231 6331 6431 6531 6631 2019年5月13日[27][28] 2019年5月17日
6132 6232 6332 6432 6532 6632 2019年7月18日[27][28] 2019年7月22日
6133 6233 6333 6433 6533 6633 2019年9月3日[27][28] 2019年9月8日
6134 6234 6334 6434 6534 6634 2019年11月19日[27][28] 2019年11月26日
6135 6235 6335 6435 6535 6635 2019年12月24日[27][28] 2019年12月27日
6136 6236 6336 6436 6536 6636 2020年2月21日[27][28] 2020年2月25日
6137 6237 6337 6437 6537 6637 2020年3月31日[27][28] 2020年4月3日
6138 6238 6338 6438 6538 6638 2020年5月12日 2020年5月17日
6139 6239 6339 6439 6539 6639 2020年6月5日 2020年6月8日
6140 6240 6340 6440 6540 6640 2020年7月6日 2020年7月8日
6141 6241 6341 6441 6541 6641 2020年8月7日 2020年8月10日
6142 6242 6342 6442 6542 6642 2020年11月30日 2020年12月3日
6143 6243 6343 6443 6543 6643 2021年1月15日 2021年1月18日
6144 6244 6344 6444 6544 6644 2021年4月1日 2021年4月3日
6145 6245 6345 6445 6545 6645 2021年4月28日 2021年5月1日
6146 6246 6346 6446 6546 6646 2021年7月20日 2021年7月24日
6147 6247 6347 6447 6457 6647 2021年9月27日 2021年9月29日
6148 6248 6348 6448 6548 6648 2021年12月13日 2021年12月15日
6149 6249 6349 6449 6549 6649 2022年1月19日 2022年1月22日
6150 6250 6350 6450 6550 6650 2022年2月28日 2022年3月2日
6151 6251 6351 6451 6551 6651 2022年度 2022年4月29日
6152 6252 6352 6452 6552 6652 2022年度 2022年6月26日
6153 6253 6353 6453 6553 6653 2022年度 2022年8月28日
6154 6254 6354 6454 6554 6654 2022年度 2022年10月12日
6155 6255 6355 6455 6555 6655 2022年度 2022年12月22日

脚注

  1. ^ a b c 多田暁・安達充洋「新車ガイド 神戸市交通局6000形」『鉄道ファン』2019年10月号、51頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 多田暁・安達充洋「神戸市交通局6000形」『鉄道ピクトリアル』2019年10月号、111頁。
  3. ^ a b c d 交友社「鉄道ファン」通算696号(2019年4月号)
  4. ^ a b c d 多田暁・安達充洋「神戸市交通局6000形」『鉄道ピクトリアル』2019年10月号、106頁。
  5. ^ a b “神戸市交通局6000形が陸送される”. 鉄道ファン. railf.jp鉄道ニュース. (2018年3月26日). https://railf.jp/news/2018/03/26/203000.html 
  6. ^ a b “神戸市交通局6000形、市営地下鉄西神・山手線の新型車両デビュー”. マイナビニュース. (2019年2月16日). https://news.mynavi.jp/article/20190216-kobe6000/ 
  7. ^ “ホームドア全駅設置へ 神戸市営地下鉄西神・山手線”. 神戸新聞NEXT. (2018年7月5日). https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201807/0011415948.shtml 
  8. ^ a b c 多田暁・安達充洋「神戸市交通局6000形」『鉄道ピクトリアル』2019年10月号、107頁。
  9. ^ a b c 「2018年度 民鉄車両動向」『鉄道ピクトリアル』2019年10月号、電気車研究会、143-144頁。
  10. ^ a b c d e f “神戸市交通局6000形、西神・山手線の新型車両を公開 - 写真145枚”. マイナビニュース. (2019年2月8日). https://news.mynavi.jp/article/20190208-kobe6000/ 
  11. ^ 多田暁・安達充洋「新車ガイド 神戸市交通局6000形」『鉄道ファン』2019年10月号、46頁。
  12. ^ a b “神戸市交通局,新形車両のデザイン案を公開”. 鉄道ファン. railf.jp鉄道ニュース. (2016年10月17日). https://railf.jp/news/2016/10/17/163000.html 
  13. ^ “神戸市営地下鉄西神・山手線向け新形車両のデザインが決定”. 鉄道ファン. railf.jp鉄道ニュース. (2016年10月27日). https://railf.jp/news/2016/10/27/100000.html 
  14. ^ 多田暁・安達充洋「神戸市交通局6000形」『鉄道ピクトリアル』2019年10月号、109頁。
  15. ^ 金子聡「POST 2/16, 神戸市交通局6000形, 営業運転開始」『鉄道ファン』2019年6月号、交友社。138頁。
  16. ^ 多田暁・安達充洋「神戸市交通局6000形」『鉄道ピクトリアル』2019年10月号、108頁。
  17. ^ a b c 多田暁・安達充洋「神戸市交通局6000形」『鉄道ピクトリアル』2019年10月号、110頁。
  18. ^ a b 交友社「鉄道ファン」2019年4月号新車速報「神戸市交通局6000形」記事。
  19. ^ 多田暁・安達充洋「新車ガイド 神戸市交通局6000形」『鉄道ファン』2019年10月号、49頁。
  20. ^ 日本鉄道車輌工業会「鉄道車両工業」2018年1月号(485号)会員会社紹介「ナブテスコ株式会社」44Pに「RR16T形」空気圧縮機がナブテスコの製品として解説している。
  21. ^ 多田暁・安達充洋「神戸市交通局6000形」『鉄道ピクトリアル』2019年10月号、112頁。
  22. ^ 多田暁・安達充洋「神戸市交通局6000形」『鉄道ピクトリアル』2019年10月号、113頁。
  23. ^ “神戸市交通局6000形の日中試運転が始まる”. 鉄道ファン. railf.jp鉄道ニュース. (2018年6月13日). https://railf.jp/news/2018/06/13/000000.html 
  24. ^ “神戸市交6000形の試乗会開催”. 鉄道ファン. railf.jp鉄道ニュース. (2019年2月10日). https://railf.jp/news/2019/02/10/201000.html 
  25. ^ ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2022』交通新聞社、2022年。
  26. ^ a b ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2019』交通新聞社、2019年、195頁。
  27. ^ a b c d e f g ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2020』交通新聞社、2020年、p.202。
  28. ^ a b c d e f g 「2019年度 民鉄車両動向」『鉄道ピクトリアル』2020年10月号(通巻978号)、電気車研究会、p.157。

注釈

  1. ^ 2021年9月までは川崎重工業車両カンパニー
  2. ^ 2021年9月までは川崎重工業車両カンパニー

参考文献

  • 多田暁・安達充洋「新車ガイド 神戸市交通局6000形」『鉄道ファン』2019年10月号(通巻702号)、交友社。46-51頁。
  • 多田暁・安達充洋「神戸市交通局6000形」『鉄道ピクトリアル』2019年10月号(通巻965号)、電気車研究会。106-113頁。

外部リンク

  • 6000形車両 - 神戸市交通局
  • 神戸市営地下鉄西神・山手線でのお仕事と新型車両 - Asobon!web(スルッとKANSAI
  • 日本地下鉄協会「SUBWAY」2019年5月号車両紹介「神戸市交通局西神・山手線新型車両6000形の概要」 (PDF) (52-57P掲載)
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