『別冊ビバプリンセス』(べっさつビバプリンセス)は、1976年から1990年にかけて秋田書店が発刊していた少女向け年4回発刊の(季刊誌)漫画雑誌。1986年3月より(隔月刊)化し雑誌名を『ViVa PRINCESS(ビバプリンセス)』として1990年5月まで刊行した。
概要
1976年3月に秋田書店が『別冊ビバプリンセス』の誌名で創刊[1]。『月刊プリンセス』(秋田書店)の派生誌。
1970年代、少女向けの月刊漫画雑誌の創刊が相次ぐ中に、創刊され姉妹誌の『月刊プリンセス』より読み切り作品が多いのが特徴であった。また連載作品は『月刊プリンセス』への移籍や同誌からの出張連載などが中心であり、持続性が無いものが多く、『別冊ビバプリンセス』において1年以上の長期連載となった作品は『アルカサル-王城-』(青池保子)、『ふふふの闇』(山田ミネコ)、『(黄金の梨)』(坂田靖子)の3作品のみである。
1976年3月の創刊号(春号)から1985年12月(1986年冬号)[2]までの間は、年4回発刊の(季刊誌)であったが[3]、1986年3月(4月号)[4]より(隔月刊)化し雑誌名を「別冊」を取った『ViVa PRINCESS(ビバプリンセス)』に変更し[5]、1990年5月(6月号)[6]まで刊行した[3]。その後一旦休刊し、1990年11月季刊誌『別冊プリンセス』として再スタートしたが、1994年10月に No.17号を最後に休刊した。
掲載作品一覧
漫画作品
- エロイカより愛をこめて、アルカサル-王城-(青池保子)
- 悪魔の花嫁(原作 池田悦子、作画 あしべゆうほ)
- 久遠の流れに… 王家の紋章番外編(細川智栄子)
- 闇のシルエット(千之ナイフ)
- ふふふの闇(山田ミネコ)
- (黄金の梨)、(バラエティ・ギフト)、(ゾウの肩かけ)(坂田靖子)
- (花冠の竜の国)(中山星香)
- (風と海とモアイ)(高階良子)
- ノヴァ、(ロンリーちゃん)、(にゃんにゃこクキちゃん)(吾妻ひでお)
- (うしろの正面だあれ?)(あしべゆうほ)
- (アナスタシアとおとなり)(花郁悠紀子)
- (キャルのラブストーリー)((乙部啓子))
- (ヨーロッパみぎひだり)(萩尾望都)
- (未来子)、(昨日の続き)、(私のであった名場面)、帰り道、(家への長い道のり)、(春の足おと)(樹村みのり)
- 寄生木(わたなべまさこ)
- ラムちゃん(和田慎二)
- (真貴子)(ささやななえ)
- 痣(古賀新一)
- (白い星座)(あすなひろし)
- (10月のミルク)(立原あゆみ)
- (黒ずくめの天使)(天城小百合)
- (移香坂野荊棘寮)(亜月裕)
- (麦わら帽子の海)(高瀬直子)
- 友よ静かに死ね((山智子))
- (ザ・タカラヅカ とおい灯)、(宝石物語)、(なよ竹のかぐや姫)(竜樹諒)
別冊プリンセス
『別冊ビバプリンセス』は、休刊後、誌名を『別冊プリンセス』に変更し季刊誌として1990年11月にNo.1号を発刊した。1994年10月にNo.17号を最後に休刊。『別冊ビバプリンセス』時代を含め18年の歴史にピリオドを打った[7]。
掲載作品一覧
参考資料
脚注
- ^ コミック雑誌 付録付)別冊ビバプリンセス 1976年SPRING 創刊号 - 駿河屋 - 2021年11月25日閲覧
- ^ 別冊ViVa PRINCESS 1986年冬号 ビバプリンセス - 駿河屋 - 2021年11月25日閲覧
- ^ a b 碧ゆかこ『はるか遠き国の物語』9巻、秋田書店、1990年7月、巻末あとがきより
- ^ ViVa PRINCESS 1986年4月25日号 ビバプリンセス - 駿河屋 - 2021年11月25日閲覧
- ^ 青池保子『エロイカより愛をこめて35周年メモリアルブック』(2012年、秋田書店、64P)
- ^ ViVa PRINCESS 1990年6月25日号 ビバプリンセス - 駿河屋 - 2021年11月25日閲覧
- ^ “別冊プリンセス 掲載誌情報蔵書検索”. 掲載誌情報 国立国会図書館. 2021年11月30日閲覧。
外部リンク
- 別冊ビバプリンセス 国立国会図書館サーチ
- 別冊プリンセス 国立国会図書館サーチ
- 別冊プリンセス 掲載誌情報 国立国会図書館