加計 孝太郎(かけ こうたろう、1951年〈昭和26年〉7月2日[3][4] - )は、日本の教育者。加計 晃太郎[2](かけ こうたろう)とも表記される。学校法人加計学園理事長・総長、日本私立大学協会理事。
概要
学校法人加計学園の理事長、および、総長を務めている。また、広島加計学園の学園長や、フィンドレー大学の理事も兼任している。そのほか、日本私立大学協会の理事、(岡山県国際交流協会)の理事、(岡山県郷土文化財団)の理事[5]、(岡山県日中教育交流協議会)の参与[6]など、教育・文化関連の各団体にて役職を務めている。さらに、特定非営利活動法人「(日本・ミャンマー医療人育成支援協会)」では顧問を務め[7]、岡山北ゴルフ倶楽部では理事を務める[8]。公益財団法人マルセンスポーツ・文化振興財団理事[9]。教科書改善の会賛同者[10]。
来歴
広島県出身。立教大学文学部卒業[5]。カリフォルニア州立大学ロングビーチ校(州立大を構成する多数の校舎の一つ)に語学留学[11]。語学留学中にアメリカで安倍晋三と知り合い、以来、交友がある[11]。2001年、父親の跡を継いで加計学園理事長に就任[12]。拡大路線を展開し、西日本有数の学校法人グループを築き上げていった[12]。
2017年3月、岡山理科大学獣医学部新設をめぐる一連の疑惑(加計学園問題)が持ち上がり、学園理事長として注目され始めた。2018年5月21日、「腹心の友」といわれる内閣総理大臣安倍晋三と2015年2月25日に面会したことなどを記録した愛媛県職員作成の文書が参議院に提出され、安倍による国会答弁との矛盾が問題となった[1][13]。同年6月19日、初めて公の場に現れ25分間の記者会見に臨み、安倍との面会について「記憶にもないし、記録にもなかった」と否定するとともに、愛媛県などに誤った情報を伝えたとして、部下の処分と自身の月給の10%1年間自主返納を表明した[14][15]。
人物
脚注
注釈
出典
- ^ a b “千葉科学大が10周年 「腹心の友を」と首相祝辞 銚子”. 千葉日報. (2014年5月26日) 2017年3月18日閲覧。
- ^ a b 加計学園役員一覧 学校法人加計学園公式ウェブサイト
- ^ a b c d “けいざい半世紀 「養殖マグロ」岡山理大、即戦力づくり先読み50年”. 日経スタイル. (2014年10月24日)2017年3月18日閲覧。
- ^ a b “「籠池理事長」だけではない!?「加計学園」にも浮上する補助金詐欺疑惑”. 週刊新潮. (2017年7月13日) 2017年9月13日閲覧。
- ^ a b ジョン・ムウェテ・ムルアカ (2008年11月19日). “ムルアカ ニッポンをきく23 - 学校法人加計学園理事長 加計孝太郎さん”. ムルアカオフィシャルホームページ. 2018年6月20日閲覧。
- ^ 岡山県日中教育交流協議会公式ウェブサイト
- ^ 組織概要 認定NPO法人日本・ミャンマー医療人育成支援協会公式ウェブサイト
- ^ コース概要 岡山北ゴルフ倶楽部公式ウェブサイト
- ^ “(公財)マルセンスポーツ・文化振興財団 評議員・役員(理事・監事)・顧問 名簿” (PDF). 公益財団法人マルセンスポーツ・文化振興財団. (2018年4月1日)2018年6月26日閲覧。
- ^ “教科書改善の会が発足”. 改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会. (2007年8月1日)2018年6月26日閲覧。
- ^ a b 加計孝太郎 (2010年9月21日). “交遊抄 アイム・ソーリー――加計学園理事長加計孝太郎氏”. 日本経済新聞: p. 朝刊 32面
- ^ a b c “加計学園理事長・加計孝太郎「優しい独裁者」の正体をバラす!(2)反対の声にも耳を貸さない”. アサヒ芸能. (2017年8月17日) 2017年9月13日閲覧。
- ^ “岡山・加計学園 獣医学部「首相『いいね』」 愛媛新文書「15年2月、加計理事長に」 国会答弁揺らぐ”. 毎日新聞. (2018年5月22日) 2018年6月20日閲覧。
- ^ “加計理事長、一連の問題で初会見 首相と面会「記憶、記録ない」”. 山陽新聞. (2018年6月19日) 2018年6月20日閲覧。
- ^ “「加計学園」理事長の記者会見 不信感しか残らなかった原因とは? 臨床心理士が分析する”. 週刊文春. (2018年6月20日) 2018年6月20日閲覧。
- ^ “加計学園理事長・加計孝太郎「優しい独裁者」の正体をバラす!(3)あだ名はサケコウタロウ”. アサヒ芸能. (2017年8月17日)2017年9月13日閲覧。
- ^ “【閉会中審査=参院=詳報(8)完】松沢成文参院議員「加計学園グループの敷地内に自民党支部…教育行政をゆがめることにならないのか」”. 産経新聞. (2017年7月11日)2017年9月13日閲覧。
- ^ 『収支報告書 (PDF) 』
- ^ 『「加計」グループ校内に自民支部:時事ドットコム』時事通信社、2017年7月25日